トルコ・シリア大地震 支援金の送金状況・被災した人々の状況(2023年2月22日)

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地震発生から16日が経過しました。

こちらのページでは、被災地のひとつトルコ南部ハタイ県、シリア国境の街レイハンルから届いた人々の状況をご報告いたします。

集めさせていただいた支援金が、生活物資の購入などに使われています

被災したシリア難民のために支援金を集めてお送りする活動を行なっており、現在までに、¥2,036,000をトルコ南部とシリア北西部に送金しています。

被災地では依然として厳しい避難生活が続き、暖をとるための物資が不足しています。人々が最も必要としているのは現金です。お送りした支援金は、シリア人ネットワークの中で困窮者に配布いただき(ひと家族につき約¥20000〜¥30000で配布)、生活物資、食糧などの購入に使用されています。

レイハンルにて被災したシリア人の家族より、支援金で購入したものの写真を送っていただきました。

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支援金でこれらのものを購入した。

以下は、詳細を説明している動画です。

「アッサラームアレイクム、アイーシャ(こんにちは、アイーシャさん)」(「アイーシャ」とは私のアラビア語名です。)。「ハッフーダー」は赤ちゃんのおむつ、「リバース」は服のこと。「バッダウィーヤ」は毛布。「ハタブ」は暖をとるための薪です。避難生活は非常に寒いため、防寒用具を中心に購入したようです。

またこちらのズィヤート一家は支援金で毛布を買い、さらに部屋を借りることができました。それまではモスクや路上での寝泊まりが続き、子供たちにとって非常に寒く厳しかったとのことでした。

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6畳二部屋ほどの貸部屋に、5家族が身を寄せ合って避難している。かなり狭いという。

ズィヤート一家の食事風景を写真で送ってもらいました。配給でもらったビスケット、水、オレンジやりんごを子供たちが食べています。食事は毎日簡単なものだけ食べており(調理器具などなし)、ラーメンや、茹でたパスタにヨーグルトと塩と油で味付けしたものなどを食べています。

避難生活の状況

ズィヤート一家のように、貸部屋を借りてそこに入った家族もいますが、被災地では多くがテントや路上などで避難を続けています。

レイハンルに暮らす夫の遠い親族、アサド一家(夫の叔母の旦那の家族)は、今も暮らしていたマンションに戻れずテント生活をしています。