「#02 海をわたるシリア難民 エピソード1」を制作しました!
いま、トルコに暮らすシリア難民には、昨年までとは違う大きな動きが起きています。 先日の投稿でご紹介しましたが、急激な物価高、反シリア人感情の高まり、トルコ政府によるシリア人帰還政策進行の動きなどにより、低所得労働者としてなんとか生活を維持してきたシリア難民の多くが、トルコでの生活を諦め、ヨーロッパへ
いま、トルコに暮らすシリア難民には、昨年までとは違う大きな動きが起きています。 先日の投稿でご紹介しましたが、急激な物価高、反シリア人感情の高まり、トルコ政府によるシリア人帰還政策進行の動きなどにより、低所得労働者としてなんとか生活を維持してきたシリア難民の多くが、トルコでの生活を諦め、ヨーロッパへ
ショートドキュメンタリー「#02 海を渡るシリア難民 エピソード1」を制作しました! いま、トルコに暮らすシリア難民には、昨年までとは違う大きな動きが起きています。 先日の投稿でご紹介しましたが、急激な物価高、反シリア人感情の高まり、トルコ政府によるシリア人帰還政策進行の動きなどにより、低所得労働者
20世紀ジャーナリズムの最も重要な一冊とされる本がある。米国のジャーナリスト、ジョン・ハーシーによる『ヒロシマ』だ。 1945年8月6日、広島に、そして8月9日、長崎に原爆が投下された。米国では、戦争の勝利に人々が熱狂するも、原爆が市民の上に落とされたことや、そこで何が起きているのかを全く知らされる
*こちらは「小松由佳HP有料コンテンツ」限定のオーディオプログラム(ラジオのようなトーク)です。 シリア難民が直面している問題と、ヨーロッパ密航への私見を語りました。公の場では語りにくいモヤモヤや葛藤などの裏話です。 「小松由佳HP有料コンテンツ」では、こうした作品制作・取材の裏側をご紹介してきます
今日、取材先のトルコ南部オスマニエにて、甥っ子とこんな冗談を言い合いました。 「5年後、オスマニエに住むアブドュルラティーフ一家の半分近くがヨーロッパに行っているかも。10年後、ここオスマニエにはもう誰も親族がいなくて、私はあなたたち一家に会いに、トルコではなくヨーロッパに行かなくちゃいけないかもし
トルコにシリア難民の取材に来て半月が経ちました。 2022年夏、シリア難民が直面しているさまざまな問題と、「ヨーロッパ密航」の選択について、20分ほどのオーディオプログラムとしてお話ししました。 シリア難民の置かれた厳しい状況を理解しながらも、彼らの選択のあり方への葛藤も、公には語りにくい私見を語り
日本では爆発的に新型コロナの感染者が増えているとのこと。トルコではコロナはどうなっているの?と質問されることが多かったので、ご紹介したいと思います。 7月半ばの渡航時、飛行機乗り換えのアブダビやイスタンブールの空港では、すでに人々の半分ほどがノーマスクでした。 さらにトルコ南部に来ると、街中でも、公
トルコに来てから感染症にかかってダウンしていましたが、ようやく回復してきました。療養中は、シリア難民の一人である夫の兄ワーセルの家でお世話になりました。シリア難民のコミュニティの中にいると、枕元でも、日々彼らの身に起きているさまざまな情報が入ってきます。 トルコでは、なんとこの一年間で物価が2倍に高
トルコに来ていきなり親子三人ともにお腹を壊し、ほぼ寝たきりになっている日々。この5日間はほとんど、お腹と家計に優しい「茹でジャガイモ」だけを食べ続けています。こんなにジャガイモばかり食べ続けたことはなかった、というくらいジャガイモだらけです。 塩をふった「茹でジャガイモ」だけの食事にも飽きが出てきた
(この文章には不快な表現が含まれる可能性があります) オスマニエに来てからあまりの暑さで、何日もよく寝られぬ夜が続いていました。ある日、夕食を食べた後から子供たちも私も腹痛を覚え、その夜、大変なゲロゲロ事件が発生しました。 それは深夜のこと。遠くで子供の泣く声が聞こえたように思い、ふと目を覚ました私
〜トルコ南部オスマニエにて〜 シリア難民としてトルコで4年近くを過ごし、昨年5月末に86歳で亡くなった義父ガーセム。昨年、亡くなる2、3日前に握手をしてお別れしてから、その死はあまりにも突然のことでした。 オスマニエに到着し、まず向かったのが、郊外の丘陵地にあるガーセムのお墓です。ここは比較的お墓代
14日に日本を出発してからアブダビとイスタンブールにて乗り換えをし、トルコ南部の街オスマニエに到着しました。オスマニエは落花生や高原野菜の産地として知られ、トルコ南部でも物価が安いことからシリア難民のコミュニティがある街のひとつです。 この街で、5年ほど前から難民として暮らしている夫の家族、アブドュ
井川遥さんがナビゲートするNHK番組「朝ごはんラボ」に出演します。 月曜[総合]後11:00~11:307月18日(月・祝)「お豆腐スープのそうめん」の回にて https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=34835 こちらの7月18日放送分にて
