1月30日(日)に開催されましたオンラインイベント、「コロナとともに去りぬ〜日本からヨルダンへ渡ったシリア人、マフムード〜」が終了しました。ページの最後にイベントを収録した動画のURLを貼りました。ご自由に視聴ください。
私事ですが、実はイベント三日前から肺炎にかかっていることがわかり、当日は声が出づらかったほか、激しく咳き込む場面もあり、大変お見苦しい点があり、申し訳ありません。PCR検査の結果、コロナは陰性でしたが、肺炎が思ったより進行していたようで、しばらく呼吸がしづらく、かつて経験した高所登山の標高7000mほどの呼吸の苦しさを感じていました。改めて、地上にも酸素の薄い世界があることを体感致しました。(イベントとは全く違う感想ですみません)
イベントでは、マフムードや通訳を務めたマジェッドさんより、とても重要な話もありました。
・内戦下のシリアでは、電気・ガス・水道が激しく制限されており、洗濯や入浴が満足にできないこと。
・そのような状態から日本に来たので、日本での過酷な生活環境も、シリアよりずっとマシだったこと。
・(意外にも?)シリアよりも日本の労働の場の方が、人の真心を感じたこと
・日本での法の光の届かない労働の実態
・日本よりも生活しやすいことを期待して向かったヨルダンでは、シリア人への差別もあり、仕事も見つけるのが困難で、日本よりも暮らしにくいと感じていること(ヨルダンの方が、収入に対して必要な生活費の割合が大きい)。
〜などなど。
その後マフムードは、ヨルダンでの生活を続けるのが困難と判断し、トルコに渡航しました。紛争国シリアで生まれ、長引く内戦の影響を受けながら、国から国へ、土地から土地を転々とするマフムード。そこには、激動の時代に翻弄される一人の人間の姿を感じます。
マフムードとは、これからも繋がり続け、彼がシリア人としてどのように生きていくのかを見つめていきたいと思います。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。