7月からシリア難民の取材に向かいます
7月14日から10月5日まで、今年もシリア難民の取材のためトルコなどのシリア周辺国に渡航します。今年は円安加速で飛行機代が大変な額になっており、最近になってようやく航空券を購入できました。世界情勢はウクライナ侵攻で不安定化し、コロナの流行、円安など、さまざまな問題が同時進行していますが、「難民となっ
『 The Japan Times 』にインタビューが掲載されます(2022年7月2日発行分)
英字新聞の『 The Japan Times 』7月2日発行分に、私のインタビュー記事が掲載されます。主にヒマラヤ登山のキャリアから現在までをインタビューいただきました。是非ご覧ください。

いま見るべき映画 〜アフガニスタン難民のドキュメンタリー「FLEE(フリー)」〜
6月10日に公開されたアフガニスタン難民のドキュメンタリー映画「FLEE(フリー)」。是非多くの方に見ていただきたい素晴らしい作品だ。 『FLEE(フリー)』 https://transformer.co.jp/m/flee/ 本作の英題である“FLEE”とは、危険や災害、追跡者などから(安全な場所

義父ガーセムが残したものに生かされて〜その死から一年〜
パルミラに生きたガーセム 2022年5月31日、義父のガーセムが86歳でこの世を去ってから一年が経った。夫の父親であるガーセムは、厳しくて暖かく、威厳のあるアラブのお父さんだった。ガーセムを思い浮かべると様々な思い出がよみがえるが、その多くが、内戦前のシリアで忙しく働いていた頃の生き生きとしたガーセ
対談シリーズ「今日もいい天気!」を始めました。1回目の対談「世界をホッとさせる一杯を」と裏話。
私は日頃から、人に会い、同じ空間でお話することをとても大切にしています。そしてできたら、直接お会いするようにしています。人に会い、言葉を交わすことで、初めてその人となりが見えてくる。そう教えてくださったのは、知人の新聞記者でした。 現代では電話やメール、zoom取材でも、連絡を取ったり話を聞くことは
オーディオプログラム フォトグラファー小松由佳の対談シリーズ「今日もいい天気!」#1 更新のお知らせ
「フォトグラファー小松由佳の対談シリーズ「今日もいい天気!」 ♯ 1 キクチタイキさん × 小松由佳 (2022年5月21日配信) 日頃から、様々な分野でその道を果敢に歩いていらっしゃる方々からお話をお聞きし、学びたく、『オーディオプ
この夏のシリア難民の取材 裏話その1 〜例年にはない挑戦について〜
私は2012年から、シリア難民の取材を行なってきました。シリア内戦から10年以上が経過しましたが、難民の状況は改善されず、さらにコロナ禍やウクライナ侵攻により、報道も少なくなってきました。 シリア難民の他にも、世界を見渡せば、ミャンマーやアフガニスタン、パレスチナやシリアなど、紛争に巻き込まれ、苦境
秋田魁新報様に寄稿させていただきました
秋田魁新報様にて連載の機会をいただき、「遠い風 近い風」というコーナーにエッセイを書かせていただきました。 1回目の今回は、15年ほど前の自転車旅の思い出について。人との出会いもそうですが、土地との出会いもまた一期一会。福島の報道を目にする度、あのとき出会った梨園のおばちゃんのことを思い出しておりま
第11回モンベル・チャレンジ・アワード受賞のお知らせ
大変光栄なことに、この度、第11回モンベル・チャレンジ・アワードを受賞させていただくことになりました。 「モンベル・チャレンジ・アワード」とは、株式会社モンベル様が社会活動の一環として行なっている「チャレンジ支援」の取り組みであり、独創的なチャレンジに対し、計画段階からサポートし、失敗を恐れず挑戦し
念願の京都国際写真祭、キョウトグラフィーへ
京都を舞台に年に一度開催される国際的な写真祭があります。その名も「KYOTOGRAPHIE (キョウトグラフィー) 京都国際写真祭」。今年は4月9日から5月8日にかけて開催されました。この期間、京都市街地の数多のギャラリーで、素晴らしい写真展示やイベントが行われます。このキョウトグラフィーに、ついに

