こちらは2023年12月24日〜2024年1月13日までのイギリス取材の記録です。12月26日は、ロンドン北部に暮らすアブドュッサラーム兄と合流し、自宅で手料理をご馳走になり、泊めてもらいました。

(ロンドンのケンジントンにて街歩き)

(ケンジントンの風景。イギリスの歴史を物語る美しい街並み。これらの建物のほとんどは人々が暮らすマンションだ)
(住宅街にそびえ立つ石造りの古い教会)

(ケンジントンのパブにて、ロンドン在住の兄と待ち合わせ)

(このパブの壁にはテレビがいくつもあり、サッカーを放映中。人々は午前中からビールやワインを飲みながらサッカー観賞をし、くつろいでいた)

(「アンモ・アブドュッサラーム(アブドュッサラームおじさん)はまだ?」)

(イギリス名物の「フィッシュアンドチップス」なるものを注文した。北海でとれたタラの唐揚げとポテトフライ。「ご馳走だ!」と喜ぶ子供たち)

(夫の兄であるアブドュッサラームと合流。わざわざロンドン北部の自宅から地下鉄に乗って迎えにきてくれた。兄は2012年からイギリス在住で、奥さんはイギリス人。10歳の娘がいる。)

(兄と会うのは2011年以来、12年ぶり。流暢な英語を話し、仕事も生活も安定しているという。人生の充実が、その姿からうかがえた。サーメルとサラームは、初めて会うおじさん。)

(兄の家にしばらくお世話になるため、自宅に移動。地下鉄に乗る)

(ロンドンの地下鉄は大変古く、戦時中は防空壕として使われたという)

(地下鉄は「Tube」と呼ばれる。その名の通り、土管のような、大変狭くて細長い車内。)

(兄が暮らすのはロンドン北部の Finchley Cemtral駅の近く。閑静な住宅が並ぶ静かな街)

(駅から自宅へ向かう大通り)

(兄はロンドンの暮らしをとても気に入っている。外国ルーツでも、働けば働くほど豊かになれるからだという)

(兄の自宅付近。横並びにつながっているビクトリア様式の建築の家。購入すると大変高額とのこと)

(6年ほど暮らしている兄の家。二階部分が兄一家の借りている部屋。なんと家賃は日本円で25万円ほど!!!!。自分たち家族で支払うのは困難なため、自宅の一室を学生に貸して、風呂場とトイレを共用にして、家賃として10万円ほどをもらっている)

(来年、この近くに家を買う予定だ)

(二階部分がアブドュッサラーム一家の暮らす部屋。築100年以上経っている伝統的家屋だ)

(一階には扉が二つ。右側の扉を開けた先が兄一家の家。扉の先は階段になっている。2階と3階部分が自宅)

(3階の夫婦の寝室から庭を眺める。この家には15m×40mほどの庭が一部屋ごとについており、兄一家は畑として利用している。庭を眺めていたら、大きなリスが木に登っていくのが見えた)

(2階のリビングに飾られたクリスマスツリーの前で。ツリーの周りには、もらったプレゼントがたくさん置かれていた)

(近所のビクトリア公園を通って買い物へ。サーカスが来ており、公園に大きなテントが張られていた。夕方3時半になると、暗くなり始めた)

(夕食を作るアブドュッサラーム。普段から奥さんよりも料理を作っているという。イギリス人の奥さんは小学校教師で、帰宅が18時になるため、夕食の準備はアブドュッサラームが担当だという)

(本日のメニューは、アラブ料理の「スィーニーヤ」。アブドュッサラームの弟である私の夫は、ほとんど料理を作らず、家事の手伝いも全くしないと話すと、「夫婦ともに外で働いているのだから、家事も分担するべきだ」とのこと。シリアにいた頃は、夫が家事を分担する生活は考えたことがなかったが、イギリスに来て、そうした感覚に自然になっていったという)
(ミニトマトを敷き詰めた上に、刻んだ玉ねぎとパセリを混ぜた羊肉の挽肉を乗せていく)

(最後に表面にくぼみを作り、水をかけてから10分ほど火にかけ、その後オーブンで30分ほど焼く)

(キッチンもリビングもほの暗い。この家では、夜になるとこうこうと明かりを灯さず、暗さを楽しんで過ごす)

(テキパキと料理するアブドュッサラーム。私の夫と兄弟とは思えない)

(出来上がった「スィーニーヤ」。)

(6畳ほどのキッチンに置かれた四角い小ぶりなテーブルで食事。)

(イギリスに来てから初めての、ちゃんとした食事である!)

(近所のお菓子屋さんで買ったケーキをいただく。ようやく私たちにクリスマスが来た!)

(ケーキを食べ終えてご満悦な長男)

(私の夫から、アブドュッサラーム兄へのお土産。イギリスでは工具が大変高いらしく、日本はずっと安価で良質とのこと)

<12月26日の記録 アブドュッサラームの話など>

・アブドュッサラーム兄と合流し、自宅で手料理をご馳走になり、泊めてもらった。兄は8年ほど、ガラス製造工場で働いていたが、昨年転職し、現在はヒースロー空港の建築現場で、鉄筋の組み立ての特殊な仕事をして働いている。勤務は毎日18時から朝の4時までの夜勤。帰宅してから家族で朝食を食べ、妻と子供が学校や仕事に行くのを見送ってから睡眠をとる。午後に起きて夕食を作り、仕事へ向かう。家族団欒の時間は朝とのこと。現在の月収は約70万円。小学校教師の奥さんは月収60万円ほど。暮らしは大変安定しているように感じられた。

・「ここでの生活に満足しているが、もし住む国を選べたなら、イギリスには住まなかった」とアブドュッサラーム。シリアのからりとした砂漠気候で生まれ育ったので、雨や曇りの多いイギリスの冬の天気が辛いとのこと。

・アブドュッサラームの話:付近にはアラブ人が多く住んでいる。近くにイラン人やアラブ人などの食料品店も多く、食べるものに全く不自由しない。国外にルーツを持つ者としてのイギリスでの暮らしは、全くストレスがない。理由は、アラブコミュニティがあり、アイデンティティが保たれる。シリアの文化が、比較的イギリスと近い。英語が流暢に話せる。安定した仕事がある。安定した家族関係がある。お金が溜まっている。コロナ後に顕著になってきたイギリスの物価の高さについて、「気にならない」。その分、安定した収入があるため。

・アブドュッサラームからは、将来への不安なく、これまでの自分の選択を肯定し、より良い人生の時間のために努力し、人生を楽しんでいることが感じられた。成功している移民の一例として感じられた。

<空港でロストバゲージとなっていたスーツケースが発見される!>

24日以来行方不明だったスーツケースが手元に戻ってきました。26日の夜、「あなたのスーツケースが見つかりました」との連絡があり、2時間後に配達される。良かった!同じ服のまま過ごした4日間が終わり、何よりカメラの充電器が手元に戻り、ホッとした。これで写真が撮れる!皆様、ご心配をおかけしました。