1月28日開催の「アラブ菓子を食べる会」。アラブ菓子の知られざる世界を味わいました!

私は普段、シリア内戦や難民の問題などを取材し、伝える活動をしています。ただ、こうした難民の苦境だけでなく、彼らの文化を理解することで難民問題にもより関心を持っていただきたく、「アラブ菓子を食べる会」というイベントを企画しました。

イベントは25名様限定。1月28日に東京都代々木上原駅近くのギャラリーで開催しました。ありがたいことに満員御礼をいただき、美味しく楽しい時間となりました。

当日はゲストとして、アルジェリア人の旦那さんを持つアラブ菓子職人、ウアムリア奈津江さんをお招きし、アラブ菓子の種類、作り方、楽しみ方などお菓子にまつわるあれこれをお聞きしました。心はすっかりきらびやかなアラブ菓子ワールドへ。

「アラブ菓子を食べる会」の会場は、代々木上原駅から徒歩3分ほどのハコギャラリー。目の前には活気のある商店街が続いていました。

ハコギャラリーの2階が会場。スクリーン、音響設備や台所もあるので、さまざまなイベントで重宝しそうです。会場利用費も大変良心的な会場です。

ウアムリアさんは普段、「ChezOumH(シェ・オンム・アッシュ)」というアラブ菓子専門店を経営しています。

▼「ChezOumH(シェ・オンム・アッシュ)」

https://chezoumh.theshop.jp

〜以下、サイトより抜粋〜

【ChezOumH】(シェ・ウム・アッシュ)はアラブ圏、主にアルジェリア、チュニジア、モロッコなどのマグレブ地方の焼き菓子を中心にオリジナルのアラビック・スイーツを作っています。特に日本人の口に合うお菓子をチョイスしています。アラブの象徴的ドライフルーツのデーツ(ナツメヤシの実)はもちろん、アーモンド、胡桃、ココナッツ、ピスタチオなどのナッツ類を贅沢に使い、ローズやオレンジなどのフラワーエッセンスやスパイスを加えた甘くエキゾチックなお菓子。バター代わりにオリーブオイルを使い、オーガニック素材がとにかく充実しています。日本の方にはとても甘いイメージを持たれているアラブ菓子ですが、家庭で出されたお菓子は贅沢な素材と自然な甘さに加え、一家を支えるお母さんの温かさが感じられます。

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「デーツ(ナツメヤシの実)はもちろん、アーモンド、胡桃、ココナッツ、ピスタチオなどのナッツ類を贅沢に使い、ローズやオレンジなどのフラワーエッセンスやスパイスを加えた甘くエキゾチックなお菓子」、「贅沢な素材と自然な甘さに加え、一家を支えるお母さんの温かさが感じられます」。うーん、お菓子の紹介を読んだだけで、美味しそうでヨダレが出そうですね。

イベントでは、とにかくアラブ菓子の豪華さ、作り手や原料のこだわりを知り、アラブ菓子はありがたいお菓子だな〜と実感。実際、原料がこだわりの素材であるのに加え、作るのにもうんと手間がかかるのです。

イベント前の静寂の時間。

イベントで配ったアラブ菓子5種。左側、上、右の3種がウアムリアさんが作ったアラブ菓子。真ん中と下が、小松が用意(購入)したパクラヴァ。どれもボリュームがあり、スパイスやナッツが豊かに使われ美味でした!

またシリア人の小松の夫も動画で登場し、かつてシリアでよく食べた思い出のアラブ菓子、「ハロウ・ジュブナ」や、日本でお気に入りの意外なお菓子についても(ページ下の裏話にて動画も公開しています)語ってもらいました。

またウアムリアさんが、アラブ菓子にのめり込むきっかけとなったマグレブ(リビア、チュニジア、アルジェリア、モロッコなど北西アフリカ諸国の総称)音楽の世界もご紹介いただき、アルジェリア人の人気歌手ハーレッドの大ヒットソング「アイーシャ」を会場で流しました。

▼Khaled / Aicha(有名なマグレブ音楽の一曲)

https://youtu.be/gzlHucbD76U

こちらはなんともノリノリの曲ですね〜。踊り出したくなるようなすごい高揚感です。

配布するアラブ菓子を準備中。

イベントの様子。前半はウアムリアさんのお話をお聞きし、後半はアラブ菓子を食べながらの交流会でした。

ウアムリアさんのご用意したアラブ菓子の説明。

また会場では、トルコ西部イズミルで、シリア難民の支援活動をされている菊地泰基さんが現在開発中の「ブラウン・ピスタチオ・ラテ」を振舞ってくださいました。こちらは、コーヒーとミルクティーの中間のような、まろやかなテイストのラテ。なんだかホッとする味です。トルコではピスタチオ・コーヒーとして親しまれているものを、日本人が飲みやすいよう改良し、制作過程をシリア人に委託することで、難民の雇用創出に繋げるための活動です。

現在、菊地さんはクラウドファウンディングも行っているとのこと。ご協力いただけると美味しい「ブラウン・ピスタチオ・ラテ」が送られてきます。是非ご協力をお願いいたします。私も応援しました!

▼〜トルコ人とシリア難民を繋ぐ女性に優しいノンカフェイン飲料「ブラウン・ピスタチオ・ラテ」〜

https://camp-fire.jp/projects/view/628283…

やはり、食べることへの興味は世界共通。食を通して文化を知るのは素晴らしい試みだと実感しました。

ウアムリアさん、アラブ菓子の素敵な世界をお伝えくださり、ありがとうございました。改めて、アラブのお菓子の奥深さ、豊かな世界を味わった時間でした。これからもアラブ菓子をありがたくいただきたいと思います。

イベントのスタッフ。右から「ブラウン・ピスタチオ・ラテ」を提供下さった菊地さん、私、アラブ菓子職人のウアムリアさん。皆様、ご協力をありがとうございました!

