皆様から届いた地震の被災者への生活支援金を、現地にお届けしています(2023年2月20日)

シリア・トルコ両国にまたがる大地震の発生から2週間ほどが経ちましたが、現地ではまだ混乱状態が続き、被災者の多くが厳しい寒さの中、不安定な避難生活を送っています。

さて、被災したシリア難民への生活支援金を募らせていただいてから、大変多くの方々よりご支援をいただきました。19日までにいただいたご支援の総額は、¥2911521です。

こちらを、地震被災者の中でも特に社会的弱者であるトルコ在住のシリア難民層や、また国際支援が届きにくいシリア北西部イドリブ県の被災者へお送りすべく、現地の親族・知人と連絡を取り合いながら動いております。

まずは第一弾として¥1022000を送金し、すでに現地で配布されております。

送金方法は、アラブ系銀行を使った送付を検討しましたが、時間を要すること、手続きが煩雑であることが分かり、送金がスムーズで確実なウェスタン・ユニオンで送金しました。

*当初、地震被害の大きいアンタキヤやレイハンルに直接送金を試みましたが、現地のウェスタン・ユニオン代理店が閉鎖しているため、オスマニエの親族に受け取り手になってもらいました。トルコ国内、またトルコからシリア国内への送金はスムーズに行うことができます。

*送金の受け取りについて、シリア難民の場合、ウェスタン・ユニオンでは一ヶ月に一人約16万円の上限額が決められています。そのため、まずは一人当たり16万円ずつ、以下の6人の親族宛に送付し、以下の金額の受け取りをお願いしました。

*現在、トルコ南部の金融機関が現金の欠乏状態にあるようで、銀行やATMには人々が殺到しているとのこと。送金したお金の受け取りに時間がかかったようです。

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(送付額・受取手・受取額)

支援金第一弾 送付額 ¥1022000(うち送金手数料¥30000)

ワーセル19181TL

ワーセルの妻23150TL

ガーセム23811TL

ムハンマド21564TL

ゲッスン21564TL

ローバ21564TL

受取額 合計 130834TL

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以上の130834TLをさらに以下の地域に送金、現地で分配し、テントや路上で避難生活を送るシリア人被災者の家族に送金しているところです。またこうした送付や受け渡しには、信頼できる親族・知人にそれぞれお願いしています。

<トルコ> 送付額66142TL(送金手数料を引いた¥500000分)

○ガズィアンテップ県ガズィアンテップ市

○ハタイ県アンタキヤ、レイハンル

○メルスィン

<シリア> 送付額64692TL(送金手数料を引いた¥492000分)

○シリア北西部イドリブ県

○シリア北部アレッポ県アフリン市ジェンデレス 

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シリアへの送金については、シリア北部のラッカ、アレッポ県アル・バーブに住んでいる夫の二人の兄に委託します。

兄たちがシリアのアル・バーブで支援金を受け取り、アレッポ県アフリン市ジェンデレス、さらにイドリブ県まで、直接支援金を持って受け渡しに向かうことになりました。

反体制派支配地域であるシリア北西部イドリブ県は、政治的理由で特に国際支援が入りにくい地域ですが、シリア在住のシリア人だからこそ、現地のネットワークの中で支援金を運ぶことが可能です。

まさに日本、トルコ、シリア間で、親族のネットワークをフル活用した支援金送付の道ができております。

多くの皆様からのご支援に心より感謝しております。いただいた支援は現地に順次お届けしていますのでご安心ください。また後ほど、どこにどれだけ送金し、どういった支援に使われたなどの報告をさせていただきます。

何か質問などございましたら遠慮なくお問合せください。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。皆様、どうもありがとうございます。

小松由佳

(2023年2月20日)

【地震で被災したシリア難民への支援をたくさんいただいております】【トルコ大地震、現地からのレポート(2023年2月13日)】

皆様、こんにちは。このところ、トルコ大地震の被害のことで頭がいっぱいです。現地では、地震後一週間が経過しても、大変厳しい状況にあるようです。

先日は、地震で被災したシリア難民のコミュニティへ、支援金を集めさせていただきたいと呼びかけたところ、すぐにたくさんの方々より反応がありました。

なんと驚くことに、すでに100万円近い支援金が手元に届いております。皆様の温かいお気持ちに、感謝しかございません。どうもありがとうございます。

昨日早速、その一部を、地震被害の大きかったトルコ南部のレイハンル、アンタキヤに送金しました(後ほど、どこにいついくら送金したかの詳細を、ご報告いたします)。

被災地域はシリア難民が多く暮らす地域であり、かつ彼らのほとんどが避難してから10年未満で、トルコ社会でも貧困層として知られています。

トルコ人もシリア人も同様に被災はしていますが、圧倒的多数が正式な国籍を持っていないこともあり、人道支援はどうしてもトルコ人優先となり、シリア人は公的避難所を利用できなかったり、食料や薪(暖をとる)などの配布、病院での治療、さらには行方不明者の捜索現場においても、トルコ人が優先されている現状が見受けられます。

私は個人的に活動しているため、NGOなどが手がける大きな支援ではありませんが、直接繋がっている顔の見える関係性のなかで、助けを必要としている社会的弱者であるシリア人へ、支援をお届けしたいと思います。

また、国際支援が届きにくいと言われている被災地、シリア北西部イドリブ県の反体制派地域にも親族や知人がおりますので、そのネットワークから、今後そちらにも支援をお送りできたらと思います。

今回の被災地域は、2015年以降まさにシリア難民の取材のため足繁く通ってきた地域です。これまで現地に子供を連れて取材に行き、多くの人々に支えられてきました。今度は、被災し苦しい状況にある人々に、少しでもお気持ちを届けるお手伝いができたらと思っています。

被災したシリア難民のご支援にご協力いただきました皆様、本当にどうもありがとうございます。いただいた支援は間違いなく現地にお送りすることをお約束し、支援が人々の生活維持、生活再建に役立てられていくことを祈るばかりです。

▼【トルコ地震で被災したシリア難民の家族・知人に、支援金を集めさせていただきたいと思います】

https://yukakomatsu.jp/category/news/

<お問合せ・ご不明点について>小松由佳(nameless.star.yuka@gmail.com)

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また支援金を集めさせていただく上で、現地の状況について把握を心がけています。

今回、現地の支援がどこまで行き届いているのか、現地でどのような問題が起きて、どのようなことに悩んでいるのかなどを、トルコ南部ハタイ県在住のシリア難民に取材しました。ご覧ください。

(以下は、「小松由佳有料会員コンテンツ」に投稿した記事ですが、多くの方に関心を持っていただきたく一般公開させていただきました)

▼【トルコ大地震、現地からのレポート(2023年2月13日)】

https://yukakomatsu.jp/category/paid-photo-essay/

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。    小松由佳(2023年2月13日)

トルコ大地震、現地からのレポート(2023年2月13日)

(こちらの記事は、有料コンテンツの内容ですが、多くの方に関心を持っていただきたい内容のため、一般公開させていただいております)

6日にトルコ南部で発生した大地震から一週間が経過しました。犠牲者の数は日増しに増えており、最終的に犠牲者の数は五万人近くまでのぼるのではという、国連事務次長の見解も発表されました。

シリアとトルコ、両国にまたがって起きたこの地震では、両国に甚大な被害が報告されています。またトルコ南部では、戦争から逃れてきたシリア難民がかなり被災しています。

地震の被災地域は、まさに私が2015年以降取材を重ねてきた地域であり、親族や知人も被災しているため、現地の状況と合わせてシリア難民の現状をご報告していきたいと思います。

地震の被害が大きかったトルコ南部ハタイ県、県都のアンタキヤやシリア国境のレイハンルでは、多くのシリア難民が避難生活を続けています。

以下、複数の知人に12日にインタビューをした内容となります。

e230213 3のコピー 1 トルコ大地震、現地からのレポート(2023年2月13日) トルコ大地震、現地からのレポート(2023年2月13日)
今回の地震で大きな被害があったトルコ南部オスマニエ県オスマニエ市。建物のほとんどがコンクリートブロック製だった。かつて、シルクロードの中継地として栄えた歴史ある街である。

<地震後の支援、生活についてインタビュー(トルコ南部ハタイ県)>

—–現在の生活状況はどうですか?

レイハンルやアンタキヤでは、新築の建物を除き、かなりの建物に大きな亀裂が入ったり、壁や天井が壊れており、そのまま暮らし続けることができない状態です。多くが、倒壊の危険のない親族や知人の家に身を寄せあったり、道路脇の空き地や広場、公園でテントで寝たり、車の荷台で寝ています。とにかく寒くて辛いです。

—–支援は?足りていないものは?

