有料会員ページ記事一覧

こちらは、フォトグラファー小松由佳の活動を応援いただくための月額1000円の有料コンテンツです。
この世界を知るためのクリエイティブな情報発信につとめ、活動の裏側をご紹介します。
詳細はこちらより → 有料会員のご案内

沖縄の記憶

「白旗の少女」 子供時代に読んだ本で忘れられない一冊がある。その本の表紙には、ボロボロの服を纏ったおかっぱ頭の女の子が、一方の手に白旗を持ち、一方の手を振る写真が載っている。当時7歳だった比嘉富子(ひがとみこ)による沖縄戦の回想録「白旗の少女」だ。 太平洋戦争末期の1945年6月、米軍が上陸した沖縄

続きを読む »

写真展「 あなたは ここにいた 〜燃やされた故郷、パルミラ〜 」展示写真

2024年6月13日〜24日まで、新宿駅徒歩5分の「OM SYSTEM GALLARY」様にて写真展「あなたは ここにいた〜燃やされた故郷、パルミラ〜」を開催させていただきました。10日間の会期中は、驚くほど多くの皆様にご来場いただき、大変嬉しい時間となりました。 改めて、ご来場いただきました皆様、

続きを読む »
小松由佳

写真展「あなたは ここにいた」が終了しました!

一夜の美しい夢のような時間 6月13日〜24日開催の2年ぶりの写真展「あなたは ここにいた 〜燃やされた故郷パルミラ〜」。早いもので、10日間の会期が終了いたしました。 企画から準備まで、一夜の美しい夢のような、あっという間の時間でした。 会期中は10時から18時まで毎日ギャラリーに立ち、多くの皆様

続きを読む »

〜写真展5日目が終了。心境の変化と写真家の先輩からの学び〜

本日は写真展が始まって5日目でした。会期が24日月曜日までですので(火曜水曜はギャラリー休)、写真展も半分過ぎたことになります。私は全日会場で10時から18時まで在廊しており、あっという間に毎日が過ぎております。 毎日、本当にたくさんの皆様にお越しいただいております。嬉しく、恐縮な限りです。皆様、ど

続きを読む »
小松由佳

写真展がついに始まりました!

写真展「あなたは ここにいた 〜燃やされた故郷、パルミラ〜」が14日から始まりました!搬入日から、あっという間に時間が流れております! 2021年12月に、富士フォトギャラリー銀座様にて行った写真展『シリア難民 母と子の肖像』以来、約2年ぶりの写真展となります。写真点数も60点ほど用意し、経済的にも

続きを読む »
小松由佳

〝みんなのおじちゃん〟になる 〜在日コリアンの元プロサッカー選手、安英学さんの挑戦〜

在日コリアンのサッカー選手、安英学(アン・ヨンハ)さん JR横浜駅から、閑静な住宅地にある見晴らしの良い高台を目指す。在日コリアンの元プロサッカー選手、安英学(アン・ヨンハ)さんとのご縁で、あるサッカースクールを訪ねるためだ。 安さんは在日コリアン3世。アルビレックス新潟や名古屋グランパスエイト、大

続きを読む »

小松由佳 写真展 「あなたは ここにいた 〜燃やされた故郷、パルミラ〜」 2024年6月13日〜6月24日

2024年6月13日(木)~24日(月)まで、新宿駅徒歩5分のOM SYSTEM GALLERY 様(旧 オリンパスギャラリー東京 様です)にて、写真展を開催いたします。 この二年間は、膨大な経費がかかる取材費と写真展開催費のやりくりに苦労し、現地取材をより優先して行ってきました。今回は、久々の写真

続きを読む »

「地球永住計画」での取材報告会が終わりました。イギリスでは、不法移民のルワンダ移送が動き出しています。

4月30日は、探検家であり人類学者の関野吉晴さんの講座「地球永住計画」にて、1月に行った不法移民の取材報告会を行わせていただきました。会場の皆様からのたくさんのご質問にお応えしつつ、さまざまな議論を交わさせていただいた素晴らしい時間でした。 この取材では、例年の子連れ取材パニックに加え、イギリスの物

続きを読む »

写真展「あなたは ここにいた」開催のお知らせ 

2024年6月13日〜24日にかけ、新宿のOM SYSTEM GALLERY(旧オリンパスギャラリー東京)様にて写真展を開催いたします。トルコ南部に暮らすシリア難民と、彼らの故郷パルミラの今を通し、難民とはどういった存在なのか、故郷を失うとはどういうことなのかを問う展示です。是非お越しください。 ・