そしてお菓子や音楽という見地から、アラブの文化を発信しているウアムリアさんに大きな刺激をいただきました。いつも様々な角度から世界を見ること、考えることを意識したいものです。今後も、多方面からアラブ文化を理解するためのイベントなどを企画していきたいと思います。

さて、ここからは「アラブ菓子を食べる会」の裏話コーナーです。

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イベントのお知らせ「アラブ菓子を食べる会」1月28日13時〜


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私は普段、シリア難民を取材し、彼らの現状を伝える活動をしていますが、難民の問題に関心を持っていただくためには、彼らの文化的背景を理解いただくことも重要です。多くの方にアラブ文化について関心を持っていただけるよう、多様な角度から文化理解を深めるための企画をしています。

今回は、アラブ菓子にまつわるイベントです。その名も「アラブ菓子を食べる会」。

当日はアラブ菓子職人の ウアムリア奈津江 さんをゲストにお招きし、さまざまなアラブ菓子を一緒に食べつつ、アラブ菓子の知られざる世界を存分にお聞きします。ぜひご参加ください。

定員20名様限定ですので、ご希望の方は、小松までメールをいただくか、以下のリンクより小松までご連絡ください(「アラブ菓子を食べる会」申し込みと記入ください)。

<お申し込み先> https://yukakomatsu.jp/contact/

アラブ菓子を食べる会230117 pdf イベントのお知らせ「アラブ菓子を食べる会」1月28日13時〜 イベントのお知らせ「アラブ菓子を食べる会」1月28日13時〜

『岳人』様に寄稿させていただきました

『岳人』2023年1月号( No.907)に寄稿させていただきました。

このところ、故郷秋田を訪ね、土地に刻まれた先人の歴史を取材しています。人々が歩いた道、生きた痕跡を訪ねて。私の目から見た故郷の姿を撮りためていきます。

こちらでは、秋田県南部に残る、飢饉の悲しい歴史について執筆しました。

23岳人1月号 無縁塚 1 『岳人』様に寄稿させていただきました 『岳人』様に寄稿させていただきました

(2023年1月12日)

オンラインイベント「シリア難民の子供に教育機会を」のお知らせ

39B4D891 D7CC 48B5 9AB7 E8DE86A407B7 オンラインイベント「シリア難民の子供に教育機会を」のお知らせ オンラインイベント「シリア難民の子供に教育機会を」のお知らせ

オンラインイベント「シリア難民の子供に教育機会を(令和学校プロジェクト)」12月17日17:00〜

今年、世界の総人口は1億人を超えましたが、難民の総人口も1億人を超えました。世界では今も多くの紛争が続き、多くの難民が厳しい生活を強いられています。

2011年以降内戦状態となったシリアでも多くの難民が生まれ、多くの子どもたちが教育の機会のない状況で成長しています。

現在、シリア難民の子供の支援活動を手がけるNGO、ボンヤーンが、シリア北部に学校を作るための支援を募っており、その関連イベントとして難民の子供たちの教育の問題にフォーカスしたオンラインイベントを開催します。

自らシリア難民として、現場の第一線に立つボンヤーンのスタッフから、リアルな現地報告も聞ける貴重な機会です。小松も後半、現地取材で見た難民の子供の状況などをお話いたします。是非お気軽にご参加ください。

日時:2022年12月17日(土曜日)17:00~19:00

会場:zoomによるオンラインイベント

モデレーター:アルマンスール アフマド氏(Key Message International顧問)

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(スケジュール)

17:00~17:05 開会のあいさつ:岩澤康一氏(Key Message International代表)

17:05~17:40 ムハマド・アディル氏(ボンヤーン、パートナシップ&PRコーディネーター):「令和学校プロジェクト」について

17:40~18:15 ムハマド・ガダーリ氏(ボンヤーン、フィールドオフィサー):シリアの現在の人道状況について

18:15~18:45 小松由佳氏(ドキュメンタリーフォトグラファー) :トルコに生きるシリア難民の子供たち

18:45~18:55 質疑応答

18:55~19:00 閉会のあいさつ:アルマンスール アフマド氏(Key Message International顧問

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参加ご希望の方は、添付ポスターのQRコードより、または以下のアドレスからご登録をお願いします。

https://bit.ly/3uH3b4m

 NGOボイヤーンの、クラウドファンディングページ:

〜シリア北部に学校を建設するための支援を募集しています〜

https://www.launchgood.com/campaign/build_a_school_for_syrian_refugee_children_2?fbclid=IwAR3NJLt9DChRuMd5nuff42WW1QrRFFWzgKmmlNXe4oK9_LBvicBPSxzmG84#!/

NGOボンヤーンについて

https://bonyan.ngo/about-us/

「小松由佳 取材報告会 2022」12月11日開催のお知らせ

【 12月11日は、いよいよ最後の取材報告会です 】

11月より何度か取材報告会を行わせていただきましたが、12月11日は最後の取材報告会となります。

「小松由佳 シリア難民 取材報告会2022 」

期日:12月11日 13:30〜15:30

参加費:1000円

会場: 「Cafe Hammock(カフェ・ハンモック)」

https://hammock-mitaka.com/access/

(中央線三鷹駅徒歩5分)

会場はハンモックがお楽しみいただけるカフェとのこと。ハンモックにゆらゆら揺られながら報告をお聞きください。また当日は、アラブ菓子やアラブのコーヒー、お茶などをご用意します。アラブ文化を五感で味わいながら、和気あいあいと交流をさせていただきたい忘年会のようなイベントです。

当日の予約なしの参加も可能ですが、人数把握のため、参加ご希望の方は、私宛に直接メッセージをいただけましたらと思います(HPの「コンタクト」より、ご連絡ください)。皆様にとってお忙しいだろう年末間近のイベントとなりますが、是非お誘い合わせのうえご参加ください。以上、どうぞよろしくお願いします。

小松由佳

【 大阪・名古屋・東京での講演会のお知らせ 】

日程が近くて恐縮ですが、大阪・名古屋・東京にて行われる講演会のご案内です。全て予約不要です。ご都合がつきましたら、是非ご参加ください。

▼講演タイトル:

「K2登頂から砂漠へ、難民の土地へ」 

かつてのK2 登山や、現在のシリア難民の取材まで、歩いてきた道のりや信念をたっぷりお話しします。

▼期日:

  • 12月3日(土)14時から16時 大阪(丸善インテックアリーナ)
  • 12月4日(日)14時から16時 名古屋(栄ガスビル ガスホール)
  • 12月8日(木)18時から20時 東京(四谷区民ホール)

▼主催:

日本山岳救助機構合同会社(jRO)様

https://sangakujro.com/12月【東京・大阪・名古屋】jro会員講演会開催のお/

(こちらの講演について、ジロー様のフォームには、「申込みは締め切りました」と書かれていますが、担当の方に確認したところ、席がまだたくさんあるので、当日に、感染対策のためのご連絡先を書いていただけたら、予約なしの当日参加が可能とのことでした)

▼日本山岳救助機構合同会社(jRO)様について

jRO(ジロー)様は、Japan Rescue Organizationの略です。現在、日本では年間2500件の山岳遭難が発生しており、遭難事故が発生すると、救助などに莫大な費用がかかります。jROの会員は、年会費約5500円(スタンダードプラン)で、その費用が550万円まで補填されます。

jRO様には、現在8.4万人の会員がいて、山を愛する仲間の相互扶助の精神によってこの仕組みが成り立っているそうです。

さらに「ココヘリ」というサービスは、遭難者をいち早く発見するための「会員制捜索ヘリサービス」。ココヘリ会員証(ヘリコプターのマークのキーホルダー)が発信機になっており、離れた場所からも捜索者を特定することができ、救助までの時間を格段に短縮できる画期的なサービスです。