支援機関からの食糧と水の配給はあるが、暖を取るための薪や炭、毛布がとにかく足りません。非常に寒く、寒さから命を落とす人(地震で怪我をしていた)、流産する妊婦も周囲で出ています。

また、トルコ系の支援機関の場合、食糧や水の配給はトルコ人が優先され、シリア人は後回しにされたりもらえないこともあってトラブルになっています。海外の支援機関ではそうした区別はなく、トルコ人もシリア人も平等に配給されています。

一番必要なのは寒さを凌ぐための毛布や、火を焚くための薪や炭です。薪はトルコ人には無料で配布されるがシリア人には配布されず、シリア人は自分で買わなければいけません。しかもすごく高価なのに加え、一回に20キロほどしか売ってもらえず、みんな寒さで震えています。

薪は地震の前は1キロ3トルコリラ(2023年2月13日現在、約24円)でしたが、今は1キロ3ドルほどに値上がりました。トルコ系の支援機関が大量に買い占めて、トルコ人にだけ配布しているのも目にしています。

炭は一袋25キロで地震前は140トルコリラ(約1120円)、今は約300トルコリラ(約2400円)です。

*薪と炭は、通常同時に使う。価格はレイハンル・アンタキヤでの価格。ちなみに地震前のこの地域のトルコ人の平均月収は日本円で約45000円。シリア人の平均月収は約25000〜30000円だった。

——緊急時の支援の場でも、トルコ人とシリア人では、支援に区別があるという話に驚きました。

ここ(被災地)では公然のことです。地震前からシリア人は差別されてきました。地震の後も、病院ではトルコ人の患者が優先されますし、食糧や水、全てに至るまで、シリア人は後回しになります。

病院では、大怪我をしたトルコ人はヘリコプターで別の病院に搬送されたりしますが、それがシリア人の場合、されません。またシリア人の多くは、重症であるにもかかわらず入院が認められず、暖をたけない状態の家に返され、寒さのためにかなり衰弱しています。

アンタキヤでは、被災者のための避難所がつくられましたが、トルコ人のみが利用でき、シリア人は利用できません。公的なサービスも、明確にトルコ人とシリア人を区別しています。

まあ、ここはトルコ人の国なのです。しかし、地震前からシリア人に向けられていた区別が、この災害によってより強くなったと感じます。多くのシリア人はそれについて怒りを感じていますが、どうしようもできません。

e230213 2のコピー2 トルコ大地震、現地からのレポート(2023年2月13日) トルコ大地震、現地からのレポート(2023年2月13日)
トルコ南部オスマニエ県オスマニエ。夫の親族が暮らしていた家から撮影した一枚。親族の家も周辺の家も、かなり建物が崩れたと聞いている。

——公的な支援を受けられにくいということでしたが、シリア人同士で助け合いはありますか?

はい、シリア人同士で、安全な家があれば親族や知人を受け入れたり、食糧や衣類や毛布などを分けあったりと、助け合っています。我々は助け合うことしかできませんから。アンタキヤにはシリア人の行方不明者がまだたくさんおり、こうした行方不明になっているシリア人の友人の捜索も手伝っています。遺体が見つかれば、現実に打ちひしがれている家族に代わり、埋葬の手伝いも進んでします。皆、自分ができることで助けを必要としている人の役に立とうとしています。

——困っていることはありますか?

トルコ人とトラブルになることが増えてきました。配給でも、トルコ系の支援機関だとシリア人だけもらえなかり、避難場所もシリア人だけ利用できなかったりで、こうした区別からトラブルが起きています。

また私たちも(小松のシリア難民の友人)、アンタキヤで行方不明になっている友人の家族の捜索に行き、建物が倒壊した現場で、重機で掘り起こす作業を依頼しました。しかし埋まっているのがシリア人だと分かると後回しになり、トルコ人の犠牲者の捜索が優先されました。それについて抗議したところ、私の兄はトルコ人の集団に殴られ、鼻の骨を骨折しました。犠牲者がシリア人だと、重機での捜索も後回しになります。ひどいことです。

——今後の生活についてどう考えていますか?

どうすればいいか全く分かりません。この先のことを考える前に、今を乗り切ることで頭がいっぱいで、まだ先のことを落ち着いて考える余裕がありません。住んでいた家は壊れてしまったので家を探さなければいけませんが、十分なお金もなく、仕事もなくなりました。しかもシリア人は移動が制限されているので(トルコではシリア人の大規模な移動を規制するため、難民として登録された県から出るために許可が必要で、自由な移動ができない)、県外に暮らす親族のもとにも行けません。

——コロナ後、難民としての保護を求めてヨーロッパに移動をするシリア人が目立ちました。この災害により、ヨーロッパ移動を希望するシリア人は増えるでしょうか?それともトルコでの生活再建を考えるでしょうか?

正直なところ、本当に望んでトルコに暮らし続けたいシリア人はほとんどいません。地震前からかなりのシリア人がヨーロッパに移動することを希望していました。でもそれは高額なので、現実的にできないというだけです。

実際、これからヨーロッパへ移動するシリア人はもっと増えると思います。お金に余裕がないシリア人は、トルコで生活を続けるしかないでしょう。

—–地震で被災した人々にとり、シリアに帰るという選択肢はありますか?

帰る人も増えると思います。シリアに帰るということは、生活レベル(シリアでは電気、ガスの供給が不安定。教育環境も整っておらず)や将来の可能性(一度シリアに帰ると、トルコに出てくるのは非常に困難になる)をかなり落とさねばならず、ひどい暮らしを続けるということです。だからトルコに逃れた多くの人は、トルコでの生活再建を努力してきました。しかしトルコは物価が非常に高く、暮らしていくのが大変です。さらに地震で家もなくし、仕事もなくなり、トルコ政府にも我々はトルコ人のように守られません。

シリアに帰っても、トルコにいても、生活が厳しいのは同じです。どちらがマシか、という感じです。

それでもシリアに帰ってしまったら、家族でトルコに戻ることはほぼできなくなるので、子供たちの将来のために、私自身はやはりトルコに残って、厳しい生活を続けることを選びます。

——今、どのような支援を必要としていますか?

やはり、寒さが大きな問題です。毛布や薪、炭を買うための支援を最も必要としています。寒くて子供たちが病気になっています。病気になっても、病院は怪我人で溢れていてみてもらえず、薬も買うことができません。シリア人は地震前は、難民のIDがあれば薬代や医療費は無料でしたが、地震の後は薬代も医療費も支払いが必要となりました。

実際、かなりの人が地震で崩れてきた建物によって怪我をしていて、薬や医療品を買わなければいけません。しかしそれらはとても高価で、買うことができずにいます。地震で命が助かった人も、寒さや医療ケアが受けられないことで衰弱しています。本当に、ひどいことが起きています。

(2023年2月12日 インタビュー:

ムハンマド・サリーム(レイハンル))

アブドュルラフマン・メイヤッド(アンタキヤ)

ジャーラッラー・ジャーラッラー(レイハンル)

記録:小松由佳)

e230213 1のコピー トルコ大地震、現地からのレポート(2023年2月13日) トルコ大地震、現地からのレポート(2023年2月13日)
オスマニエ市で目にしたモニュメント。

〜最後に、懸念していること〜

シリア難民のインタビューから、現地ではトルコ人が支援現場において優遇され、シリア人は区別を受けていることを聞きました。皆同じく被災しているので、もちろん同じく支援を行うべきではありますが、現地でのやり方、考え方もあるのだと思います。物資が必ずしも十分ではないなか、まずは自国民を優先して守る、というトルコ側の立場も、ある意味理解できるところです。しかし行政がそれを主導してしまうのは、やはり残念でなりません。また、被災後の緊急事態において、こうしたシリア人への区別が露骨に見られることで、ますます両者の対立感情が拡大していくのではないか、それが結果的にシリア人のトルコでの生活再建をよりしにくくしていくのではないかと気になりました。人間が共存するということの、きれいごとだけではない難しさを感じています。

小松由佳

【トルコ地震で被災したシリア難民の家族・知人に、支援金を集めさせていただきたいと思います】

2月6日に発生したトルコ南部からシリア北部にかけての地震では、二万人を超える犠牲者が出ており、今も行方不明者の捜索が続いています。

トルコ南部には多くのシリア難民が暮らしており、夫の親族や知人もこの地にたくさんいることから、2015年以降、シリア難民のコミュニティを取材してきました。

彼らが暮らしていたのはトルコ南部ガズィアンテップ、オスマニエ、アンタキヤ、レイハンルなどで、いずれも被害が大きかった地域です。特に多くの建物が倒壊したアンタキヤでは、親族や友人が亡くなっています。
 
