有料会員ページ記事一覧

こちらは、フォトグラファー小松由佳の活動を応援いただくための月額1000円の有料コンテンツです。
この世界を知るためのクリエイティブな情報発信につとめ、活動の裏側をご紹介します。
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小松由佳

トルコで今、シリア難民が直面していること

トルコに来てから感染症にかかってダウンしていましたが、ようやく回復してきました。療養中は、シリア難民の一人である夫の兄ワーセルの家でお世話になりました。シリア難民のコミュニティの中にいると、枕元でも、日々彼らの身に起きているさまざまな情報が入ってきます。 トルコでは、なんとこの一年間で物価が2倍に高

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ゲロゲロ事件のその後と、マヨネーズとアレルギー。

トルコに来ていきなり親子三人ともにお腹を壊し、ほぼ寝たきりになっている日々。この5日間はほとんど、お腹と家計に優しい「茹でジャガイモ」だけを食べ続けています。こんなにジャガイモばかり食べ続けたことはなかった、というくらいジャガイモだらけです。 塩をふった「茹でジャガイモ」だけの食事にも飽きが出てきた

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ゲロゲロ事件が発生しました

(この文章には不快な表現が含まれる可能性があります) オスマニエに来てからあまりの暑さで、何日もよく寝られぬ夜が続いていました。ある日、夕食を食べた後から子供たちも私も腹痛を覚え、その夜、大変なゲロゲロ事件が発生しました。 それは深夜のこと。遠くで子供の泣く声が聞こえたように思い、ふと目を覚ました私

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義父ガーセムのお墓参りへ

〜トルコ南部オスマニエにて〜 シリア難民としてトルコで4年近くを過ごし、昨年5月末に86歳で亡くなった義父ガーセム。昨年、亡くなる2、3日前に握手をしてお別れしてから、その死はあまりにも突然のことでした。 オスマニエに到着し、まず向かったのが、郊外の丘陵地にあるガーセムのお墓です。ここは比較的お墓代

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最初の取材地、オスマニエに到着しました!

14日に日本を出発してからアブダビとイスタンブールにて乗り換えをし、トルコ南部の街オスマニエに到着しました。オスマニエは落花生や高原野菜の産地として知られ、トルコ南部でも物価が安いことからシリア難民のコミュニティがある街のひとつです。 この街で、5年ほど前から難民として暮らしている夫の家族、アブドュ

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7月14日、シリア難民の取材に出発しました

今年もなんとか出発できました 今年もシリア難民の取材に出発しました。取材期間は7/14〜10/5です。コロナ禍やウクライナ侵攻などで国際情勢が揺れ動くなかですが、健康と安全に留意しながら取材に向かいます。 取材出発にあたり、たくさんの皆様に活動支援カンパをいただきました。ドル札や、日焼け止めクリーム

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10年ぶりに彼の地へ。

今から4ヶ月前、私はある大使館に入国のためのビザを申請した。 コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い Log In. あなたは会員ですか ? 会員について

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小松由佳

いま見るべき映画 〜アフガニスタン難民のドキュメンタリー「FLEE(フリー)」〜

6月10日に公開されたアフガニスタン難民のドキュメンタリー映画「FLEE(フリー)」。是非多くの方に見ていただきたい素晴らしい作品だ。 『FLEE(フリー)』 https://transformer.co.jp/m/flee/ 本作の英題である“FLEE”とは、危険や災害、追跡者などから(安全な場所

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小松由佳

義父ガーセムが残したものに生かされて〜その死から一年〜

パルミラに生きたガーセム 2022年5月31日、義父のガーセムが86歳でこの世を去ってから一年が経った。夫の父親であるガーセムは、厳しくて暖かく、威厳のあるアラブのお父さんだった。ガーセムを思い浮かべると様々な思い出がよみがえるが、その多くが、内戦前のシリアで忙しく働いていた頃の生き生きとしたガーセ

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対談シリーズ「今日もいい天気!」を始めました。1回目の対談「世界をホッとさせる一杯を」と裏話。

私は日頃から、人に会い、同じ空間でお話することをとても大切にしています。そしてできたら、直接お会いするようにしています。人に会い、言葉を交わすことで、初めてその人となりが見えてくる。そう教えてくださったのは、知人の新聞記者でした。 現代では電話やメール、zoom取材でも、連絡を取ったり話を聞くことは

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この夏のシリア難民の取材 裏話その1 〜例年にはない挑戦について〜

私は2012年から、シリア難民の取材を行なってきました。シリア内戦から10年以上が経過しましたが、難民の状況は改善されず、さらにコロナ禍やウクライナ侵攻により、報道も少なくなってきました。 シリア難民の他にも、世界を見渡せば、ミャンマーやアフガニスタン、パレスチナやシリアなど、紛争に巻き込まれ、苦境

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念願の京都国際写真祭、キョウトグラフィーへ

京都を舞台に年に一度開催される国際的な写真祭があります。その名も「KYOTOGRAPHIE (キョウトグラフィー) 京都国際写真祭」。今年は4月9日から5月8日にかけて開催されました。この期間、京都市街地の数多のギャラリーで、素晴らしい写真展示やイベントが行われます。このキョウトグラフィーに、ついに

