朝日小学生新聞様に寄稿させていただきました 「シリアから逃れて〜安住の地へ 命がけの旅〜」

朝日小学生新聞様に、昨年末から今年初めに行った「不法移民」の取材について寄稿させていただきました(2024年3月27日付新聞にて)。

主人公は、シリア難民の少年エブラヒム。実は私は彼を、彼が生まれたときから知っているのです。2009年にシリア中部のパルミラで生まれたエブラヒムが、紛争によって故郷を追われ、トルコで難民となりながらヨーロッパへ移動するまでを書きました。

朝日小学生新聞は、読者層が小学生です。彼らと同年代である、10代前半のエブラヒムが経験した紛争や難民生活、ヨーロッパ横断の旅のエピソードを通し、この世界のさまざまな様相について想像力を膨らませてもらえたらと願っています。

折しも2024年4月23日には、イギリス議会で「不法移民」として入国した難民申請者をアフリカのルワンダに移送する法案がついに可決されました。危険な旅を経てイギリスにやってきたエブラヒムも、ルワンダに移送される可能性があります。

私たちは移民・難民をどのように捉え、どのように受け入れていくのか。移民の大量流入が続いているヨーロッパ諸国だけでなく、私たちにも問われている課題です。

13歳で家族から離れ、イギリスにやってきたエブラヒムが、これからどのようにイギリス社会に生きていくのか。シリアというルーツを、どのようにとどめていくのか。これからも取材を続けたいと思います。

最後に、寄稿の機会をいただきました朝日小学生新聞様、本当にどうもありがとうございました。

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                 ( 新聞掲載日2024年3月27日 )