今年もなんとか出発できました 今年もシリア難民の取材に出発しました。取材期間は7/14〜10/5です。コロナ禍やウクライナ侵攻などで国際情勢が揺れ動くなかですが、健康と安全に留意しながら取材に向かいます。 取材出発にあたり、たくさんの皆様に活動支援カンパをいただきました。ドル札や、日焼け止めクリーム
今から4ヶ月前、私はある大使館に入国のためのビザを申請した。 コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い Log In. あなたは会員ですか ? 会員について
7月14日から10月5日まで、今年もシリア難民の取材のためトルコなどのシリア周辺国に渡航します。今年は円安加速で飛行機代が大変な額になっており、最近になってようやく航空券を購入できました。世界情勢はウクライナ侵攻で不安定化し、コロナの流行、円安など、さまざまな問題が同時進行していますが、「難民となっ
英字新聞の『 The Japan Times 』7月2日発行分に、私のインタビュー記事が掲載されます。主にヒマラヤ登山のキャリアから現在までをインタビューいただきました。是非ご覧ください。
6月10日に公開されたアフガニスタン難民のドキュメンタリー映画「FLEE(フリー)」。是非多くの方に見ていただきたい素晴らしい作品だ。 『FLEE(フリー)』 https://transformer.co.jp/m/flee/ 本作の英題である“FLEE”とは、危険や災害、追跡者などから(安全な場所
パルミラに生きたガーセム 2022年5月31日、義父のガーセムが86歳でこの世を去ってから一年が経った。夫の父親であるガーセムは、厳しくて暖かく、威厳のあるアラブのお父さんだった。ガーセムを思い浮かべると様々な思い出がよみがえるが、その多くが、内戦前のシリアで忙しく働いていた頃の生き生きとしたガーセ
私は日頃から、人に会い、同じ空間でお話することをとても大切にしています。そしてできたら、直接お会いするようにしています。人に会い、言葉を交わすことで、初めてその人となりが見えてくる。そう教えてくださったのは、知人の新聞記者でした。 現代では電話やメール、zoom取材でも、連絡を取ったり話を聞くことは
「フォトグラファー小松由佳の対談シリーズ「今日もいい天気!」 ♯ 1 キクチタイキさん × 小松由佳 (2022年5月21日配信) 日頃から、様々な分野でその道を果敢に歩いていらっしゃる方々からお話をお聞きし、学びたく、『オーディオプ
私は2012年から、シリア難民の取材を行なってきました。シリア内戦から10年以上が経過しましたが、難民の状況は改善されず、さらにコロナ禍やウクライナ侵攻により、報道も少なくなってきました。 シリア難民の他にも、世界を見渡せば、ミャンマーやアフガニスタン、パレスチナやシリアなど、紛争に巻き込まれ、苦境
秋田魁新報様にて連載の機会をいただき、「遠い風 近い風」というコーナーにエッセイを書かせていただきました。 1回目の今回は、15年ほど前の自転車旅の思い出について。人との出会いもそうですが、土地との出会いもまた一期一会。福島の報道を目にする度、あのとき出会った梨園のおばちゃんのことを思い出しておりま
大変光栄なことに、この度、第11回モンベル・チャレンジ・アワードを受賞させていただくことになりました。 「モンベル・チャレンジ・アワード」とは、株式会社モンベル様が社会活動の一環として行なっている「チャレンジ支援」の取り組みであり、独創的なチャレンジに対し、計画段階からサポートし、失敗を恐れず挑戦し
京都を舞台に年に一度開催される国際的な写真祭があります。その名も「KYOTOGRAPHIE (キョウトグラフィー) 京都国際写真祭」。今年は4月9日から5月8日にかけて開催されました。この期間、京都市街地の数多のギャラリーで、素晴らしい写真展示やイベントが行われます。このキョウトグラフィーに、ついに
2022年3月のある日、春風に誘われた。山に行こう。 早速おにぎりを握り、ザックにお菓子を詰め、3歳と5歳の二人の子供を連れて郊外へ。目指すは東京都八王子市のはずれにある今熊山(いまくまやま)。標高505メートルの今熊山は、八王子では知られた低山で、かつては「呼ばわり山」として、失踪した人を呼び寄せ
2月24日、ウクライナ侵攻が始まって以来、世界の目はウクライナに注がれ、現地からは次々と惨状が伝えられている。あまりに短期間に引き起こされた戦争の悲劇に落ち着くことができず、今も進行する人道危機をどう捉えたらいいのか、私も非常に悩んでしまった。 報道の場では、様々な識者がこの戦争を語っているが、もっ
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