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小松由佳

「呼ばわり山」の夜道の事件

2022年3月のある日、春風に誘われた。山に行こう。 早速おにぎりを握り、ザックにお菓子を詰め、3歳と5歳の二人の子供を連れて郊外へ。目指すは東京都八王子市のはずれにある今熊山(いまくまやま)。標高505メートルの今熊山は、八王子では知られた低山で、かつては「呼ばわり山」として、失踪した人を呼び寄せ

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ウクライナ侵攻を、どう捉えていくべきか〜ロシア通のF氏より、お話をお聞きした〜

2月24日、ウクライナ侵攻が始まって以来、世界の目はウクライナに注がれ、現地からは次々と惨状が伝えられている。あまりに短期間に引き起こされた戦争の悲劇に落ち着くことができず、今も進行する人道危機をどう捉えたらいいのか、私も非常に悩んでしまった。 報道の場では、様々な識者がこの戦争を語っているが、もっ

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オンラインイベント「見えない入管問題を考える〜収容者の家族として〜」(2022年3月30日開催分)

3月30日、入管問題をテーマとしたオンラインイベントを行いました。 前回、映画「牛久」を見て考えたことをオーディオプログラムとしてあげさせていただきましたが、今回のイベントは、「入管問題」をテーマに、その続きとなります。 イベントでは、ガーナ人の配偶者が牛久(茨城県牛久市)の入管施設に2年3ヶ月にわ

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映画『牛久』と入管問題

入管問題に光を当てたドキュメンタリー映画『牛久』。通常、なかなか見ることのできない、知ることのできない入管内部の様子を、“隠し撮り”という手法で撮影した衝撃的な作品です。映画『牛久』を見た感想や学び、さらにトーマス・アッシュ監督に質問して「そこじゃない!」と叱られてしまったエピソードを盛り込み、入管

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プーチンのロシアとウクライナ 

2月24日から突如始まったロシア軍によるウクライナ侵攻。 ウクライナ各地では激しい戦闘が続き、すでに100万人近くが難民となって隣国に逃れた。この世界は、こんなにも不安定な均衡のうえに成り立っているのだ。 欧米諸国はロシアに対し、「武力侵略を容認しない」という強いメッセージを送った。異例中の異例とい

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「IS指導者、米軍の急襲によりシリアで死亡」の報道に思う (2022年2月8日)

日本ではあまり大きく報道されなかったが、2月3日、イスラム国(IS)の指導者が、米軍の急襲により家族と自爆死した。事件が「正義のための戦い」として報道され、過去になっていく。その違和感のあまり、(我ながら驚くが)二日ほど目が冴えてよく眠れなかった。現地メディアの動画報道を目にして頭から離れなかったこ

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オンラインイベント「コロナとともに去りぬ〜日本からヨルダンに渡ったシリア人、マフムード〜」が終了しました。

1月30日(日)に開催されましたオンラインイベント、「コロナとともに去りぬ〜日本からヨルダンへ渡ったシリア人、マフムード〜」が終了しました。ページの最後にイベントを収録した動画のURLを貼りました。ご自由に視聴ください。 私事ですが、実はイベント三日前から肺炎にかかっていることがわかり、当日は声が出

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小松由佳

コロナとともに去りぬ〜シリア人のマフムード、日本からヨルダンへ〜2022年1月18日

突然やってきて、突然去って行ったマフムード シリアで床屋として修行し、内戦下の政府軍の上官となり、ヒヨコ屋を開き、日本でバスに暮らしながら建築現場で働き、ヨルダンでうら淋しく涙を流している男。 突然やってきて、突然去って行った。それが、マフムードに対する私のイメージだ。 彼が長期間居候していた我が家

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新年のご挨拶〜昨年の振り返りと今年の活動について〜

皆さま、新年明けましておめでとうございます。 今年もより写真活動を深め、また広げていけるよう努力します。 昨年は様々な意味で怒涛の一年でした。 しかしだからこそ、もがきながら、新しい境地に向かうことができた一年でもありました。 話すのが下手ですが、2021年を振り返り、そこから見えてきた今年の活動に

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写真展で集めさせていただいた「シリア難民生活支援カンパ」をトルコ南部に送金しました。受け取り手がシリア難民のため、複雑な事態が起きました(2021年12月31日)。

2021年12月10日〜16日開催の写真展「シリア難民 母と子の肖像」で集めさせていただいた「シリア難民生活支援カンパ」を、現地に送金しました。 こちらを読んでいただくにあたり、事前に私のfacebookのこちらの投稿を読まれることをお勧めします。 (https://www.facebook.com

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写真展「シリア難民 母と子の肖像」を終えて(2021年12月10日〜16日開催 富士フォトギャラリー銀座にて)

月日の流れはただでさえ早い。だが、自分が持てる全てを投入した時間は、流れ星のように一瞬の煌めきで終わる。今年もそんな時間を持つことができた。 2021年12月、2年ぶりに写真展を開催した。小松由佳写真展「シリア難民 母と子の肖像」。トルコ南部に暮らすシリア難民の、特に母と子の関係性に焦点を当てた展示

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