ゲロゲロ事件のその後と、マヨネーズとアレルギー。

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(作ってもらった自家製マヨネーズを茹でジャガイモに混ぜて、喜ぶ子供たち。4日間のジャガイモと塩だけの食事の後で、マヨネーズがこんなに美味しい食べ物だと強烈に実感)

トルコに来ていきなり親子三人ともにお腹を壊し、ほぼ寝たきりになっている日々。この5日間はほとんど、お腹と家計に優しい「茹でジャガイモ」だけを食べ続けています。こんなにジャガイモばかり食べ続けたことはなかった、というくらいジャガイモだらけです。

塩をふった「茹でジャガイモ」だけの食事にも飽きが出てきたところで、泊めてもらっている家(夫のお兄さんの家)のお母さんが、ジャガイモにつけ合わせるマヨネーズを作ってくれました。

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(左が自家製マヨネーズ。茹でジャガイモを潰して混ぜると、これだけで素晴らしいご馳走だ!)

シリアでは、マヨネーズは買うものではなく、自分の家で作るもの。このマヨネーズが、ニンニクが効いていてとても美味しいのです。レシピをご紹介します。

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【シリア風自家製マヨネーズのレシピ】

〈材料〉
・卵白2つ分
・ニンニク1〜2かけら(お好みの量で)
・塩ひとつまみ
・サラダ油(卵白の量の半分くらい、お好みの量で)

〈作り方〉
全部をミキサーにかけて混ぜるだけ。あら簡単!できたマヨネーズは冷蔵庫に入れて、早めに食べましょう。

日本で一般的なマヨネーズは卵黄を使って作られるようですが、シリアのマヨネーズは卵白が主役の白いマヨネーズなのです。ニンニクが効いており、鶏肉のローストや、フライドポテトによく合います。是非お試しあれ!

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(食欲も少しだけ回復してきた)

ところで本題の体調ですが、私と次男が回復してきたものの、長男がなかなかよくならず、ひどい下痢と嘔吐が続いています。

長男は病院で処方された薬を飲んだところ、全身に赤い発疹ができました。翌日その病院に行って相談したところ、薬によるアレルギー反応と言われ、特定の薬を抜くように指示されて抗アレルギー薬を注射、発疹が引きました。

ところが翌日、再びひどい発疹が全身に。病院に行くと、抗アレルギー薬を注射され、新しい薬を処方されました。ところが翌日になると、さらに薬アレルギーと思われる赤い発疹が。長男の体は腫れ上がりました。

この病院は薬のアレルギー反応にあまり注意を払わないようだったので、別の病院へ。事情を話したところ、そこでも抗アレルギー薬の注射と、全く別の薬の処方をされました。

ところが翌日、なんとまた、長男にまた赤い発疹ができ、熱も上がりました。

新しい薬の処方と、アレルギー反応と、抗アレルギー薬の注射。同じことが3回も繰り返され、長男の体は点滴と抗アレルギー薬の注射の連続でダメージ大。赤い発疹がなぜ出たのか、何のアレルギーなのかを知りたいのですが、医師たちは薬をどんどん変えて新しいものを出すだけで、長男に処方された薬は、最初の病院のものを含めると11種類にも及び、その診療のあり方に疑問を感じ始めました。

長男にとっては、下痢よりも、薬によるアレルギー反応のほうがむしろ重篤で、処方された薬を飲めば飲むほど体調が悪くなって、衰弱していきました。

そこで考えた末に、処方された薬の服用を全てやめることにしました。日本から持ってきた最低限の薬(腸の薬ビオスリー)と、自家製ポカリスエットを飲んで水分補給し、ゆっくり休むよう、計画を切り替えようと考えています。
以下、その判断について(かなりマニアックです)。

・検便の結果、長男の腸の中でウィルス感染があると分かっており、ウィルスの場合、抗生物質は効かない。よって抗生物質の服用はなし。

・処方された薬について知人の元看護師に問い合わせし、以下が分かった。感染による下痢には勧められていない2種類の薬、吐き気止め「メタパミド」と下痢止め「トリブダット」が処方されていた。通常は、感染からの下痢は菌を出す方がいいと考えられ、理由なく下痢を止めることはされない。飲まない方が良し。
また、高熱がある時は服用不可と説明書に書いてある下痢止め「Gisflor」が処方されている。さらに抗ヒスタミン(アレルギー薬)「Deloday」は、12歳以下の子供への使用の安全性が確立されていない。服用が不安。

・たび重なる薬のアレルギー反応と、抗アレルギー薬注射への体への負担を、医師があまり丁寧に考えていない。また同じアレルギー反応が起こることへの不安が大きい。

医療について、土地が変わればそのあり方も随分変わるものだと実感しつつ、自分たちの命を守る責任は、最後は自分たちにあるのだとしみじみ。

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(泊めてもらっている親族の家の窓から、オスマニエ市街地を眺める。シルクロードの時代から栄えた歴史ある街で、周囲を山に囲まれている。朝夕は、鳩の群れが飛び交う)

そんなわけで、医療の手を一旦離れることにしました。そしてジャガイモ生活はまだ続きます。早く取材に出たいと思う毎日です・・・!涙

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(食事の時間は、楽しいひととき)

(2022年7月23日)