続きを読む »
小松由佳

4/26開催「海を渡るシリア難民」オンライン取材報告会 アーカイブ視聴

4月26日に、この年末年始に行いましたイギリスでの不法移民の取材のオンライン報告会を行いました。多くの皆様にご参加いただき、どうもありがとうございました。 当日は、2022年に「不法移民」としてトルコに移動したシリア難民の親族(夫の兄と甥)が、どのような背景から「不法移民」となる選択をしたのか、そし

続きを読む »

朝日小学生新聞様に寄稿させていただきました 「シリアから逃れて〜安住の地へ 命がけの旅〜」

朝日小学生新聞様に、昨年末から今年初めに行った「不法移民」の取材について寄稿させていただきました(2024年3月27日付新聞にて)。 主人公は、シリア難民の少年エブラヒム。実は私は彼を、彼が生まれたときから知っているのです。2009年にシリア中部のパルミラで生まれたエブラヒムが、紛争によって故郷を追

続きを読む »

イスラエルとガザ、双方の報道姿勢から考える(2024年4 月11日)

昨年10月に始まったイスラエルとイスラム組織ハマスとの衝突は、4月7日で半年を迎えました。4月11日現在、ガザ地区では32,000人以上が死亡し、人々が飢餓に苦しむ深刻な人道危機が続いています。 かつての面影がなくなった、ガザの街 こちらは、この半年で壊滅的に破壊されたガザの街並みを、ドローンで撮影

続きを読む »

冒険家、阿部雅龍への追悼文(2024年4月7日)

3月27日に亡くなった冒険家の阿部雅龍(前回の記事で書かせていただきました)。今もまだ、その驚きと悲しみの中にあります。その後、秋田魁新報社より依頼をいただき、追悼記事を書かせていただきました。このような機会をいただき、大変に恐縮でした。 熱い心、志。夢への真摯な姿勢。阿部雅龍の生き方や姿勢を忘れず

続きを読む »

夢を追い続けた冒険家の友を偲んで(2024年4月6日)

2024年3月27日、親交があった冒険家の阿部雅龍が、脳腫瘍の闘病の末に亡くなりました。この一週間、私は喪失感で呆然とし、彼のことを考え続けていました。 阿部さんとは同郷の秋田市出身で同い年。東京では冒険家や登山家の集まりでよく顔を合わせ、共通の知人も多く、共感し合える仲でした。深い話をしなくとも、

続きを読む »
小松由佳

海を渡ったエブラヒム【イギリス取材レポート-8】

こちらは、2023年12月から2024年1月にかけて行った、イギリスでの「不法移民」の取材のレポートです。 今回は、13歳の若さで「不法移民」としてトルコからイギリスへ移動した、夫の甥エブラヒムの取材エピソードです。 戦火の中で育ったエブラヒム 2009年のある夏の日、私はシリア中部の街パルミラで、

続きを読む »
小松由佳

シリア人移民との思い出【イギリス取材レポート-7】

こちらは、2023年12月23日〜2024年1月13日に行ったイギリス取材のレポートです。こちらは有料会員以外の方にも公開させていただきます。 フランスの港町カレー。ドーバー海峡に面し、最もイギリスに接近したこの街では、海を渡ってイギリスに向かおうとする移民たちが船出を待っていました。私はそこで、シ

続きを読む »
小松由佳

イギリスを目指す移民の拠点、カレーへ【イギリス取材レポート-6】

こちらは、2023年12月23日〜2024年1月13日に行ったイギリス取材のレポートです。 <目次> ・カレーへ ・「街の中心部、駅から歩いて5分ほどの橋の下」 ・シリア人はみな家族 ・空き地での炊き出しへ ・「不法移民」の多様な背景 前回は、ドーバー海峡を渡って「不法移民」がやってくるイギリス南東

続きを読む »

玉川学園様の学園誌『全人』様にインタビュー記事を掲載いただきました

東京都町田市にある「学校法人 玉川学園」様の学園誌、『全人』様にて私のインタビュー記事を掲載いただきました。今回の冊子は「特集 戦争をどう学ぶか」という大変考えさせられるテーマで、その一環として私の活動を取り上げていただきました。ほか、難民支援の現場での話や、戦争について知るために読むべき本なども紹

続きを読む »
小松由佳

「不法移民」が海を渡ってやってくるドーバーの街へ【イギリス取材レポート-5】

こちらは、2023年12月23日〜2024年1月13日に行ったイギリス取材のレポートです。 <目次> ・難民認定を待つアブドュルメナムの不安 ・ヨーロッパを目指すシリア難民 ・「不法移民」がやってくる街、ドーバー ・番外編〜写真家としての苦悩〜 前回は、2022年に「不法移民」としてイギリスに入国し