また無事に避難した人々も、建物の倒壊の危険から家に戻れず、路上や空き地、公園、車などで避難生活を続けています。

もともとトルコ社会の最底辺層として困窮していた彼らが、地震によってさらに厳しい生活に追い込まれており、しかもこうした不安定な生活がしばらく続きそうです。

今後の生活の不安や、寒さ、日々の食糧の確保に苦しむ彼らに、生活支援金を集めてお送りできたらと思っています。

集めさせていただいた支援金は、直接現地の家族、知人に送り、水や食料、暖をとる薪、薬や医療品など、生活維持に必要な物資の購入に使っていただく予定です。

NGOが行うような大規模な緊急支援ではありませんが、手の届く範囲、顔の見える範囲で、「応援しています」の気持ちと共に現地にお送りしたいと思います。

もし賛同いただけましたら、皆様のご協力をどうぞよろしくお願いします。いただいたご支援は、私が責任を持って現地に送付します。

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【 地震で被災したシリア難民への支援金 お振込先 】

三井住友銀行
八王子支店
普通
8553199
コマツ ユカ

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以上、どうぞよろしくお願いします。
小松由佳

540E987D 4B9A 4346 89CD 4BA41140CB3E 【トルコ地震で被災したシリア難民の家族・知人に、支援金を集めさせていただきたいと思います】 【トルコ地震で被災したシリア難民の家族・知人に、支援金を集めさせていただきたいと思います】
毎年お世話になっていたレイハンルの夫の親族アブ・アフマッドの家で食事中。2022年8月。このマンションも地震で壁などが壊れ、一家は空き地にて、車とテントで寝泊まりしている。

(2023年2月11日)

トルコ大地震、現地からのレポート(2023年2月10日/レイハンル・アンタキヤ)

(こちらの記事は、有料会員様以外にも公開しています)

6日に発生したトルコ大地震から数日が経ち、現地に暮らす親族、知人より被災状況が伝えられています。

夫の親族に死者は出なかったものの、遠い親戚や友人たちに死者が出ております(いずれもシリア人。アンタキヤにて死亡)。内戦から逃れた先のトルコで、地震によって命を落とすとは、なんという運命の残酷さでしょう。

以下は、トルコ南部ハタイ県、シリア国境の街レイハンルに暮らす親族、知人から届いたものです。

マンションの4階部分に住んでいた親族アブ・アフマッド一家は、地震によりマンションの建物に亀裂が入っていることから、自宅に戻ることを躊躇し、空き地で寝泊まりを続けています。この一家は、レイハンルでの取材でいつも泊めていただいていた家でした。現在、親族が身を寄せ合い、車とテントに分かれて避難を続けているとのことでした。

車の荷台部分にビニールシートで簡易的な屋根を作り、寝泊まりする。夜は非常に冷えるが、焚き火をし、暖をとりながら耐えている。

またレイハンルに暮らす私の知人アブドュルラフマン(もともとは夫と同じシリアのパルミラの出身で夫の幼馴染。トルコ取材ではいつもコーディネーターや通訳を務めてくれる)から、避難生活の様子が動画で届きました。

レイハンルには、アブドュルラフマンの親族が10家族近く集まって暮らしています。彼らの家の多くが、壁や屋根が壊れて倒壊の不安があるため、アブドュルラフマンの兄が借りているリサイクルショップ(食器や衣類、金物などなんでも売っていた)にて、6家族が避難生活を送っています。この店は、一階建で広い通りにも面しているため、大きな地震がまた起きてもすぐに避難でき、安全とのこと。

6家族が身を寄せ合うように避難生活を送るリサイクルショップ。店で販売していた古着は、床に敷いたり就寝時に体にかけたりして、寒さを凌ぐのに使っている。地震で崩れた壁に足を挟まれ、怪我した女性もいる。

レイハンルから車で1時間の距離のアンタキヤでは多くの建物が倒壊し、おびただしい犠牲者が出たとされています。

アブドュルラフマンとその兄弟は、友人一家が行方不明になっているため、アンタキヤで捜索と埋葬の手伝いをしています。以下はアブドュルラフマンから届いた動画です。9日撮影の動画です。

アンタキヤはレイハンルから車で1時間ほど離れたハタイ県の県都。高層建築が多く、また古い建物も多かったため、多くの犠牲者が出た。「ユカ、アンタキヤだ。全部建物が壊れている。人々は通りで暮らしている、ここに人々がいる」。
壁が崩落しているマンション。アンタキヤにて。

レイハンルでもそうですが、アンタキヤでも、多くの人々が空き地や公園にテントを貼って避難生活をしています。

公園や空き地で避難している人々の姿が見える。
アンタキヤにて。「アーイラ(家族)、アンナース(人々)、フィーシャーレア(路上にいる)」とのこと。地震から数日経ったが、人々の姿から依然混乱状態が伝わってくる。
アンタキヤの大通りにて。重機、瓦礫の山、行き交う人々の姿が見える。
行方不明者を捜索している現場。人々が心配そうに様子を見ている。
アブドュルラフマンのシリア人の友人が住んでいたマンション。地震で激しく倒壊した。友人とその家族は、今もこの瓦礫の下にいると思われる。
BB48772E C49F 4EF5 88D0 BDD45D957C73 トルコ大地震、現地からのレポート(2023年2月10日/レイハンル・アンタキヤ) トルコ大地震、現地からのレポート(2023年2月10日/レイハンル・アンタキヤ)
捜索で発見された、アブドュルラフマンの友人(シリアのパルミラ出身)の子供たち。遺体は発見されると毛布でくるまれ、路上に置かれる。遺族による身元の確認を行い、墓場に埋葬する。

(注意)以下の動画には遺体の顔が写りますので、ご注意ください。

遺族の一人が、見つかった子供の遺体を確認している。
子供の遺体を、遺体収納袋に入れる準備を始めるアブドュルラフマンとその兄弟。
「ラーイラーハ イッラッラー(神は一人です)」とアブドュルラフマンがイスラムの祈りの言葉が聞こえる。重機で掘り返し作業を行なっているのが、友人が住んでいたマンション跡。いまも人が埋まっている。
捜索現場周辺の様子。
友人の子供たちのほかに遺体が見つかり、道路に安置される。「アトファール、ホーン。アトファール(子供がここにいる、子供が)」とのこと。周辺の瓦礫では、捜索が続いている。

このようにアブドュルラフマンの一家では、レイハンルでの避難場所(兄のリサイクル店)で安全を確保しつつ、行方が知れない友人やその家族の捜索、埋葬の手伝いを行っています。先の見えない混乱の中ですが、シリア難民同士、助け合いながら乗り越えようとしている姿が伝わってきました。

地震によって亡くなった方々のご冥福を祈るとともに、一刻も早い生活の再建を祈ります。

(2023年2月10日)

CBB3029D 698D 487D 8B6E 8E9B3B360BA0 2月6日に発生したトルコ大地震。夫の親族や知人が多数被災しています。 2月6日に発生したトルコ大地震。夫の親族や知人が多数被災しています。

2月6日に発生したトルコ大地震。夫の親族や知人が多数被災しています。

トルコ南部で6日午前4時17分(日本時間同日午前10時17分)にマグニチュード(M)7.8の大地震が発生しました。この地域には、シリア難民である夫の親族が多数暮らしており、私が毎年難民の取材を行ってきた地域でもありました。

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1月28日開催の「アラブ菓子を食べる会」。アラブ菓子の知られざる世界を味わいました!

私は普段、シリア内戦や難民の問題などを取材し、伝える活動をしています。ただ、こうした難民の苦境だけでなく、彼らの文化を理解することで難民問題にもより関心を持っていただきたく、「アラブ菓子を食べる会」というイベントを企画しました。

イベントは25名様限定。1月28日に東京都代々木上原駅近くのギャラリーで開催しました。ありがたいことに満員御礼をいただき、美味しく楽しい時間となりました。

当日はゲストとして、アルジェリア人の旦那さんを持つアラブ菓子職人、ウアムリア奈津江さんをお招きし、アラブ菓子の種類、作り方、楽しみ方などお菓子にまつわるあれこれをお聞きしました。心はすっかりきらびやかなアラブ菓子ワールドへ。

「アラブ菓子を食べる会」の会場は、代々木上原駅から徒歩3分ほどのハコギャラリー。目の前には活気のある商店街が続いていました。

ハコギャラリーの2階が会場。スクリーン、音響設備や台所もあるので、さまざまなイベントで重宝しそうです。会場利用費も大変良心的な会場です。

ウアムリアさんは普段、「ChezOumH(シェ・オンム・アッシュ)」というアラブ菓子専門店を経営しています。

▼「ChezOumH(シェ・オンム・アッシュ)」

https://chezoumh.theshop.jp

〜以下、サイトより抜粋〜

【ChezOumH】(シェ・ウム・アッシュ)はアラブ圏、主にアルジェリア、チュニジア、モロッコなどのマグレブ地方の焼き菓子を中心にオリジナルのアラビック・スイーツを作っています。特に日本人の口に合うお菓子をチョイスしています。アラブの象徴的ドライフルーツのデーツ(ナツメヤシの実)はもちろん、アーモンド、胡桃、ココナッツ、ピスタチオなどのナッツ類を贅沢に使い、ローズやオレンジなどのフラワーエッセンスやスパイスを加えた甘くエキゾチックなお菓子。バター代わりにオリーブオイルを使い、オーガニック素材がとにかく充実しています。日本の方にはとても甘いイメージを持たれているアラブ菓子ですが、家庭で出されたお菓子は贅沢な素材と自然な甘さに加え、一家を支えるお母さんの温かさが感じられます。

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「デーツ(ナツメヤシの実)はもちろん、アーモンド、胡桃、ココナッツ、ピスタチオなどのナッツ類を贅沢に使い、ローズやオレンジなどのフラワーエッセンスやスパイスを加えた甘くエキゾチックなお菓子」、「贅沢な素材と自然な甘さに加え、一家を支えるお母さんの温かさが感じられます」。うーん、お菓子の紹介を読んだだけで、美味しそうでヨダレが出そうですね。

イベントでは、とにかくアラブ菓子の豪華さ、作り手や原料のこだわりを知り、アラブ菓子はありがたいお菓子だな〜と実感。実際、原料がこだわりの素材であるのに加え、作るのにもうんと手間がかかるのです。

イベント前の静寂の時間。

イベントで配ったアラブ菓子5種。左側、上、右の3種がウアムリアさんが作ったアラブ菓子。真ん中と下が、小松が用意(購入)したパクラヴァ。どれもボリュームがあり、スパイスやナッツが豊かに使われ美味でした!

