ジョン・ハーシーの『ヒロシマ』
「1945年以来、世界を原子爆弾から安全に守ってきたのは、広島で起きたことの記憶だった」 ————ジョン・ハーシー】 今年も8月6日がやってきた。 1945年8月6日、広島に原
「1945年以来、世界を原子爆弾から安全に守ってきたのは、広島で起きたことの記憶だった」 ————ジョン・ハーシー】 今年も8月6日がやってきた。 1945年8月6日、広島に原
大変光栄なことに、7月29日の朝日新聞の『ひと』欄にて、私の活動をご紹介いただきました。 こちらは、7月13日に開高健ノンフィクション賞の受賞作が発表され、拙稿『シリアの家族』が受賞したことによる取材でした。これまでの活動や思いを、大変読み応えのある内容でまとめていただきました。 取材いただいた朝日
(この記事は、一般の皆様にも公開させていただきます) シリアでは7月16日、アサド政権崩壊後初となる、イスラエルによる首都への空爆が発生しました。攻撃対象は、国防省や内務省など、政府機関にとどまってはいますが、一国の政治中枢が隣国によって攻撃されるという、大変な事態です。 この空爆の背景では何が起こ
この度、応募させていただいた原稿『シリアの家族』が、第23回開高健ノンフィクション賞(集英社主催)に選出されました!!身に余る光栄です。 https://news.yahoo.co.jp/articles/2392125a4cbfd1fd9d8e1a84c75f7db270d03206 開高健ノンフ
【麗澤大学様 公開講座「The Homeland 〜故郷に帰還するシリア難民〜」のお知らせ】 千葉県柏市の麗澤(れいたく)大学様にて、7月15日に公開講座をさせていただきます。 このイベントは、麗澤大学様のグローバル・セミナー・シリーズの一環として企画いただいたもので、一般の皆様も入場いただけます。
探検家・編集者の岡村隆さん 昨日7月9日、探検家・編集者の岡村隆さんが旅立たれた。 冒険者の集まりである「地平線会議」や関野吉晴さん主催の「地球永住計画」などを通し、生前、大変お世話になった先輩であった。法政大学探検部出身で、月刊『望星』編集長の傍ら、スリランカの密林へ探検に赴き、多くの仏教遺跡を発
7月8日夜、中東での取材を終えて、日本に帰国しました。 今回、ギリシャ、トルコ、シリアの3カ国で、アサド政権の崩壊によるシリア人の現状を取材しました。取材費もかなり厳しい中での実施でしたが、多くのシリア難民が故郷に帰還をしているこの瞬間を、今取材しなければ!という思いから、二人の子供たちを連れて日本
(7月4日、取材先のシリアから出国し、レバノンに移動しました。滞在したシリア中部のパルミラでは、ほとんどインターネットが使えなかったこともあり、取材経過のご報告などができずにおり、申し訳ありません。 自己主張の強くなった子供たちを二人連れての子連れ取材は、想像以上に大変で、一人での静かな時間を確保し
〜6月22日、ISを名乗る男性による自爆テロにより、ダマスカスの教会で80人以上が死傷しました〜 https://www.bbc.com/news/articles/c307n9p43z9o (BBC 2025年6月23日) https://search.yahoo.co.jp/amp/s/www.
6月20日、シリアの首都ダマスカスに入りました。隣国のイスラエルとイランの衝突が懸念される情勢下、シリアに入るための航空便が延期となったりと取材に影響が出ており、取材日程が遅れています。ただ、シリア情勢には、この衝突による大きな影響は出ていません。 (レバノンの首都ベイルートで目にした巨大な看板。エ
皆様、こんにちは!久々の投稿となり、申し訳ありません。 私はギリシャでシリア人移民の取材を終え、トルコ南部のシリアとの国境地帯で取材中です。 身を置いているシリア難民コミュニティでは、ここ数日で起きた、イランとイスラエルとの深刻な衝突について、大きく報道されています。 特にシリア人にとっては、国境を
私は今、最初の取材地であるギリシャの首都アテネで、シリア人移民の取材を行っています。 トルコと国境を接するギリシャは、中東やアフリカからの難民・移民がヨーロッパを目指すための玄関口となっており、エーゲ海の島々に、多くの移民がボートに乗ってやってきます。 今回、ギリシャの地に、移民として流入した後、ア
まもなく取材に向かいます! 昨年12月にシリアのアサド政権が崩壊して半年が経ちました。気候が暖かくなったこともあり、シリア周辺国に避難していた難民の多くが、故郷への帰還を始めています。 私はこの10年ほど、トルコ南部のシリア難民コミュニティを取材してきましたが、取材させていただいた家族の半数以上が、
5月16日、武蔵野プレイス(JR中央線・武蔵境駅近く)にて、40名近いお客様にご来場いただき、川嶋久人、小野寺翔太朗、小松由佳の三人のフォトジャーナリストによるトークイベント、「I am フォトジャーナリスト」を開催いたしました。 それぞれの取材現場の状況だけでなく、取材する側であるフォトジャーナリ
4月の終わりと5月の初め、2回に分けて京都で行われている国際写真祭、京都グラフィーに行ってきました。前回に引き続き、開催中の写真展のなかから、特に印象に残った写真展をご紹介します。 投稿を表示 今回ご紹介するのは、以下の写真展です。 ・アダム・ルハナの「The Logic of Truth」・リ