発信機は、自分が意識を失っても、水中に完全に沈まない限り、ずっと電波を発してくれ、フル充電で2.5ヶ月持続するそうです。「ココヘリ」サービスがもっと普及したら、行方不明者の捜索の現場が大きく変わりそうですね。

以上、どうぞよろしくお願いいたします。

11月28日開催 「オンライン取材報告会 2022」の視聴はこちらより

11月28日の20時より、「小松由佳 オンライン取材報告会 2022 」を行わせていただきました。報告会を録画しましたので、ぜひ以下よりご視聴ください。

「 小松由佳 オンライン取材報告会 2022 」について

2022年7月から3ヶ月をかけ、トルコ南部に暮らすシリア難民の取材を行いました。トルコでは、670万人近いシリア難民のうち380万人が暮らしています。今年も6歳と3歳の子供たちを連れ、現地へと向かいました。そこで目にしたのは、コロナ後の難民生活の深刻な変化でした。今、難民たちがどのような状況に置かれているのかを、お話しします。

また今回は、11年ぶりにシリアに向かい、(シリア難民の一人である)夫の故郷パルミラに入りました。空爆で破壊された街で目にしたもの、考えたことなどを写真を交えてお話ししたいと思います。

年々、シリア難民の報道は少なくなっておりますが、今も多くの難民たちが苦境の中を生きています。少しでもシリア情勢や難民の状況に、多くの方が関心を抱いてくださるよう、今後も取材と発表を続けていきたいと思います。

報告の主なテーマ

・シリア難民への反発が強まるトルコ社会

・欧州を目指すシリア難民

・シリア、パルミラの今

・シリア人の結婚文化

小松由佳プロフィール

1982年秋田県生まれ。ドキュメンタリーフォトグラファー。高校在学中から登山に魅せられ、国内外の山を登る。2006年、“世界で最も困難な山”と称される世界第2の高峰K2(8611m / パキスタン)に日本人女性として初めて登頂。植村直己冒険賞受賞(2006年)。

次第に風土に生きる人間の暮らしに惹かれ、草原や沙漠を旅しながらフォトグラファーを志す。2008年よりシリアを撮影。2011年からのシリア内戦では人々の境遇の変化を目撃、シリア内戦・難民の取材を始める。

著書に「人間の土地へ」(集英社インターナショナル/2021年9月)。2021年、山本美香記念国際ジャーナリスト賞受賞。シリア人の夫と二人の子供と東京都八王子市在住。公益社団法人日本写真家協会会員。

視聴URLはこちらより

*注意点*

恐縮ですが、こちらは第三者への譲渡や、インターネット上での公開を禁止しております。ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

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「小松由佳 オンライン取材報告会」11月28日 20時開催 の参加申込先について

こちらはzoomを使ったオンライン取材報告会です。

小松由佳HP有料コンテンツ会員の皆様、取材前にサポートをいただきました皆様、困窮されている方々は無料で参加いただけます。一般の方は、恐縮ながら参加費1000円をいただきます。ご自宅から是非、まったりご参加ください。視聴のお申し込み先は以下となります(HP有料コンテンツ会員の皆様はお申し込み不要です)。

https://peatix.com/event/3426889/view?k=ef67876df8674a8f7f070d0a9ce272deff91d9fd

お知らせが大変遅くなってしまい申し訳ありません。どうぞよろしくお願いいたします。またこちらは録画しますので後日視聴も可能です。ご希望の方は、HPの「コンタクト」より、その旨をご連絡ください。

DA911718 9EE4 435F AFCE CC7DA3093427 探検家、人類学者の関野吉晴さんとの対談イベントが終わりました 探検家、人類学者の関野吉晴さんとの対談イベントが終わりました

探検家、人類学者の関野吉晴さんとの対談イベントが終わりました

11月20日のイベント、「地球永住計画 公開講演 〜冒険者たち〜 小松由佳(フォトグラファー)×関野吉晴(探検家・医師)」が無事終わりました。

当日は、多くの方にお越しいただき、満員御礼をいただきました。どうもありがとうございました。こちらのイベントは会場の都合で人数制限がありましたが、26日からオンデマンドで3日間視聴いただけます。オンデマンド視聴のご案内は、公開され次第、ご案内します。

人類学者でもある関野吉晴さんとの対談を楽しみにしていたのですが、後半は現場での経験を一人で話してしまい、関野さんに申し訳ないことになりました。関野さん、すみませんでした。

打ち合わせでお茶をした際、かつて関野さんがグレートジャーニーの旅をされた国々が、その後の戦禍で立ち入れなくなった地域も多く、シリアもそうした地域のひとつだと聞いていました。もっとその当時の話をこちらから質問したらよかった、と反省しきりです。関野さん、ありがとうございました。

また最後の質問タイムでは、「パルミラで破壊された街や、そこに暮らし続けている人々を目にして大きなショックを受けた」と話をしたところ、あるお客様より、質問がありました。

「取材を終えて死生観は変わりましたか?」

死生観も変わったのかもしれないけれど、それ以前に、やはり人生観が変わりました、とお答えしました。取材は、人生経験を積む場となりました。

詳細は、26日以降から3日間限定のこちらのイベントのオンデマンド視聴や、別の会場での取材報告会にて聞いていただきたいです。今週26日には、亜細亜(アジア)大学様にて取材報告会があり、そちらでもお話いたします。

また、今回のイベントは日曜の夕方からということで、いつもながら子供をどうするか問題が勃発。東京都国分寺市の知人に子供たちを預かっていただけることとなり、大変助かりました!預け先は国分寺市恋ヶ窪の「憩い広場びぃだま」のY夫妻。子供たちは、Y夫妻を「びぃだまじいちゃん、びぃだまばあちゃん」と呼んで慕い、いつも可愛がっていただいております。

当日はサツマイモ掘りをさせてもらい、大きな大きなサツマイモがたくさん採れました。最後にピザにのせて食べたとか。Y夫妻、ありがとうございました!