またシリア人の小松の夫も動画で登場し、かつてシリアでよく食べた思い出のアラブ菓子、「ハロウ・ジュブナ」や、日本でお気に入りの意外なお菓子についても(ページ下の裏話にて動画も公開しています)語ってもらいました。

またウアムリアさんが、アラブ菓子にのめり込むきっかけとなったマグレブ(リビア、チュニジア、アルジェリア、モロッコなど北西アフリカ諸国の総称)音楽の世界もご紹介いただき、アルジェリア人の人気歌手ハーレッドの大ヒットソング「アイーシャ」を会場で流しました。

▼Khaled / Aicha(有名なマグレブ音楽の一曲)

https://youtu.be/gzlHucbD76U

こちらはなんともノリノリの曲ですね〜。踊り出したくなるようなすごい高揚感です。

配布するアラブ菓子を準備中。

イベントの様子。前半はウアムリアさんのお話をお聞きし、後半はアラブ菓子を食べながらの交流会でした。

ウアムリアさんのご用意したアラブ菓子の説明。

また会場では、トルコ西部イズミルで、シリア難民の支援活動をされている菊地泰基さんが現在開発中の「ブラウン・ピスタチオ・ラテ」を振舞ってくださいました。こちらは、コーヒーとミルクティーの中間のような、まろやかなテイストのラテ。なんだかホッとする味です。トルコではピスタチオ・コーヒーとして親しまれているものを、日本人が飲みやすいよう改良し、制作過程をシリア人に委託することで、難民の雇用創出に繋げるための活動です。

現在、菊地さんはクラウドファウンディングも行っているとのこと。ご協力いただけると美味しい「ブラウン・ピスタチオ・ラテ」が送られてきます。是非ご協力をお願いいたします。私も応援しました!

▼〜トルコ人とシリア難民を繋ぐ女性に優しいノンカフェイン飲料「ブラウン・ピスタチオ・ラテ」〜

https://camp-fire.jp/projects/view/628283…

やはり、食べることへの興味は世界共通。食を通して文化を知るのは素晴らしい試みだと実感しました。

ウアムリアさん、アラブ菓子の素敵な世界をお伝えくださり、ありがとうございました。改めて、アラブのお菓子の奥深さ、豊かな世界を味わった時間でした。これからもアラブ菓子をありがたくいただきたいと思います。

イベントのスタッフ。右から「ブラウン・ピスタチオ・ラテ」を提供下さった菊地さん、私、アラブ菓子職人のウアムリアさん。皆様、ご協力をありがとうございました!

そしてお菓子や音楽という見地から、アラブの文化を発信しているウアムリアさんに大きな刺激をいただきました。いつも様々な角度から世界を見ること、考えることを意識したいものです。今後も、多方面からアラブ文化を理解するためのイベントなどを企画していきたいと思います。

さて、ここからは「アラブ菓子を食べる会」の裏話コーナーです。

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

イベントのお知らせ「アラブ菓子を食べる会」1月28日13時〜


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私は普段、シリア難民を取材し、彼らの現状を伝える活動をしていますが、難民の問題に関心を持っていただくためには、彼らの文化的背景を理解いただくことも重要です。多くの方にアラブ文化について関心を持っていただけるよう、多様な角度から文化理解を深めるための企画をしています。

今回は、アラブ菓子にまつわるイベントです。その名も「アラブ菓子を食べる会」。

当日はアラブ菓子職人の ウアムリア奈津江 さんをゲストにお招きし、さまざまなアラブ菓子を一緒に食べつつ、アラブ菓子の知られざる世界を存分にお聞きします。ぜひご参加ください。

定員20名様限定ですので、ご希望の方は、小松までメールをいただくか、以下のリンクより小松までご連絡ください(「アラブ菓子を食べる会」申し込みと記入ください)。

<お申し込み先> https://yukakomatsu.jp/contact/

アラブ菓子を食べる会230117 pdf イベントのお知らせ「アラブ菓子を食べる会」1月28日13時〜 イベントのお知らせ「アラブ菓子を食べる会」1月28日13時〜

天保無縁塚 〜故郷に先人の足跡をたどる〜

2012年から私は、シリア難民の取材を行ってきました。難民を撮るということは、彼らがかつて暮らした故郷を知ることでもあり、同時に、難民となって逃れなければいけなかったからこそ、人々がどんなにその土地を慕っているかを感じ続けることでもありました。

人間は生きる環境を自ら変える力を持つ存在です。しかし同時に、土地によって形作られる存在でもあると私は思います。人間はたとえその土地から離れても、原風景や記憶によって故郷の風土と共に生き続けるのです。

こうした難民たちの姿に触れるうち、私にもある変化が生まれました。それは、私にとっての故郷を再確認したいという思いでした。

1982年、私は秋田県秋田市の郊外に生まれました。祖父母の代までは米農家で、物心づく頃には、田んぼの畦が遊び場で、祖父母が田んぼで働く姿を見ていました。私にとっての故郷は田んぼであり、青く聳える山々でした。

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『岳人』様に寄稿させていただきました

『岳人』2023年1月号( No.907)に寄稿させていただきました。

このところ、故郷秋田を訪ね、土地に刻まれた先人の歴史を取材しています。人々が歩いた道、生きた痕跡を訪ねて。私の目から見た故郷の姿を撮りためていきます。

こちらでは、秋田県南部に残る、飢饉の悲しい歴史について執筆しました。

23岳人1月号 無縁塚 1 『岳人』様に寄稿させていただきました 『岳人』様に寄稿させていただきました

(2023年1月12日)

2023年も走り抜けます!新年のご挨拶

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(2022年4月撮影。私の家族)

皆様、あけましておめでとうございます。早いもので、今年も新しい一年となりました。昨年は、長引くコロナの影響や、ウクライナ侵攻などもあり、世界的にも不安定な情勢の一年でした。今年は、より情勢が安定化するよう願ってやみません。

本年も、皆様にとって実り多き一年となりますように。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、まず初めに、皆様にはお詫びをさせていただきたいと思います。昨年の12月は、こちらの有料コンテンツにて、ほとんどしっかりとした記事を書けずに終わってしまい、大変申し訳ございませんでした。

実は、昨年10月に取材から帰国してから、報告会や講演会などが続き、大変ありがたいことなのですが、一方で仕事と家事と育児のバランス感を掴めず、12月半ば頃から、すっかり自省をする余裕がなくなってしまいました。これまでで初めての経験だったのですが、書かなければいけない原稿や、やるべき仕事を前にしても、何事にも身が入らなくなり、何事にも集中できなくなる状況に陥りました。心身の乱れを感じ、我ながら、これは変調をきたし始めているのではないかと思いました。

「あれを早く書かなければ・・・」「早くこれを終わらせなければ・・・」と心だけは焦るのですが、体がついていかず、申し訳ないことにそのまま日々が流れてしまいました。

常日頃、流れる時間の節々に目を向けるように、カタツムリのように生きていた私なので、なんとも情けない話ですが、昨年の取材でかかった精神的な負担と、その後の慌ただしさに、気づかないうちにまいってしまったようなのです。計画性のなさと実行力のなさもあり、有料コンテンツに手をつけられないままに時間が流れてしまい、本当に申し訳ありませんでした。

今年は、以下を心がけ、徹底したいと思います。

①実現できる、オリジナリティある計画をたてること

②クリエイティブに、丁寧に実行すること

③心身に余裕を持つこと

改めて、自分には自分の生きるペースがあること。特にフォトグラファーとしての軸をしっかりと持つためにも、「余裕」を持たなければいけないと大変反省しました。

2023年も、自分が信じる道を突き進みます。今年がどのような素敵な一年になるのか、今からとても楽しみです。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

オンラインイベント「シリア難民の子供に教育機会を」のお知らせ

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オンラインイベント「シリア難民の子供に教育機会を(令和学校プロジェクト)」12月17日17:00〜

今年、世界の総人口は1億人を超えましたが、難民の総人口も1億人を超えました。世界では今も多くの紛争が続き、多くの難民が厳しい生活を強いられています。

2011年以降内戦状態となったシリアでも多くの難民が生まれ、多くの子どもたちが教育の機会のない状況で成長しています。

現在、シリア難民の子供の支援活動を手がけるNGO、ボンヤーンが、シリア北部に学校を作るための支援を募っており、その関連イベントとして難民の子供たちの教育の問題にフォーカスしたオンラインイベントを開催します。