「呼ばわり山」の夜道の事件
2022年3月のある日、春風に誘われた。山に行こう。 早速おにぎりを握り、ザックにお菓子を詰め、3歳と5歳の二人の子供を連れて郊外へ。目指すは東京都八王子市のはずれにある今熊山(いまくまやま)。標高505メートルの今熊山は、八王子では知られた低山で、かつては「呼ばわり山」として、失踪した人を呼び寄せ
ウクライナ侵攻を、どう捉えていくべきか〜ロシア通のF氏より、お話をお聞きした〜
2月24日、ウクライナ侵攻が始まって以来、世界の目はウクライナに注がれ、現地からは次々と惨状が伝えられている。あまりに短期間に引き起こされた戦争の悲劇に落ち着くことができず、今も進行する人道危機をどう捉えたらいいのか、私も非常に悩んでしまった。 報道の場では、様々な識者がこの戦争を語っているが、もっ
信濃毎日新聞様に寄稿させていただきました(2022年4月8日)
大変光栄なことに、ウクライナ侵攻について寄稿させていただきました。以下、本文より抜粋です。 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 「過熱する連日のウクライナ侵攻の報道を目にし、シリア難民を取材する一人として感じることがある。中東の一角で起きることと
写真雑誌『CAPA』様に寄稿させていただきました(2022年3月号)
「写真家×SDGs 未来に手渡す写真」コーナーにて。 「イデオロギーは、ときに真実を覆うことがある。それに対し、生きた生身の人間がそこにいるという“存在そのもの”は、決して覆うことができない。語られることのない多くの人間の物語、その一つ一つに唯一無二の輝きがあること。そのありのままを、写真に切り撮っ
「公益社団法人 日本写真家協会」の正会員となりました(2022年4月6日)
大変光栄なことに、この度、日本最大の職業写真家の組織である「公益社団法人 日本写真家協会(Japan Professional Photographers Society, 略称JPS)」の正会員となりましたことをご報告させていただきます。 写真家としてまだまだ未熟ではあり、何より経済的なサバイバル
オンラインイベント「見えない入管問題を考える〜収容者の家族として〜」(2022年3月30日開催分)
3月30日、入管問題をテーマとしたオンラインイベントを行いました。 前回、映画「牛久」を見て考えたことをオーディオプログラムとしてあげさせていただきましたが、今回のイベントは、「入管問題」をテーマに、その続きとなります。 イベントでは、ガーナ人の配偶者が牛久(茨城県牛久市)の入管施設に2年3ヶ月にわ
「見えない入管問題を考える」 HP有料会員サイトでのイベントのお知らせ
有料会員様向けにトークイベントを開催いたします。 ************************************** 期日:3月30日(水)20:00〜22:00 zoomによるオンラインイベント テーマ:「見えない入管問題を考える〜収容者の家族として〜」 ゲスト:カ

映画『牛久』と入管問題
入管問題に光を当てたドキュメンタリー映画『牛久』。通常、なかなか見ることのできない、知ることのできない入管内部の様子を、“隠し撮り”という手法で撮影した衝撃的な作品です。映画『牛久』を見た感想や学び、さらにトーマス・アッシュ監督に質問して「そこじゃない!」と叱られてしまったエピソードを盛り込み、入管

プーチンのロシアとウクライナ
2月24日から突如始まったロシア軍によるウクライナ侵攻。 ウクライナ各地では激しい戦闘が続き、すでに100万人近くが難民となって隣国に逃れた。この世界は、こんなにも不安定な均衡のうえに成り立っているのだ。 欧米諸国はロシアに対し、「武力侵略を容認しない」という強いメッセージを送った。異例中の異例とい

「IS指導者、米軍の急襲によりシリアで死亡」の報道に思う (2022年2月8日)
日本ではあまり大きく報道されなかったが、2月3日、イスラム国(IS)の指導者が、米軍の急襲により家族と自爆死した。事件が「正義のための戦い」として報道され、過去になっていく。その違和感のあまり、(我ながら驚くが)二日ほど目が冴えてよく眠れなかった。現地メディアの動画報道を目にして頭から離れなかったこ
映画「国境の夜想曲」サイトにて、感想を掲載いただきました。
・・・どんな場所でも、どんな夜でも、必ず朝は来る・・・ イラク、レバノン、シリア、クルディスタンを舞台にしたドキュメンタリー映画、「国境の夜想曲」。その名の通り本作は、国境地帯での人々の営みを、圧倒的リアリティと、光と影を印象的に捉えた美しい映像によって描いた作品です。 「国境の夜想曲」 http
オンラインイベント「コロナとともに去りぬ〜日本からヨルダンに渡ったシリア人、マフムード〜」が終了しました。
1月30日(日)に開催されましたオンラインイベント、「コロナとともに去りぬ〜日本からヨルダンへ渡ったシリア人、マフムード〜」が終了しました。ページの最後にイベントを収録した動画のURLを貼りました。ご自由に視聴ください。 私事ですが、実はイベント三日前から肺炎にかかっていることがわかり、当日は声が出

コロナとともに去りぬ〜シリア人のマフムード、日本からヨルダンへ〜2022年1月18日
突然やってきて、突然去って行ったマフムード シリアで床屋として修行し、内戦下の政府軍の上官となり、ヒヨコ屋を開き、日本でバスに暮らしながら建築現場で働き、ヨルダンでうら淋しく涙を流している男。 突然やってきて、突然去って行った。それが、マフムードに対する私のイメージだ。 彼が長期間居候していた我が家
新年のご挨拶〜昨年の振り返りと今年の活動について〜
皆さま、新年明けましておめでとうございます。 今年もより写真活動を深め、また広げていけるよう努力します。 昨年は様々な意味で怒涛の一年でした。 しかしだからこそ、もがきながら、新しい境地に向かうことができた一年でもありました。 話すのが下手ですが、2021年を振り返り、そこから見えてきた今年の活動に

写真展で集めさせていただいた「シリア難民生活支援カンパ」をトルコ南部に送金しました。受け取り手がシリア難民のため、複雑な事態が起きました(2021年12月31日)。
2021年12月10日〜16日開催の写真展「シリア難民 母と子の肖像」で集めさせていただいた「シリア難民生活支援カンパ」を、現地に送金しました。 こちらを読んでいただくにあたり、事前に私のfacebookのこちらの投稿を読まれることをお勧めします。 (https://www.facebook.com