また、こちらの「憩い広場びぃだま」は、一日一組限定でランチを出しており、イベントも開催しています。来年1月14日には私のトークイベントもやらせていただくことになりました。会場は、今年新築したばかりの木の温もり溢れるとても素敵なログハウスです。こちらも是非、ご参加ください(最寄駅は西武線恋ヶ窪駅です)。

以上、たくさんの皆様に活動に関わっていただき、取材報告会の一つ目が終わりました。どうもありがとうございました。さて、取材報告会はあと3回続きます。引き続きよろしくお願いします。

小松由佳

〜以下、今回のイベントの裏話〜(以下は、有料会員の皆様のみご覧いただけます)

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取材報告会のお知らせ(2022年11月22日)

皆様、7月から10月にかけて行ったシリア難民の取材では、たくさんの応援とご理解をいただき、どうもありがとうございました。精神的に疲れを感じるほどに、自分ができうる限りのぎりぎりの深い取材ができました。これから、取材内容をしっかり発表するべく、動き始めています。

取材報告会の開催・企画までに時間をいただきましたが、今月より報告会を行わせていただきます。ぜひご参加いただき、現地の感覚を追体験いただけましたら嬉しいです。実に波乱万丈の取材でした・・・。

大変ありがたいことに、亜細亜大学講師の岡崎弘樹先生や、探検家・人類学者の関野吉晴さんからもお声がけをいただき、複数の会場にて、報告の視点を変え、報告会を何回か行わせていただきます。今のところ、リアル報告会が3回、オンライン報告会が1回の予定です(お声がけいただけたら、もっとやらせていただくかもしれません)。

取材報告の主なテーマは以下になります。

シリア難民への反発が強まるトルコ社会 / 欧州を目指すシリア難民 / シリア、パルミラの今 / シリア人の結婚文化

ぜひご参加ください。

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< 今後の取材報告会 >

①11月20日 19:00〜21:00  「 地球永住計画 公開講演 〜現代の冒険者たち〜 」 

関野吉晴(探検家・人類学者・医師)× 小松由佳(ドキュメンタリーフォトグラファー) 

武蔵野プレイス(東京都・武蔵境駅すぐ)にて  参加費1000円(オンライン視聴の場合)〜1500円(会場にて参加の場合)

グレートジャーニーの探検家でもあり、人類学者の関野吉晴さんとの、対談形式の報告会です。関野さんの人類学者的見地からの、ユーモアあふれるお話が満載の予感です。こちらは会場の都合で、会場にて参加可能な人数が40名限定です。その後、オンライン視聴が可能です。お申し込みサイトは以下より。

・当日払いチケット 1500円
https://www.kokuchpro.com/event/852157af876f20654f44ce2c7da2f2e0/

・前売り特別割引チケット 1000円
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01kkw4hb89q21.html

・オンデマンド収録配信 視聴チケット 1000円(11/26配信)
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01qkyhdrjaq21.html

②11月26日 15:00〜17:00   「 <現地>から考えるシリアの現在 」

亜細亜大学武蔵野キャンパスにて  入場無料・事前登録不要

日本在住のシリア人ジャーナリスト、ナジーブ・エルカッシュ氏がコメンテーター、シリア政治文化が専門の研究者、岡崎弘樹先生が司会を務めます。大学での開催ということもあり、よりシリア情勢の専門的視点に特化した報告会です。ナジーブさんの、シリア人もびっくり冗談満載トークに注目です!事前登録など不要です。

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③11月28日 20:00〜22:00  「 小松由佳 オンライン取材報告会 」zoom使用 後日視聴可能

平日の夜となりますが、zoomを使ったオンライン取材報告会です。小松由佳HP有料コンテンツ会員の皆様は無料で参加いただけます。一般の方は、恐縮ながら参加費1000円をいただきます。夕食を食べながら、コーヒーを飲みながら、ご自宅から是非、まったりご参加ください。視聴のお申し込み先は、後ほどお知らせいたします。

④12月11日 「小松由佳 取材報告会 」 時間・会場未定(午後13時頃から16時頃まで、都内にて予定) 

こちらは、日曜日の午後に開催予定のリアル報告会です。小松由佳による、シリア文化体験を織り交ぜた、ざっくばらんな雰囲気の報告会を考えています。シリアのお茶やコーヒーを飲んだり、お菓子を食べたり。取材報告会でもあり、シリア難民の世界観に触れられる時間となるよう企画中です。お申し込み先は、後ほどお知らせいたします。会場を現在探していますので、ご存知の方は、ぜひご紹介ください(プロジェクター・スクリーンの使用、飲食、金銭のやり取りが可能な会場)。参加費は、1500円を考えております。

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以上、どうぞよろしくお願いいたします。会場にて、皆様のご参加をお待ちしております。

ほか、取材報告会についてのお問い合わせは、以下の「コンタクト」よりお願いいたします。

https://yukakomatsu.jp/contact/

取材を終え、日本に帰国しました

10月5日、子供たち二人とともに、無事成田空港に到着し、日本に帰ってきました!懐かしの日本に感無量です。

これまで最高気温30度が続くトルコ南部にいたため、すっかり冷え込んだ日本の寒さに驚いています。成田空港を出た瞬間、かすかに野焼きの匂いがし、トルコでは嗅ぐことのないその独特の草の匂いに日本に帰ってきたことを実感しました。

今回の取材では、トルコの情勢変化からヨーロッパを目指して海を渡る難民の動きが顕著であり、実際に親族の数名が旅立つ姿を取材できました。次の投稿で書きますが、その後彼らは1ヶ月ほどをかけてドイツまで徒歩で到達し、すでにドイツで難民申請をしています。トルコ南部に暮らすシリア難民の親族の半数が、来年はそこにいないかもしれないという、まさにその激動を見ることができました。

また11年ぶりに入国したシリアでの取材は、この数年間の夢の一つであり、この取材が実現できたことでひとつの区切りがつきました。なかでも夫や親族の故郷であるパルミラの地に立ち、そこがどうなっているのかをこの目で見ることができました。それは一生忘れられぬ記憶となるでしょう。パルミラでの写真も、少しずつこちらでご紹介していきたいと思います。

この3ヶ月の取材期間は、とにかく長い、長い3ヶ月で、心身ともに疲れ切りました。子供たちもこの長い取材によくぞ付き合ってくれました。子供たちは例年の如く行く先々で大暴れし、現地の子供と輪になって遊び、一気にアラビア語が堪能になり、ますますワイルドになりました。

6歳と3歳の子供を連れた子連れ取材も、写真を撮影する時間よりも(言うことを聞かない)子供を静止する時間が長くなり、あまりの集中できなさから、物理的に撮影が不可能になってきました。そんななか、よく写真を撮ろうとしたと、我ながら感じます。これまで気合いでカメラを手にしておりました。来年からは長男も小学生。これまでのように長い休みは取れなくなります。子連れ取材も、少しずつ変化のときを迎えそうです。

さて、今回の取材では皆様にたくさんの応援やサポートをいただきました。日本円やドルでのカンパや、日焼け止め、色鉛筆などさまざまな応援をいただき、3ヶ月に及ぶ取材を無事終えることができました。皆様には心より感謝しております。本当にどうもありがとうございました。

取材は終わりましたが、これからが本番です。取材内容をたくさんの方にお伝えできるよう、より良い取材の発信を頑張ります。

また先日は、シリア情勢をめぐるラジオ出演の内容をめぐり、現地報道のあり方や報道の姿勢について深く考える良い機会となりました。皆様にもさまざまなアドバイスやご意見をいただき、感謝しております。それにしても、番組の途中ではミサイル発射のニュースが速報で入ったりと慌ただしい雰囲気となりました。考えてみれば、(私たちは割と慣れてしまいましたが)近隣国からミサイルがたびたび飛んでくる日本も、世界的に見てもなかなかない状態であると思います。世界的に情勢が不安定化しつつある今、国防についても考え直す時期に来ているのかもしれません。