自らシリア難民として、現場の第一線に立つボンヤーンのスタッフから、リアルな現地報告も聞ける貴重な機会です。小松も後半、現地取材で見た難民の子供の状況などをお話いたします。是非お気軽にご参加ください。

日時:2022年12月17日(土曜日)17:00~19:00

会場:zoomによるオンラインイベント

モデレーター:アルマンスール アフマド氏(Key Message International顧問)

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(スケジュール)

17:00~17:05 開会のあいさつ:岩澤康一氏(Key Message International代表)

17:05~17:40 ムハマド・アディル氏(ボンヤーン、パートナシップ&PRコーディネーター):「令和学校プロジェクト」について

17:40~18:15 ムハマド・ガダーリ氏(ボンヤーン、フィールドオフィサー):シリアの現在の人道状況について

18:15~18:45 小松由佳氏(ドキュメンタリーフォトグラファー) :トルコに生きるシリア難民の子供たち

18:45~18:55 質疑応答

18:55~19:00 閉会のあいさつ:アルマンスール アフマド氏(Key Message International顧問

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参加ご希望の方は、添付ポスターのQRコードより、または以下のアドレスからご登録をお願いします。

https://bit.ly/3uH3b4m

 NGOボイヤーンの、クラウドファンディングページ:

〜シリア北部に学校を建設するための支援を募集しています〜

https://www.launchgood.com/campaign/build_a_school_for_syrian_refugee_children_2?fbclid=IwAR3NJLt9DChRuMd5nuff42WW1QrRFFWzgKmmlNXe4oK9_LBvicBPSxzmG84#!/

NGOボンヤーンについて

https://bonyan.ngo/about-us/

「小松由佳 取材報告会 2022」12月11日開催のお知らせ

【 12月11日は、いよいよ最後の取材報告会です 】

11月より何度か取材報告会を行わせていただきましたが、12月11日は最後の取材報告会となります。

「小松由佳 シリア難民 取材報告会2022 」

期日:12月11日 13:30〜15:30

参加費:1000円

会場: 「Cafe Hammock(カフェ・ハンモック)」

https://hammock-mitaka.com/access/

(中央線三鷹駅徒歩5分)

会場はハンモックがお楽しみいただけるカフェとのこと。ハンモックにゆらゆら揺られながら報告をお聞きください。また当日は、アラブ菓子やアラブのコーヒー、お茶などをご用意します。アラブ文化を五感で味わいながら、和気あいあいと交流をさせていただきたい忘年会のようなイベントです。

当日の予約なしの参加も可能ですが、人数把握のため、参加ご希望の方は、私宛に直接メッセージをいただけましたらと思います(HPの「コンタクト」より、ご連絡ください)。皆様にとってお忙しいだろう年末間近のイベントとなりますが、是非お誘い合わせのうえご参加ください。以上、どうぞよろしくお願いします。

小松由佳

【 大阪・名古屋・東京での講演会のお知らせ 】

日程が近くて恐縮ですが、大阪・名古屋・東京にて行われる講演会のご案内です。全て予約不要です。ご都合がつきましたら、是非ご参加ください。

▼講演タイトル:

「K2登頂から砂漠へ、難民の土地へ」 

かつてのK2 登山や、現在のシリア難民の取材まで、歩いてきた道のりや信念をたっぷりお話しします。

▼期日:

  • 12月3日(土)14時から16時 大阪(丸善インテックアリーナ)
  • 12月4日(日)14時から16時 名古屋(栄ガスビル ガスホール)
  • 12月8日(木)18時から20時 東京(四谷区民ホール)

▼主催:

日本山岳救助機構合同会社(jRO)様

https://sangakujro.com/12月【東京・大阪・名古屋】jro会員講演会開催のお/

(こちらの講演について、ジロー様のフォームには、「申込みは締め切りました」と書かれていますが、担当の方に確認したところ、席がまだたくさんあるので、当日に、感染対策のためのご連絡先を書いていただけたら、予約なしの当日参加が可能とのことでした)

▼日本山岳救助機構合同会社(jRO)様について

jRO(ジロー)様は、Japan Rescue Organizationの略です。現在、日本では年間2500件の山岳遭難が発生しており、遭難事故が発生すると、救助などに莫大な費用がかかります。jROの会員は、年会費約5500円(スタンダードプラン)で、その費用が550万円まで補填されます。

jRO様には、現在8.4万人の会員がいて、山を愛する仲間の相互扶助の精神によってこの仕組みが成り立っているそうです。

さらに「ココヘリ」というサービスは、遭難者をいち早く発見するための「会員制捜索ヘリサービス」。ココヘリ会員証(ヘリコプターのマークのキーホルダー)が発信機になっており、離れた場所からも捜索者を特定することができ、救助までの時間を格段に短縮できる画期的なサービスです。

発信機は、自分が意識を失っても、水中に完全に沈まない限り、ずっと電波を発してくれ、フル充電で2.5ヶ月持続するそうです。「ココヘリ」サービスがもっと普及したら、行方不明者の捜索の現場が大きく変わりそうですね。

以上、どうぞよろしくお願いいたします。

11月28日開催 「オンライン取材報告会 2022」の視聴はこちらより

11月28日の20時より、「小松由佳 オンライン取材報告会 2022 」を行わせていただきました。報告会を録画しましたので、ぜひ以下よりご視聴ください。

「 小松由佳 オンライン取材報告会 2022 」について

2022年7月から3ヶ月をかけ、トルコ南部に暮らすシリア難民の取材を行いました。トルコでは、670万人近いシリア難民のうち380万人が暮らしています。今年も6歳と3歳の子供たちを連れ、現地へと向かいました。そこで目にしたのは、コロナ後の難民生活の深刻な変化でした。今、難民たちがどのような状況に置かれているのかを、お話しします。

また今回は、11年ぶりにシリアに向かい、(シリア難民の一人である)夫の故郷パルミラに入りました。空爆で破壊された街で目にしたもの、考えたことなどを写真を交えてお話ししたいと思います。

年々、シリア難民の報道は少なくなっておりますが、今も多くの難民たちが苦境の中を生きています。少しでもシリア情勢や難民の状況に、多くの方が関心を抱いてくださるよう、今後も取材と発表を続けていきたいと思います。

報告の主なテーマ

・シリア難民への反発が強まるトルコ社会

・欧州を目指すシリア難民

・シリア、パルミラの今

・シリア人の結婚文化

小松由佳プロフィール

1982年秋田県生まれ。ドキュメンタリーフォトグラファー。高校在学中から登山に魅せられ、国内外の山を登る。2006年、“世界で最も困難な山”と称される世界第2の高峰K2(8611m / パキスタン)に日本人女性として初めて登頂。植村直己冒険賞受賞(2006年)。

次第に風土に生きる人間の暮らしに惹かれ、草原や沙漠を旅しながらフォトグラファーを志す。2008年よりシリアを撮影。2011年からのシリア内戦では人々の境遇の変化を目撃、シリア内戦・難民の取材を始める。

著書に「人間の土地へ」(集英社インターナショナル/2021年9月)。2021年、山本美香記念国際ジャーナリスト賞受賞。シリア人の夫と二人の子供と東京都八王子市在住。公益社団法人日本写真家協会会員。

視聴URLはこちらより

*注意点*

恐縮ですが、こちらは第三者への譲渡や、インターネット上での公開を禁止しております。ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

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11月26日、亜細亜大学様での取材報告会が終わりました 〜反省と裏話〜

11月26日開催の亜細亜(アジア)大学様での取材報告会が終わりました。当日は、学生を含め、さまざまな層の方々に聞いていただきました。ご来場された皆様、どうもありがとうございました。

ナジーブさん(左)と私。真ん中にいるのはナジーブさん長男のライアン君。

亜細亜大学へ

当日は気持ち良い秋晴れのなか、武蔵境駅から徒歩15分ほどの亜細亜大学へ。会場は大学ならではの、200人が聴講できる教室でした。なんと言ってもスクリーンの大きさが素晴らしく、写真が大迫力で見ていただけそうです!