5月16日金曜日の夜、3名のフォトジャーナリストによるトークイベントを開催します。一緒にお話させていただくのは、名取洋之助賞受賞者で、ウイグル問題やウクライナを取材してきた川嶋久人さん、そしてウクライナやアルツァフ共和国(どこにある国?という方、是非イベントへ!今はなき未承認国家だそうです)を取材し
現在、京都にて「京都国際写真祭」、通称、「京都グラフィー」が開催されています。このイベントは毎年一カ月、京都を舞台に行われる日本最大級の国際写真フェスティバルです。4月25日〜26日にかけ、この京都グラフィーに行って参りました。 *京都グラフィー https://www.kyotographie.j
2025年3月26日〜31日開催の写真展「Syria 12.8」が始まりました! こちらは、12月8日のシリアのアサド政権崩壊を受け、急遽行ったシリア取材の記録です。小規模な展示ですが、写真の発表の場をしっかり作りたいと考え、開催させていただきました。 以下は、有料会員の皆様限定で、展示の概要を紹介
大変光栄なことに、2025年3月26日〜31日まで急遽開催した緊急写真展『Syria 12.8』をNHK様に取材いただきました。 以下、4月16日放送のNHK『キャッチ世界のトップニュース』にて10分ほどにわたり、『【ザ・パーソン】シリアを見つめる写真家』としてご紹介くださるようです。ぜひご覧くださ
昨年12月のシリア・アサド政権の崩壊を受け、東京・恵比寿にて、小さな写真展を開催いたします。歴史的局面にあるシリアの今を、皆様と共有できましたら幸いです。是非お立ち寄り下さい。 小松由佳写真展「Syria 12.8」 https://americabashigallery.com/syria128/
2024年12月、シリアのアサド政権崩壊後に行った取材について、2025年2月23日、シリア取材オンライン報告会を行わせていただきました。 多くの皆様にご参加いただき、どうもありがとうございました。 以下のURLより、アーカイブ配信がご視聴いただけます。ぜひご覧ください。 また、オンラインではなく生
2024年12月に行いました、アサド政権崩壊直後の取材について、以下の日程で取材報告会を行います。こちらのNEWSへの反映が遅くなってしまい申し訳ありません。10人以上のお客様が集まるようでしたら、個人的に報告会もいたしますので、お声がけください。 ▼2月23日(日)19:00〜21:00〈オンライ
〝目を背けたい、だが背けてはいけない。それは事実なのだから・・・〟。 それが、この映画を見て感じた率直な思いだった。 通称〝シーザーファイル〟と呼ばれる、大量の写真記録の存在を、皆様はご存知だろうか。 それは、(かつてシリアの収容所で写真記録係だった)通称〝シーザー〟と呼ばれる人物によってシリアから
大変ありがたいことに、1月22日のNHKラジオ「Nらじ」に出演させていただきました。 番組では、「特集コーナー」にて13分間をかけ、先月のシリア取材についてお話させていただきました。是非ご視聴ください。以下、聞き逃し配信がアップされたものとなります。 1月29日20時までの配信となります。 ▼アサド
(こちらの記事は、引き続き、シリア取材の報告です) シリア中部の夫の故郷パルミラは、世界遺産パルミラ遺跡が残る、古代からのオアシスとして知られています。しかしこの14年間にわたる内戦状態の日々の中で、大きな混乱と破壊を経験した街でもあります。 2011年頃のパルミラの人口は約10万人とされていますが
(*こちらの記事は、一般の皆様にも公開させていただきます。写真は簡易編集・低画素のものです。) 2024年11月20日の午後のことです。シリア中部の街パルミラに突然、大小異なる二機の戦闘機が飛来し、大きな戦闘機から数発のミサイルが発射されたのです。その様子を、パルミラの住民たちは家の外に出て、大騒ぎ
「自分が生きているうちは、二度と故郷パルミラの土を踏むことはできないだろう」。そう話していた夫が、とうとう故郷に立つことのできる日がやってきました。 夫は2012年に脱走兵になった罪から指名手配を受け、アサド政権が倒れない限りは二度とシリアには入れない身だったのです。 ▼ 私の夫、ラドワン・アブドュ
(*注意 こちらの記事には、やや過激な内容が含まれています) (*こちらの記事は、一般の皆様にも公開させていただきます) 古来から交通の要衝として繁栄した、シリア中部の大都市ホムス。そのハールディーエ地区に、2024年12月19日、二人の男性を訪ねた。周囲には、崩れ落ちた高層住宅が延々と続き、この瓦
(*現在、アサド政権が崩壊したばかりのシリアに取材に入っています。こちらは取材した内容です。地方にいるためインターネットがあまり使えずにおります) シリアの首都ダマスカスの中心部にあるマルジェ広場。人々が賑やかに集うこの場所は、ここは二度にわたる〝殉教〟の地として知られています。 シリアがオスマン帝
(*注意:この記事には、やや過激な内容が含まれますので、ご注意ください) (*こちらの記事は、有料会員様以外にも公開させていただきます) シリアの首都ダマスカス郊外、人里から離れた小高い丘の上に、その刑務所がある。その巨大さは、遠方から見るだけでも確認できる。周囲では時折、羊の群れを連れた羊飼いの姿
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