取材を出発する直前、ある元新聞記者の方とお会いし、かけていただいた印象的な言葉があります。

「シリア難民のことだけを伝えて終わるのではなく、シリア難民を伝えることで、自分たちのより良い未来や具体的な日常について考えていけるような、そんな取材を心がけなさい」。

この言葉を胸に、これからも取材や発信を続けていきます。日本に帰ってきましたが、これからがますます忙しくなりそうです。

ひとまず、帰国のお知らせでした。皆様、たくさんの暖かい応援をいただき、どうもありがとうございました。是非今後とも、どうぞ宜しくお願いします。

小松由佳

E6F0695D A6F9 446D 8097 93EF117DBA39 取材を終え、日本に帰国しました 取材を終え、日本に帰国しました
あまりの子連れパニックに空港内での写真が撮れず、空港の外でやっと帰国の記念撮影をした。二週間前に帰国した夫が迎えに来てくれた。子供たちもババ(アラビア語で「お父さん」)に会えて嬉しい時間。

シリア取材後、放心状態になっています。本日9月28日18時半より、ラジオ出演いたします。

本日9月28日放送のNHKラジオ「Nラジ」に、取材先のトルコより生出演いたします。

https://www4.nhk.or.jp/nradi/

私が出演するのは15分ほどですが、現在滞在しているシリア国境の街レイハンルより、シリア難民の置かれた状況についてお話いたします。

シリア取材を終えトルコに戻ってから、やるべき取材をなんとか継続していますが、放心状態が続いています。

テレビやインターネットでは目にしていたものの、自分の目で見たシリアの状況が、ショックそのものだったからです。

シリア政府機関による厳重な情報統制や、激しい空爆によって廃墟と化したパルミラの街。特に、シリア政府に軍事協力を行うロシア軍による空爆の被害は凄まじいものでした。

一般市民を標的にした重大な戦争犯罪が、シリア政府とその協力者であるロシア軍によって行われ、今も続いています。

私は今、トルコ側のシリア国境の街、レイハンルにおります。
トルコ時間の昨日、9月27日11:30頃、レイハンルの街に地鳴りのような衝撃音が響きました。国境をまたいだシリア側、レイハンルにほど近い「カファル・ロースィーン難民キャンプ」にて、ロシア軍による爆撃があったのです。

爆弾が落ちたのは難民キャンプ内の子供たちの学校で、多数の死傷者が確認されています。難民キャンプには軍事組織もありません。ロシア空軍は、ここにいるのが一般人であることを知りながら空爆を行ったのです。

こうした一般人の居住区を故意に狙うロシア空軍による爆撃が、シリア北西部イドリブ県では今も頻発しています。

写真は、ホムスからパルミラに向かう道中に撮影した看板です。シリアとロシア、二人の国家元首が、軍事上、深い協力関係であることを物語っています。

現在、ロシア軍のウクライナでの蛮行がメディアでも連日取り上げられていますが、それは2015年以降、シリアで民間人に対してずっと行われてきたことです。そして今もなお、こうした無差別爆撃の脅威に晒されている多くのシリアの民間人がいることを、もっと多くの人に知っていただき、関心を持っていただきたいと心から思います。

そんなわけで長い話となりましたが、本日、ラジオ出演をさせていただきます。ぜひご視聴ください。また、放送後一週間は聞き逃し配信もされるようなので、改めてご案内させていただきます。

放心状態のまま、あと一週間ほどで帰国です。

シリア取材より、無事に帰ってきました

今月初めより、取材のためにシリアに入っていましたが、無事に戻ってまいりました。

2011年以降内戦状態となったシリアでは、現在も北西部で戦闘が続くほか、北部をトルコ軍やクルド人勢力が占領し、国内情勢はまだまだ不安定です。物価は内戦前の10〜15倍に跳ね上がり、国内の多くの地域では電気や水道の供給が一日の半分ほど。インフラの不安定ななかを、多くが困窮しながら生活しています。

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今回、リスクを考えて二人の幼い子供たちをトルコ南部の親族のもとに残し、単独でシリアに入りました。

取材の最大の目的は、夫のルーツであるシリア中部のパルミラにて、難民となった人々のかつての家を撮影することでした。

パルミラは、シリア砂漠のオアシスの街として、古代から交易の要衝として栄えてきました。最近では街の郊外に残る世界遺産パルミラ遺跡が知られ、多くの観光客も集めていましたが、2015年〜2016年の過激派組織ISによる占領と、その後のシリア空軍の空爆により市街地の8割が破壊され、ほとんどの住民が街を去りました。

7月半ばから行なっているトルコでの取材では、こうしたパルミラ出身のシリア難民に故郷の記憶を語ってもらい、写真を撮りました。

その後私もパルミラに向かい、人々の記憶を取材することで、彼らの現在とルーツとをひとつの線で繋ぎ、難民とはどういう存在であるか、記憶という側面から浮き上がらせらたいと思っています。

06109026 DB15 4841 B0A4 BD13D2CC1827 シリア取材より、無事に帰ってきました シリア取材より、無事に帰ってきました

周囲を砂漠に囲まれたパルミラは、軍事の要衝として、現在、政府軍、ロシア軍、イラン軍が駐屯しています。特にパルミラの市街地のほとんどが破壊されたことから、パルミラ遺跡以外の市街地への立ち入りは基本的に許可されず、パルミラでの取材は、常に政治部門の警察が同行するという大変に困難なものでした。

撮影は決して満足のいくものではありませんでしたが、昨年他界した夫の父ガーセムの家を目にすることができ、パルミラを体全身で感じてきました。そして何よりも、シビアな体験ではありましたが、一観光客として観光地を訪れたのではない、シリアの実情を経験をすることができました。

89B94AE8 1C21 4FCC 8CA2 C258DF00CBFF シリア取材より、無事に帰ってきました シリア取材より、無事に帰ってきました

多くの皆様にご心配をいただき、気にかけてくださり、どうもありがとうございました。
ここに元気に帰ってきたことをご報告させていただきます。
現在は、トルコ南部のオスマニエにて、子供たちと過ごしています。

取材の間、脳裏から離れなかったのは、子供たちの存在でした。

「あのフニャフニャした、柔らかい小さな手を、早く握りたい」。そう毎夜思い続けたシリアでの日々。やはりほんとうの幸せは、遠くにではなく、ごく近くにこそあるのだと実感しました。