イベントは15時から。一時間前の14時には、司会の岡崎弘樹先生(中東政治の研究者)とコメンテーターのナジーブ・エルカシュさん(シリア人ジャーナリスト)と打ち合わせ予定でしたが、コメンテーターのナジーブさんの姿が見えず。岡崎先生が電話すると、なんと「まだ千葉!!!」とのことで、岡崎先生も、「もう〜、ナジー、頼むよ〜」とツッコミを入れておりました。

ナジーブさんは普段、アルジャジーラなどと契約し、日本など東アジア地域のニュースをアラブ系メディアに配信しているジャーナリストです。2日前にバンコクから10日ぶりに帰国したばかりで、お疲れの様子。

この日、ナジーブさんは子供の預かりを急遽しなければいけなくなったようで、子供を連れてくることがなかなかうまくいかずに遅れているとのこと。それは大変です!私自身も、突然の子供の体調不良など、こうした子供の預かり先をめぐる問題にたびたび苦労してきたので他人事とは思えず心配しました。

そのうちイベント開始時間へ。ナジーブさんは、イベントが終わるまではなんとか来るだろうということで、それもまた、アラビックタイムの文化(時間にとらわれずゆったり過ごす)を体現されているかのようで、貴重なご来場タイミングだと思いつつ、お話を始める時間となりました。

ナジーブさんの子供たちと岡崎先生の子供たち。我が息子たちは連れられず。

反省点

結果、20日の関野さんとの対談報告会の時よりも、より情勢やシリア難民の現実などに特化した専門性の高いお話をする予定だったのですが、結果的に、あまり変わらないお話となってしまいました。

また、お話ししたい気持ちが先行して話がとても伸びてしまい、申し訳ないことになりました。結果、私は話が伸びすぎ、ナジーブさんは遅れ、司会の岡崎先生に大変に申し訳ないことになってしまいました(岡崎先生、すみません)。

以下、今回の講演会で考えた反省点です。これらを次回以降しっかり生かしたいと思います。

・パソコンの画面ではなく、1秒でも多く、聴講者のほうを見て話すこと。

・座って話すより立って話す。話し手の体がより多く見えていたほうが、聴講者が話に入りやすい。

・一方的にこちらで話し続けるのではなく、聴講者に問いかける。話の内容について考えていただくことで、聴講者がより話に入り込める、共感できる。

・ユーモアを織り込む。真面目な話だけでは、人は聞きづらい。

・五感に伝わる表現を心がける。視覚、聴覚、味覚などが刺激されるような、具体的なエピソードのお話をする。

・一時間以上話すなら休憩をとる。またどんなに長い話でも90分でおさめるようにしたい。

以上、反省も多いですが、じっくりお話をさせていただきました。その後、17時近くになってナジーブさんが子供たちと到着され、質問タイムの後、コメントをいただきました。そのお話が、まさにシリア人からの視点であり、本当に素晴らしいものでした。

以下に、特に心に響いたいくつかのお話を書きたいと思います。

ナジーブさんと次男のライザックくん。アラビア語で「彗星」の意。まだ3歳です!

心に響いたナジーブさんのお話

<ナジーブさんの話より>

・パルミラに残るパルミラ遺跡は、シリア最大の観光地だった。一方でパルミラには、シリア最悪とされる刑務所があった。たくさんの観光客を集めるパルミラ遺跡は表のシリアで、刑務所は裏のシリアだった。パルミラは、その二つが同時に存在する街だった。

・パルミラにあった刑務所では、非人道的な扱いが繰り返されてきた。こういうことをやれるのは人間じゃないと言えるほどの、世界でもシリアにしかないようなひどい拷問が行われてきた。パルミラの刑務所に入っていた人が書いた『巻き貝』という本があるが、それを読むとどんなに酷いことが行われてきたか分かる。例えば、2人がやっと立てるような、呼吸もやっとできるくらいの狭い空間に監禁されて立たせられ続け、座らせないという拷問もあった。どちらか一人が死ぬまで、または死んでも立たせられ続けたり。

・ISとシリア政府は共通点がとても多い。特にメディアを使った印象操作など。ISが2回目にパルミラを占領し、それを再び政府軍が奪還した後、政府はパルミラ遺跡の円形劇場で、ロシアの楽団を呼んでオーケストラ演奏をさせたりした。斬首など恐ろしい刑罰を行うISよりも、オーケストラ演奏などをする政府の支配のほうが、より文化的で優れているのだというプロパガンダではなかったか?

・パルミラは、シリアの中で「見捨てられた街」と言われている。現アサド大統領の故郷ラタキアからも遠いし、ISに攻められたときに、迅速に守られなかった。

・パルミラ遺跡などパルミラの考古学には、イタリアと日本が非常に深く関わってきた。沢山の日本人の考古学者がパルミラで働いた。しかし、パルミラの考古学者ハーレッド・アサド氏がISによって殺害されても、日本のメディアはほぼ反応がなかった。イタリアではもっと大きく取り上げられて、彼の功績が讃えられたのに。

・ISがパルミラの博物館を破壊して遺物を持ち去ったりしたとされるが、それ以前に、その何倍もシリア政府が国外に密輸していた。

・日本の人々には、シリアについてもっと連帯を示してほしい。日本には、(専門家でも)間接的にシリア政府を応援している人がたくさんいて不満を感じる。

                                 以上、ナジーブさんのお話しでした。

ナジーブさんのお話の中でも、「表のシリアと裏のシリア」という言葉にハッとさせられました。

ナジーブさんの長男ライアン君。逆さ吊りに大喜びしていました。

イベント後は、関係者で打ち上げへ。その間も、2人の子供たちをあやし、ご飯を食べさせ、歯磨きさせてお世話をするナジーブさんのイクメンぶりに驚きました。ジャーナリストとして一流のお仕事をされているプロフェッショナルなナジーブさん。お仕事だけでなく、全てにおいて真摯に誠実に、そして前向きに取り組んでいる姿を感じました。

帰りがけ、そのナジーブさんからこんなお話が。非常に考えさせられる、むしろ今後考えていくべき内容だったので、以下に記録として書きたいと思います。

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「小松由佳 オンライン取材報告会」11月28日 20時開催 の参加申込先について

こちらはzoomを使ったオンライン取材報告会です。

小松由佳HP有料コンテンツ会員の皆様、取材前にサポートをいただきました皆様、困窮されている方々は無料で参加いただけます。一般の方は、恐縮ながら参加費1000円をいただきます。ご自宅から是非、まったりご参加ください。視聴のお申し込み先は以下となります(HP有料コンテンツ会員の皆様はお申し込み不要です)。

https://peatix.com/event/3426889/view?k=ef67876df8674a8f7f070d0a9ce272deff91d9fd

お知らせが大変遅くなってしまい申し訳ありません。どうぞよろしくお願いいたします。またこちらは録画しますので後日視聴も可能です。ご希望の方は、HPの「コンタクト」より、その旨をご連絡ください。

DA911718 9EE4 435F AFCE CC7DA3093427 探検家、人類学者の関野吉晴さんとの対談イベントが終わりました 探検家、人類学者の関野吉晴さんとの対談イベントが終わりました

探検家、人類学者の関野吉晴さんとの対談イベントが終わりました

11月20日のイベント、「地球永住計画 公開講演 〜冒険者たち〜 小松由佳(フォトグラファー)×関野吉晴(探検家・医師)」が無事終わりました。

当日は、多くの方にお越しいただき、満員御礼をいただきました。どうもありがとうございました。こちらのイベントは会場の都合で人数制限がありましたが、26日からオンデマンドで3日間視聴いただけます。オンデマンド視聴のご案内は、公開され次第、ご案内します。

人類学者でもある関野吉晴さんとの対談を楽しみにしていたのですが、後半は現場での経験を一人で話してしまい、関野さんに申し訳ないことになりました。関野さん、すみませんでした。

打ち合わせでお茶をした際、かつて関野さんがグレートジャーニーの旅をされた国々が、その後の戦禍で立ち入れなくなった地域も多く、シリアもそうした地域のひとつだと聞いていました。もっとその当時の話をこちらから質問したらよかった、と反省しきりです。関野さん、ありがとうございました。

また最後の質問タイムでは、「パルミラで破壊された街や、そこに暮らし続けている人々を目にして大きなショックを受けた」と話をしたところ、あるお客様より、質問がありました。

「取材を終えて死生観は変わりましたか?」

死生観も変わったのかもしれないけれど、それ以前に、やはり人生観が変わりました、とお答えしました。取材は、人生経験を積む場となりました。

詳細は、26日以降から3日間限定のこちらのイベントのオンデマンド視聴や、別の会場での取材報告会にて聞いていただきたいです。今週26日には、亜細亜(アジア)大学様にて取材報告会があり、そちらでもお話いたします。

また、今回のイベントは日曜の夕方からということで、いつもながら子供をどうするか問題が勃発。東京都国分寺市の知人に子供たちを預かっていただけることとなり、大変助かりました!預け先は国分寺市恋ヶ窪の「憩い広場びぃだま」のY夫妻。子供たちは、Y夫妻を「びぃだまじいちゃん、びぃだまばあちゃん」と呼んで慕い、いつも可愛がっていただいております。

当日はサツマイモ掘りをさせてもらい、大きな大きなサツマイモがたくさん採れました。最後にピザにのせて食べたとか。Y夫妻、ありがとうございました!