続きを読む »
小松由佳

イギリス取材から帰国しました。ドーバー海峡を渡る移民との交流の日々を思い返しています

あっという間のイギリス取材を終え、1月13日夜に日本に戻ってきました。 今回も7歳と5歳の二人の子供を連れた子連れ取材。3週間弱のこの取材では、ロンドンに到着するなりスーツケースが空港で行方不明となり、三日後に見つかるという事件が起きましたが、その後も取材後半に、レスターという街で、財布をすられてほ

続きを読む »

難民収容施設のアブドュルメナム兄と、世界一美味しいシュワルマ【イギリス取材レポート-4】

(この記事は、2023年12/24〜2024年1/13までのイギリス取材の記録です) ロンドン中心部から電車で1時間半ほど離れたニュータウン、ミルトンキーンズ。この街の難民収容施設に、夫の兄アブドュルメナムと、夫の甥エブラヒムが暮らしている。私はアブドュルメナム兄に会うため、この街を目指した。 アブ

続きを読む »

新年、あけましておめでとうございます

皆様、あけましておめでとうございます。2024年がやってきました。私はこの新年を、イギリス南東部、ドーバー海峡を臨む港町ドーバーにて迎えました。新年を取材地で迎えられる幸せ。取材に連れている二人の子供たちも毎日元気いっぱいです。 昨年2023年は、振り返るととても愛しい一年でした。 年始めから長く胃

続きを読む »

海を渡ったエブラヒムとの嬉しい再会【イギリス取材レポート-3】

(この記事は、12/24〜1/13までのイギリス取材を写真で記録した記事です。こちらの記事は、「有料会員」以外の方にも公開しています) ロンドン北部のヒンチュリーに暮らす兄、アブドュッサラームの家を拠点に、昨年、「不法移民」としてイギリスに入国した夫の兄や甥の取材を始めました。アブドュッサラームは、

続きを読む »

ロンドン在住の義兄の家へ【イギリス取材レポート-2】

こちらは2023年12月24日〜2024年1月13日までのイギリス取材の記録です。12月26日は、ロンドン北部に暮らすアブドュッサラーム兄と合流し、自宅で手料理をご馳走になり、泊めてもらいました。 <12月26日の記録 アブドュッサラームの話など> ・アブドュッサラーム兄と合流し、自宅で手料理をご馳

続きを読む »

ロンドンに到着!いきなり試練に見舞われております【イギリス取材レポート-1】

(こちらの記事は、有料会員以外の一般の方にも公開しております) 12月24日、早朝の便で羽田空港を出発し、イギリスへと旅立ちました! 私は2015年以降、トルコ南部のシリア難民コミュニティを取材してきました。当初、そこではシリア帰還を夢見て、トルコに根を張ろうと努力してきたシリア難民の姿がありました

続きを読む »

イギリスへ、シリア難民の取材に向かいます!

突然ですが、本日からイギリスへ 12月24日〜1月13日 突然ですが、本日からイギリスへ、シリア難民の取材に行ってきます。こうして皆様に取材のお知らせをお送りしておりますが、2時間後にはスーツケース詰め込みを完了させ、3時間後には羽田空港に向けて出発しなければいけません。しかし、準備がまだ半分ほどし

続きを読む »

11月24日オンライン懇親会の報告 〜最近の活動・取材計画〜 

11月24日、この「HP有料会員コンテンツ」のオンライン懇親会を行わせていただきました。初めての試みということで、何人集まるか不安だったのですが、20名ほどの皆様にご参加いただき、活動の報告と交流会をさせていただきました。皆さまと活発な意見交換もさせていただき、また写真活動を続けるうえでの葛藤もお話

続きを読む »

オンライン対談「イスラエル市民から見たハマスとガザ」2023年10月27日収録 / イスラエル市民H氏 × フォトグラファー小松由佳

はじめに 2023年10月7日から始まったガザのハマスとイスラエルとの衝突に、世界が注目しています。先日はガザの人々の現状について、ガザ取材の長いジャーナリスト、古居みずえさんにお聞きしました。そのうえで今回は、イスラエル側の視点からお話をお聞きしたいと、イスラエル在住18年、イスラエル市民権を持つ

続きを読む »

「ジャーナリスト古居みずえさんに聞くガザの今」(2023年10月19日)アーカイブ動画

2023年10月7日からパレスチナ自治区ガザ地域ハマスとイスラエルの間で大規模衝突が始まり、イスラエルのガザ侵攻が目前とされました。そのタイミングで、ガザの取材経験が長い古居さんに現地のお話をお聞きしました。 実際に現地と繋がってきた人々の話を聞くことで、肌感覚で紛争地の現実を感じ取るとと

続きを読む »