シリア取材の詳細は、追ってまたご紹介したいと思います。

また、シリア取材の詳細なレポートは、私の「HP有料会員コンテンツ」(月額1000円)にて見ていただくことができます。

https://yukakomatsu.jp/category/paid-photo-essay/

シリアでは、一言では語れないさまざまなシビアな経験をし、シリアの実情を知っていただける内容となっています。是非購読ください。

A4406333 5250 4632 838E 39912C9B69F6 シリア取材より、無事に帰ってきました シリア取材より、無事に帰ってきました

トルコより、取材中間報告をいたします!9月1日開催です。

e220830 2048pix 0SSA0358のコピー2 トルコより、取材中間報告をいたします!9月1日開催です。 トルコより、取材中間報告をいたします!9月1日開催です。

突然の、しかも直前の開催連絡で大変申し訳ないのですが、取材のオンライン中間報告会をやらせていただきます。

「取材中間報告! シリア難民の今・新たな取材プロジェクト 9月1日開催」 by YUKA KOMATSU

・開催日時:9月1日(木)PM 20:00〜22:00(後日録画動画の視聴可)

・参加費:¥1000

・参加方法:以下のチケット購入サイト「ピーテックス」よりお申し込みをお願いいたします。

https://peatix.com/event/3345962/view…

・トーク内容

子連れパニック取材の日々・2022年のトルコ在住のシリア難民の現状と新たな動き・イスラム圏で取材をするということ・新たな取材プロジェクトについて・直面している政治問題について・今後の取材の予定

こちらは、zoomを使用したオンラインイベントです。

ご都合がつく方は、是非ご参加ください。ご都合がつかない方も、録画した動画を後日ご覧いただけます。

また、「HP有料コンテンツ会員(月額1000円)」の皆さまは、無料でこちらのイベントにご参加いただけます。

その場合、開催一時間前までに、イベントのzoomURLを、有料会員様宛のメールアドレス宛にお知らせさせていただきます。

(もしよろしければ、この機会に「HP有料コンテンツ」に是非入会頂けましたら大変ありがたいです。こちらでは、活動を応援いただき、活動状況や裏話をシェアさせていただきます)

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<イベント説明>

7月半ばより、フォトグラファーとしてトルコ南部に暮らすシリア難民の取材をしています。夫がシリア人で、親族が難民として現地で暮らしていることから、シリア難民コミュニティの内側から、リアルな現状を取材しております。

2015年より、毎年トルコに暮らす難民の取材をしていますが、今年は、かつてなかったほどの大きな変化が難民の間で起きています。

こうした肌感覚として現地で見て考えたことなどを、「取材中間報告」としてお話しいたします。

また、9月は、この取材の核心ともいえるあるプロジェクトが控えています。私がこの数年、温めてきた大切な取材計画です。この取材の進行状況と今後の予定について、皆様と共有させていただけたらと思います。

大変恐縮ですが、少しでも取材費を捻出させていただきたく、¥1000の参加費をいただくことにしました。取材カンパも大歓迎です。

シリア難民の現状を知り、考えることで、私たち自身のこれからを模索していけるような取材をしたいと思います。今後とも、活動への応援をどうぞよろしくお願いいたします。

小松由佳

2022年8月のテレビ出演のお知らせ  

NHK「こころの時代〜宗教・人生〜」2022年8月28日午前5時放送

https://www.nhk.jp/p/ts/X83KJR6973/episode/te/E2JRQNVRR2/

NHKの番組のなかでも最も硬派な番組だとされる「こころの時代〜宗教・人生〜」に取材いただき、私の活動について取り上げていただきました。

370C4313 D66D 4AFC ADC6 6F71859FA77F 2022年8月のテレビ出演のお知らせ   2022年8月のテレビ出演のお知らせ  

「その人自身の言葉を、ここまで丁寧に扱う番組はほかにありません」と、担当ディレクターから聞いております。インタビューは、トルコ取材の出発直前に、都内にてじっくりと行なわれました。

私の活動や思いを番組としてご紹介いただき、大変光栄です。とても嬉しかったのは、担当ディレクターのKさんが、私の故郷の撮影のため初めて秋田を訪れ、秋田市郊外の懐かしい故郷の山々、田んぼの風景を写真で送ってくださったこと。

その時はトルコにおり、まさに体調不良の真っ最中でしたが、故郷の山に見守られているような、清々しい気持ちになりました。

番組の放送時間はなんと28日午前5時ですが、録画してぜひご覧ください。

9/1からは一週間、NHKのサイトから見逃し配信として、インターネット上でも視聴できるようです。

「#02 海をわたるシリア難民 エピソード1」

ショートドキュメンタリー「#02 海を渡るシリア難民 エピソード1」を制作しました!

いま、トルコに暮らすシリア難民には、昨年までとは違う大きな動きが起きています。

先日の投稿でご紹介しましたが、急激な物価高、反シリア人感情の高まり、トルコ政府によるシリア人帰還政策進行の動きなどにより、低所得労働者としてなんとか生活を維持してきたシリア難民の多くが、トルコでの生活を諦め、ヨーロッパへと密航しようとしています。

すでに私の親族の中でも、この1ヶ月で数人が旅立ちました(いずれもギリシャやトルコの海上保安警察に捕まり、トルコへと送還されましたが、成功するまでトライし続けるとのことでイスタンブールに滞在しています)。
飲水が入手できず、船や歩きの移動の途中で熱中症のため死亡したシリア人の話も聞いています。それでもリスクを覚悟しながら、人々はヨーロッパを目指します。

こうしたシリア難民の姿を、ショートドキュメンタリー「海をわたるシリア難民」というシリーズでご紹介したいと思います。

動画制作を始めたばかりで技術的に未熟ですが、シリア難民をめぐる状況をより身近に、感覚的に感じていただけるよう、写真表現より情報量の多い動画という手段での表現を試みます。

シリア難民に何が起きているのか。彼らが何を思い、難民としてそこに生きているのか。動画から、是非それぞれに何かを感じ取っていただきたく思います。

シリーズの1回目は、2日後にヨーロッパ密航へと出発するシリア難民のインタビューです。出発が近く忙しいとのことで、インタビュー可能時間は一時間のみ。限られた時間のなかで取材をしました。

「海を渡るシリア難民 エピソード1」
https://youtu.be/duDgO191sEI

また、こちらの動画や制作についての裏話を、近日中に「HP有料コンテンツ」にてご紹介します。
シリア難民の抱えるさまざまな問題などを掘り下げてご紹介します。こちらも是非視聴いただけましたら嬉しいです。

▼小松由佳HP有料コンテンツ(月額1000円)
https://yukakomatsu.jp/membership-join/
こちらは活動を応援いただくための月額サイトです。より良い写真活動ができるよう、応援をどうぞよろしくお願いいたします。

(2022年8月11日)