また、こちらの「憩い広場びぃだま」は、一日一組限定でランチを出しており、イベントも開催しています。来年1月14日には私のトークイベントもやらせていただくことになりました。会場は、今年新築したばかりの木の温もり溢れるとても素敵なログハウスです。こちらも是非、ご参加ください(最寄駅は西武線恋ヶ窪駅です)。

以上、たくさんの皆様に活動に関わっていただき、取材報告会の一つ目が終わりました。どうもありがとうございました。さて、取材報告会はあと3回続きます。引き続きよろしくお願いします。

小松由佳

〜以下、今回のイベントの裏話〜(以下は、有料会員の皆様のみご覧いただけます)

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取材報告会のお知らせ(2022年11月22日)

皆様、7月から10月にかけて行ったシリア難民の取材では、たくさんの応援とご理解をいただき、どうもありがとうございました。精神的に疲れを感じるほどに、自分ができうる限りのぎりぎりの深い取材ができました。これから、取材内容をしっかり発表するべく、動き始めています。

取材報告会の開催・企画までに時間をいただきましたが、今月より報告会を行わせていただきます。ぜひご参加いただき、現地の感覚を追体験いただけましたら嬉しいです。実に波乱万丈の取材でした・・・。

大変ありがたいことに、亜細亜大学講師の岡崎弘樹先生や、探検家・人類学者の関野吉晴さんからもお声がけをいただき、複数の会場にて、報告の視点を変え、報告会を何回か行わせていただきます。今のところ、リアル報告会が3回、オンライン報告会が1回の予定です(お声がけいただけたら、もっとやらせていただくかもしれません)。

取材報告の主なテーマは以下になります。

シリア難民への反発が強まるトルコ社会 / 欧州を目指すシリア難民 / シリア、パルミラの今 / シリア人の結婚文化

ぜひご参加ください。

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< 今後の取材報告会 >

①11月20日 19:00〜21:00  「 地球永住計画 公開講演 〜現代の冒険者たち〜 」 

関野吉晴(探検家・人類学者・医師)× 小松由佳(ドキュメンタリーフォトグラファー) 

武蔵野プレイス(東京都・武蔵境駅すぐ)にて  参加費1000円(オンライン視聴の場合)〜1500円(会場にて参加の場合)

グレートジャーニーの探検家でもあり、人類学者の関野吉晴さんとの、対談形式の報告会です。関野さんの人類学者的見地からの、ユーモアあふれるお話が満載の予感です。こちらは会場の都合で、会場にて参加可能な人数が40名限定です。その後、オンライン視聴が可能です。お申し込みサイトは以下より。

・当日払いチケット 1500円
https://www.kokuchpro.com/event/852157af876f20654f44ce2c7da2f2e0/

・前売り特別割引チケット 1000円
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01kkw4hb89q21.html

・オンデマンド収録配信 視聴チケット 1000円(11/26配信)
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01qkyhdrjaq21.html

②11月26日 15:00〜17:00   「 <現地>から考えるシリアの現在 」

亜細亜大学武蔵野キャンパスにて  入場無料・事前登録不要

日本在住のシリア人ジャーナリスト、ナジーブ・エルカッシュ氏がコメンテーター、シリア政治文化が専門の研究者、岡崎弘樹先生が司会を務めます。大学での開催ということもあり、よりシリア情勢の専門的視点に特化した報告会です。ナジーブさんの、シリア人もびっくり冗談満載トークに注目です!事前登録など不要です。

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③11月28日 20:00〜22:00  「 小松由佳 オンライン取材報告会 」zoom使用 後日視聴可能

平日の夜となりますが、zoomを使ったオンライン取材報告会です。小松由佳HP有料コンテンツ会員の皆様は無料で参加いただけます。一般の方は、恐縮ながら参加費1000円をいただきます。夕食を食べながら、コーヒーを飲みながら、ご自宅から是非、まったりご参加ください。視聴のお申し込み先は、後ほどお知らせいたします。

④12月11日 「小松由佳 取材報告会 」 時間・会場未定(午後13時頃から16時頃まで、都内にて予定) 

こちらは、日曜日の午後に開催予定のリアル報告会です。小松由佳による、シリア文化体験を織り交ぜた、ざっくばらんな雰囲気の報告会を考えています。シリアのお茶やコーヒーを飲んだり、お菓子を食べたり。取材報告会でもあり、シリア難民の世界観に触れられる時間となるよう企画中です。お申し込み先は、後ほどお知らせいたします。会場を現在探していますので、ご存知の方は、ぜひご紹介ください(プロジェクター・スクリーンの使用、飲食、金銭のやり取りが可能な会場)。参加費は、1500円を考えております。

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以上、どうぞよろしくお願いいたします。会場にて、皆様のご参加をお待ちしております。

ほか、取材報告会についてのお問い合わせは、以下の「コンタクト」よりお願いいたします。

https://yukakomatsu.jp/contact/

取材で経験した三大ショック、その真相・・・(2022年11月11日)

長らく、こちらの有料会員コンテンツの更新ができずにおり申し訳ございません。実は、10月はじめに帰国してから、取材で経験した出来事により、半ば虚脱状態になっておりました。

記事の更新が思うようにできず、皆様にはご迷惑とご心配をおかけしましたことをお詫びいたします。本当にすみませんでした。

今回、取材後に虚脱状態になってしまった背景について、また取材者としての葛藤について、オーディオプログラムにてお話をさせていただきました。

大変マニアックな、そして個人的なお話となりますが、この取材で経験した三大ショック事件、その真相について、ぜひご視聴ください。

今後は、コンスタントな記事の更新を心がけます。皆様、この度はすみませんでした。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

〈オーディオプログラムのご視聴は以下より↓〉

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取材を終え、日本に帰国しました

10月5日、子供たち二人とともに、無事成田空港に到着し、日本に帰ってきました!懐かしの日本に感無量です。

これまで最高気温30度が続くトルコ南部にいたため、すっかり冷え込んだ日本の寒さに驚いています。成田空港を出た瞬間、かすかに野焼きの匂いがし、トルコでは嗅ぐことのないその独特の草の匂いに日本に帰ってきたことを実感しました。

今回の取材では、トルコの情勢変化からヨーロッパを目指して海を渡る難民の動きが顕著であり、実際に親族の数名が旅立つ姿を取材できました。次の投稿で書きますが、その後彼らは1ヶ月ほどをかけてドイツまで徒歩で到達し、すでにドイツで難民申請をしています。トルコ南部に暮らすシリア難民の親族の半数が、来年はそこにいないかもしれないという、まさにその激動を見ることができました。

また11年ぶりに入国したシリアでの取材は、この数年間の夢の一つであり、この取材が実現できたことでひとつの区切りがつきました。なかでも夫や親族の故郷であるパルミラの地に立ち、そこがどうなっているのかをこの目で見ることができました。それは一生忘れられぬ記憶となるでしょう。パルミラでの写真も、少しずつこちらでご紹介していきたいと思います。

この3ヶ月の取材期間は、とにかく長い、長い3ヶ月で、心身ともに疲れ切りました。子供たちもこの長い取材によくぞ付き合ってくれました。子供たちは例年の如く行く先々で大暴れし、現地の子供と輪になって遊び、一気にアラビア語が堪能になり、ますますワイルドになりました。

6歳と3歳の子供を連れた子連れ取材も、写真を撮影する時間よりも(言うことを聞かない)子供を静止する時間が長くなり、あまりの集中できなさから、物理的に撮影が不可能になってきました。そんななか、よく写真を撮ろうとしたと、我ながら感じます。これまで気合いでカメラを手にしておりました。来年からは長男も小学生。これまでのように長い休みは取れなくなります。子連れ取材も、少しずつ変化のときを迎えそうです。

さて、今回の取材では皆様にたくさんの応援やサポートをいただきました。日本円やドルでのカンパや、日焼け止め、色鉛筆などさまざまな応援をいただき、3ヶ月に及ぶ取材を無事終えることができました。皆様には心より感謝しております。本当にどうもありがとうございました。

取材は終わりましたが、これからが本番です。取材内容をたくさんの方にお伝えできるよう、より良い取材の発信を頑張ります。

また先日は、シリア情勢をめぐるラジオ出演の内容をめぐり、現地報道のあり方や報道の姿勢について深く考える良い機会となりました。皆様にもさまざまなアドバイスやご意見をいただき、感謝しております。それにしても、番組の途中ではミサイル発射のニュースが速報で入ったりと慌ただしい雰囲気となりました。考えてみれば、(私たちは割と慣れてしまいましたが)近隣国からミサイルがたびたび飛んでくる日本も、世界的に見てもなかなかない状態であると思います。世界的に情勢が不安定化しつつある今、国防についても考え直す時期に来ているのかもしれません。

取材を出発する直前、ある元新聞記者の方とお会いし、かけていただいた印象的な言葉があります。

「シリア難民のことだけを伝えて終わるのではなく、シリア難民を伝えることで、自分たちのより良い未来や具体的な日常について考えていけるような、そんな取材を心がけなさい」。

この言葉を胸に、これからも取材や発信を続けていきます。日本に帰ってきましたが、これからがますます忙しくなりそうです。

ひとまず、帰国のお知らせでした。皆様、たくさんの暖かい応援をいただき、どうもありがとうございました。是非今後とも、どうぞ宜しくお願いします。

小松由佳

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あまりの子連れパニックに空港内での写真が撮れず、空港の外でやっと帰国の記念撮影をした。二週間前に帰国した夫が迎えに来てくれた。子供たちもババ(アラビア語で「お父さん」)に会えて嬉しい時間。