NHK番組「「朝ごはんLab.(ラボ)」に出演します

井川遥さんがナビゲートするNHK番組「朝ごはんラボ」に出演します。

月曜[総合]後11:00~11:30
7月18日(月・祝)「お豆腐スープのそうめん」の回にて

https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=34835

こちらの7月18日放送分にて、「シリアの朝ごはん」として我が家の朝食の光景が紹介されます。

44D423A6 FE34 41FB 80E3 4BE466699937 NHK番組「「朝ごはんLab.(ラボ)」に出演します NHK番組「「朝ごはんLab.(ラボ)」に出演します
番組HPより。

家族が集う楽しい休日の朝、我が家でたまに作るのがシリア料理の「キシック」。ヤギや牛の乳を混ぜて作ったチーズを乾燥させ、粉状にしたものを、お湯で煮溶かし、ひき肉やハーブ、ナッツなどをかけて作るアラブ民族の伝統料理のひとつです。

夫のルーツ、シリア中部のパルミラでは休日の朝食として定番の一品ですが、同じシリアでもダマスカスやアレッポなどの都市部では食べたことがないシリア人も多いとか。キシックは、地域性豊かなシリアの食文化を物語る一品なのです。

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番組HPより。下の写真が「キシック」。

今回の番組出演にあたり、まさか、私がきわめて危険な調理をするわけにいかないので、近所に住んでいる夫の甥のムハンマドが料理番長として、本場の味を再現してくれました。部屋の掃除が行き届かずお恥ずかしいのですが、是非ご覧ください!

7月14日、シリア難民の取材に出発しました

BF245D28 8546 465C 8000 EB5CBEB0ED56 7月14日、シリア難民の取材に出発しました 7月14日、シリア難民の取材に出発しました
成田空港にて

今年もなんとか出発できました

今年もシリア難民の取材に出発しました。取材期間は7/14〜10/5です。コロナ禍やウクライナ侵攻などで国際情勢が揺れ動くなかですが、健康と安全に留意しながら取材に向かいます。

取材出発にあたり、たくさんの皆様に活動支援カンパをいただきました。ドル札や、日焼け止めクリーム、キューピーコーワゴールドなどの栄養補給剤もお送りいただき、大変助かりました。本当にどうもありがとうございました。

今年も取材は子連れで、6歳の長男と3歳の次男も一緒です。すでに成田空港で子供が行方不明になりかけ、パニック取材になりそうな予感ですが、子供たちもトルコで親族に会えるのが楽しみなようです(シリア人の夫の家族が難民としてトルコ南部在住のため)。

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シリア難民取材2022 〜主な取材内容〜

以下は、今年の取材の主なテーマです。主な取材地はトルコ、シリアです。

1 現在のシリア難民の状況。暮らしや精神的な変化について。

2020年からのコロナ禍により、シリア難民をめぐる状況は苦境に拍車がかかっています。経済的自立ができないまま、コロナ禍によって失業したままの難民も多く、安全が保証されている代わりに物価が高く就労も困難なトルコでの生活を諦め、シリアに帰ろうとする家族も増えています。2022年のシリア難民をめぐる現状を取材します。

2 トルコ政府によるシリア難民帰還政策の影響

現在トルコには、380万人近いシリア難民(シリア難民全体の8割に及ぶ)が暮らしていますが、今年、トルコ政府は約100万人のシリア難民の帰還政策を実施すると発表しました。2012年以降、大量に流入したシリア難民の存在が、現在もトルコ社会で大きな問題になっています。シリア難民に対してどのような帰還政策が行われようとしているのか。人々の反応について取材したいと思います。

3 シリア難民の故郷、パルミラの現在を取材

トルコ南部に暮らすシリア難民のうち、シリア中部のパルミラ出身者にフォーカスし、現在の彼らの暮らしとともに、彼らの故郷についての記憶、思いを取材します。その後、彼らの故郷パルミラを訪ね、現在の様子を取材します(シリアは単身で入国予定)。シリアに入るのは10年ぶりです。治安がまだ不安定ですが、できうる限りのリスク管理をして向かいます。

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小さな子連れのため、取材ペースもゆっくりですが、その分、人との出会いをじっくりと味わいながら、心を込めて写真を撮りたいと思います。

取材の経過はHPの「SYRIAN REFGEESS 2022 」のページにて更新していく予定ですので、こちらもご覧ください。

▼小松由佳HP 「Syrian refugees 2022」

https://yukakomatsu.jp/category/coverage-of-syrian-refugees-2022/

では元気に行ってきます!

5A0420BC 9F2A 4B75 BB9A 5ACB6DC950EF 7月14日、シリア難民の取材に出発しました 7月14日、シリア難民の取材に出発しました

(2022年7月15日)

7月からシリア難民の取材に向かいます

7月14日から10月5日まで、今年もシリア難民の取材のためトルコなどのシリア周辺国に渡航します。今年は円安加速で飛行機代が大変な額になっており、最近になってようやく航空券を購入できました。世界情勢はウクライナ侵攻で不安定化し、コロナの流行、円安など、さまざまな問題が同時進行していますが、「難民となったシリアの人々が、かつての満たされた日々に還っていくまでを見つめ、記録する」ことを続けていきます。シリア難民の報道が少なくなった今だからこそ、彼らの現状や変化を取材したいと思います。

シリア報道は大手メディアでも需要が少なくなり、なかなか掲載の機会も難しくなっております。しかしながら、せっかく自分の全財産と全生活をかけて取材に行くのだから、多くの方に取材した情報を手にとっていただきたく、現地からの情報発信に努めます。

取材経過や記事は、HPの「 Coverage of Syrian refugees 2022」のページに更新していきますので、是非ご覧ください。

https://yukakomatsu.jp/category/coverage-of-syrian-refugees-2022/

AEFEFBFC 7FDB 4AE9 9B27 A0D4F786C88B 記事掲載のお知らせ 記事掲載のお知らせ

記事掲載のお知らせ

お茶の情報サイト「CHAMART」様にて、シリアのお茶時間についての記事を掲載いただきました。

「シリアのお茶時間」

〜平和なときも、厳しい状況のときも、お茶の時間に憩うシリアの人々〜

CHAMART (チャマート)は、お茶の文化を発信する情報サイト。お茶の魅力、お茶を取り巻く環境について、さまざまな視点からの記事を掲載しています。

今回、シリア人のお茶文化の記事を掲載いただきました。びっくり仰天のお茶の作り方や、原料のこだわりなど、知られざるシリアのお茶の魅力を語ります!