シリア取材後、放心状態になっています。本日9月28日18時半より、ラジオ出演いたします。

本日9月28日放送のNHKラジオ「Nラジ」に、取材先のトルコより生出演いたします。

https://www4.nhk.or.jp/nradi/

私が出演するのは15分ほどですが、現在滞在しているシリア国境の街レイハンルより、シリア難民の置かれた状況についてお話いたします。

シリア取材を終えトルコに戻ってから、やるべき取材をなんとか継続していますが、放心状態が続いています。

テレビやインターネットでは目にしていたものの、自分の目で見たシリアの状況が、ショックそのものだったからです。

シリア政府機関による厳重な情報統制や、激しい空爆によって廃墟と化したパルミラの街。特に、シリア政府に軍事協力を行うロシア軍による空爆の被害は凄まじいものでした。

一般市民を標的にした重大な戦争犯罪が、シリア政府とその協力者であるロシア軍によって行われ、今も続いています。

私は今、トルコ側のシリア国境の街、レイハンルにおります。
トルコ時間の昨日、9月27日11:30頃、レイハンルの街に地鳴りのような衝撃音が響きました。国境をまたいだシリア側、レイハンルにほど近い「カファル・ロースィーン難民キャンプ」にて、ロシア軍による爆撃があったのです。

爆弾が落ちたのは難民キャンプ内の子供たちの学校で、多数の死傷者が確認されています。難民キャンプには軍事組織もありません。ロシア空軍は、ここにいるのが一般人であることを知りながら空爆を行ったのです。

こうした一般人の居住区を故意に狙うロシア空軍による爆撃が、シリア北西部イドリブ県では今も頻発しています。

写真は、ホムスからパルミラに向かう道中に撮影した看板です。シリアとロシア、二人の国家元首が、軍事上、深い協力関係であることを物語っています。

現在、ロシア軍のウクライナでの蛮行がメディアでも連日取り上げられていますが、それは2015年以降、シリアで民間人に対してずっと行われてきたことです。そして今もなお、こうした無差別爆撃の脅威に晒されている多くのシリアの民間人がいることを、もっと多くの人に知っていただき、関心を持っていただきたいと心から思います。

そんなわけで長い話となりましたが、本日、ラジオ出演をさせていただきます。ぜひご視聴ください。また、放送後一週間は聞き逃し配信もされるようなので、改めてご案内させていただきます。

放心状態のまま、あと一週間ほどで帰国です。

不法移民として、ヨーロッパを目指す親族たち

この夏のシリア難民の取材では、海を渡りヨーロッパを目指す難民が周りにも増えてきたことに驚かされました。その波は親族にも。

シリアに向かう直前に取材した親族たちは、(不法入国という手段で)すでに海を渡り、ギリシャに上陸し、イタリア方面へと向かう難民の道をゾロゾロと歩いています。現在ギリシャを通過し、マケドニアのあたりまで。

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(トルコ南部オスマニエに小さな商店を経営していた義兄の一人。トルコでは、年々シリア人への排斥感情が高まり、トルコ人に店のガラスを割られたり、万引きされたりなど嫌がらせを受けていた。)

こうした難民の動きについて、取材をしながら私は複雑な思いを抱いていました。しかしシリアで人々の内情を目にしたことで、その考えも変わりました。

彼らが本当に安心して帰られる故郷はすでになく、新たな生活を築こうと努力したトルコでも、差別や難民帰還政策の進行(トルコ政府は、380万人ほどいるシリア難民のうち100万人ほどを半ば強制的にシリア北部に帰還させる計画を進めている)により将来が見通せません。

誰もが、人間としての尊厳をもって生きることを望んでいます。例えそれが非合法的な手段であっても、安全と安定とをより見出せる場所へと、難民たちは向かおうとしているのです。

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(店ではアラビア語で表記されたシリア産の食品や生活雑貨を扱い、客層はほとんどシリア人。トルコ人の経営する商店やスーパーよりも安く買い物できる。トルコ人はトルコ人の経営する店に、シリア人はシリア人が経営する店で買い物する傾向があり、売られている商品も異なる。)
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(客は店主に声をかけ、棚から品物を取ってもらうスタイル。狭い店でも品揃えを豊富にしていた。)

不法移民として移動していくシリア難民の存在を考えるとき、彼らがシリアで何を経験したかを考えるべきではないでしょうか。シリアでこの11年、何が起きてきたのか。それに対し、国際社会がどう動いてきたのか。

シリアから大量の難民が生まれ、さらにこうした難民たちが不法移民としてヨーロッパを目指し、国際社会として対応に追われる背景には、シリアで繰り返されてきた、非人道的行為を直視してこなかった国際社会の責任もあるのではないでしょうか。

私は、どこもかしこも穴だらけになり、屋根も壁も崩れ去ったコンクリート製のパルミラの家々、廃墟になった街を目にして絶句しました。これだけの凄まじい空爆に、それも自国政府による攻撃に、市民が晒されてきたのかと。

シリアにて、人々が難民となっていったその始まりの土地、「ゼロ地点」に立ったことは、難民の存在について考える上で、深い気づきを与えてくれました。

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(アラブ菓子も販売している。シリア人によって作られたパンやヨーグルト、お菓子、漬物、バターなどを売る。)
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(客がいないとき、売り物のお菓子を堂々とつまみ食いする(お茶目な?)義兄。しばらくして見ると、お菓子がかなり減っていた。)
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(商店の経営は安定しており、収入も平均的なトルコ人以上にあったが、反シリア人感情の高まりと、今後のトルコ政府の(シリア難民への)政策不安から、トルコを離れることを決めた。)

チャンスを待ち続ける〜シリア取材5日目・前半〜

警察に直訴

パルミラのムハンマドたちの家に来て以来、私はシリア警察の監視下に置かれていた。宿泊先の親族の家ではほぼ軟禁状態で、警察に指示を受けた住民が私を監視するという事態が起こっていた。

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シリア取材より、無事に帰ってきました

今月初めより、取材のためにシリアに入っていましたが、無事に戻ってまいりました。

2011年以降内戦状態となったシリアでは、現在も北西部で戦闘が続くほか、北部をトルコ軍やクルド人勢力が占領し、国内情勢はまだまだ不安定です。物価は内戦前の10〜15倍に跳ね上がり、国内の多くの地域では電気や水道の供給が一日の半分ほど。インフラの不安定ななかを、多くが困窮しながら生活しています。

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今回、リスクを考えて二人の幼い子供たちをトルコ南部の親族のもとに残し、単独でシリアに入りました。

取材の最大の目的は、夫のルーツであるシリア中部のパルミラにて、難民となった人々のかつての家を撮影することでした。

パルミラは、シリア砂漠のオアシスの街として、古代から交易の要衝として栄えてきました。最近では街の郊外に残る世界遺産パルミラ遺跡が知られ、多くの観光客も集めていましたが、2015年〜2016年の過激派組織ISによる占領と、その後のシリア空軍の空爆により市街地の8割が破壊され、ほとんどの住民が街を去りました。

7月半ばから行なっているトルコでの取材では、こうしたパルミラ出身のシリア難民に故郷の記憶を語ってもらい、写真を撮りました。

その後私もパルミラに向かい、人々の記憶を取材することで、彼らの現在とルーツとをひとつの線で繋ぎ、難民とはどういう存在であるか、記憶という側面から浮き上がらせらたいと思っています。

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周囲を砂漠に囲まれたパルミラは、軍事の要衝として、現在、政府軍、ロシア軍、イラン軍が駐屯しています。特にパルミラの市街地のほとんどが破壊されたことから、パルミラ遺跡以外の市街地への立ち入りは基本的に許可されず、パルミラでの取材は、常に政治部門の警察が同行するという大変に困難なものでした。

撮影は決して満足のいくものではありませんでしたが、昨年他界した夫の父ガーセムの家を目にすることができ、パルミラを体全身で感じてきました。そして何よりも、シビアな体験ではありましたが、一観光客として観光地を訪れたのではない、シリアの実情を経験をすることができました。

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多くの皆様にご心配をいただき、気にかけてくださり、どうもありがとうございました。
ここに元気に帰ってきたことをご報告させていただきます。
現在は、トルコ南部のオスマニエにて、子供たちと過ごしています。

取材の間、脳裏から離れなかったのは、子供たちの存在でした。

「あのフニャフニャした、柔らかい小さな手を、早く握りたい」。そう毎夜思い続けたシリアでの日々。やはりほんとうの幸せは、遠くにではなく、ごく近くにこそあるのだと実感しました。

シリア取材の詳細は、追ってまたご紹介したいと思います。

また、シリア取材の詳細なレポートは、私の「HP有料会員コンテンツ」(月額1000円)にて見ていただくことができます。

https://yukakomatsu.jp/category/paid-photo-essay/

シリアでは、一言では語れないさまざまなシビアな経験をし、シリアの実情を知っていただける内容となっています。是非購読ください。

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