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「さて、砂糖が溶けきってお湯が沸騰し、ヤカンの口からヒュー!っと白い煙が出てきたら、いよいよ主役の登場です。摘み取った茶葉そのものの形が残る、武骨でゴロゴロした茶葉を、ヤカンのお湯がすっかり隠れるくらい投入します。えっ、もったいないって?いえいえ、そんなことを言ってはいけません。シリア人はお茶づくりに妥協はしないんです。何しろこのお茶、みんなが集って楽しく過ごすために飲まれるお茶なんですから。」(「CHAMART サイト 記事本文より)

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お茶の情報サイト CHAMART

https://chamart.jp/archives/learn_world/syria/

(2022年6月11日)

オーディオプログラム フォトグラファー小松由佳の対談シリーズ「今日もいい天気!」#1 更新のお知らせ

フォトグラファー小松由佳の対談シリーズ「今日もいい天気! ♯         1 キクチタイキさん × 小松由佳 (2022年5月21日配信)

日頃から、様々な分野でその道を果敢に歩いていらっしゃる方々からお話をお聞きし、学びたく、『オーディオプログラム フォトグラファー小松由佳の対談シリーズ「今日もいい天気!」』を始めることにしました。

第一回目は、トルコ南部でのピスタチオのコーヒー(ブラウンピスタチオ・ラテ)の製造・販売を通し、シリア難民の自立支援活動を行う「Fease(フェアーズ)」代表 のキクチタイキさんよりお話を伺いました。

「世界をホッとさせる一杯を」〜ピスタチオのコーヒーでシリア難民支援〜 「Fease(フェアーズ)」キクチタイキさんの挑戦

(オーディオプログラムはこちらよりご視聴ください)

https://stand.fm/episodes/628868543e849b0006cc3764?fbclid=IwAR2U2qqG3bheko8UoBDMjz32JNw0KLFRvuLK-BIBU-ExWgQU10KhucsoV50
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キクチさんのモットーは、「世界をホッとさせる一杯を」。事業を通したシリア難民の雇用や教育の支援だけでなく、商品を製造する人、受け取る人がそれぞれに幸せを感じられる商品を目指しているそうです。 現在のシリア難民の状況や、彼らが抱える課題も交えつつ、活動について伺いました。

キクチさんの活動を多くの方に知っていただきたく、このような対談をさせていただきました。「ブラウンピスタチオ・ラテ」は、この秋に商品化を目指しており、「ブラウンピスタチオ・ラテ」を購入することで、日本に住む私たちが、こうしたシリア難民の雇用創出の事業に協力させていただくことができます。

キクチさんは「ブラウンピスタチオ・ラテ」を商品化するためのクラウドファウンディングを最近まで行われておりましたが(https://camp-fire.jp/projects/view/548924?fbclid=IwAR2fGFM35c5qzrfMSNT87cGR9v7B6RzQnI9ODwGbU4acjxQucdLU_x485Rk)、引き続き、事業のサポートをいただける方々を募集しております。

皆様のご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。

▼「Fease(フェアーズ)」への活動支援はこちらより

Paypay銀行 はやぶさ支店 003 口座番号:2283658 キクチタイキ 

▼2022年6月30日までに¥2000以上のご支援をいただいた方には、「ブラウンピスタチオ・コーヒー」を郵送くださるそうです。その場合、以下のキクチさんのメールアドレス宛に、お名前と送り先ご住所をお送りください。

(キクチタイキ メールアドレス) kikuchi4940@gmail.com

また、キクチさんのfacebookでも、是非繋がっていただけましたらと思います。

(キクチタイキ facebook)

https://www.facebook.com/taiki.kikuchi.14

(こちらより検索ください→「菊地泰基」Taiki Kikuchi)

どうもありがとうございました。

秋田魁新報様に寄稿させていただきました

秋田魁新報様にて連載の機会をいただき、「遠い風 近い風」というコーナーにエッセイを書かせていただきました。

1回目の今回は、15年ほど前の自転車旅の思い出について。人との出会いもそうですが、土地との出会いもまた一期一会。福島の報道を目にする度、あのとき出会った梨園のおばちゃんのことを思い出しております。

(2022年5月19日)

IMG 9795 秋田魁新報様に寄稿させていただきました 秋田魁新報様に寄稿させていただきました

第11回モンベル・チャレンジ・アワード受賞のお知らせ

大変光栄なことに、この度、第11回モンベル・チャレンジ・アワードを受賞させていただくことになりました。

「モンベル・チャレンジ・アワード」とは、株式会社モンベル様が社会活動の一環として行なっている「チャレンジ支援」の取り組みであり、独創的なチャレンジに対し、計画段階からサポートし、失敗を恐れず挑戦し続ける姿勢を応援するというものです。

多くの賞が、活動の実行後に評価されることが多いなか、この賞は計画段階でのサポートをいただけるという、大変珍しい光栄な賞です。

以下のリンク内の「受賞の言葉」にも書かせていただきましたが、私にとっての冒険は、自分にとっての“未知”に、信念と謙虚さをもって出会い続けていくことだと思っています。これからも、写真活動を通して人と人とを繋げ、新しい波が生まれるきっかけ作りができたらと思います。

https://about.montbell.jp/social/challenge/award/

信濃毎日新聞様に寄稿させていただきました(2022年4月8日)

大変光栄なことに、ウクライナ侵攻について寄稿させていただきました。以下、本文より抜粋です。

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

「過熱する連日のウクライナ侵攻の報道を目にし、シリア難民を取材する一人として感じることがある。中東の一角で起きることと欧州の一角で起きることでは、世界を取り巻く危機意識も、人間の命の重みも、扱われ方が同じではないということだ。ロシアに対抗する西欧諸国の連帯の早さも、規模も、内容も、全てがシリアでのケースとは大違いだ。」

「それにしても泥沼の戦争を経験し、その苦しみを誰よりも知っているはずのシリア人が、報酬を求めて他国の戦争に加担する構図は、悲惨としか言いようがない。」

「他国に侵略した軍の一員としての責任は負うべきだ。だが同時に、こうした兵士たちが私たちとさほど変わらない人間であることを忘れてはいけないと感じる。彼らも誰かを愛し、誰かから愛される存在であり、家族や恋人など、帰りを待っている多くの人々がいるだろう。

 そうした一人一人が、戦地に立ち、殺戮に加担しなければいけない戦争の狂気、構造の問題をこそ考えたい。その視点を失ってしまうとき、私たちもまた、戦争が引き起こす人間の分断に巻き込まれていくのではないだろうか。」

220408信濃毎日新聞寄稿「戦争 狂気の構造に目を」 信濃毎日新聞様に寄稿させていただきました(2022年4月8日) 信濃毎日新聞様に寄稿させていただきました(2022年4月8日)

写真雑誌『CAPA』様に寄稿させていただきました(2022年3月号)

「写真家×SDGs 未来に手渡す写真」コーナーにて。

「イデオロギーは、ときに真実を覆うことがある。それに対し、生きた生身の人間がそこにいるという“存在そのもの”は、決して覆うことができない。語られることのない多くの人間の物語、その一つ一つに唯一無二の輝きがあること。そのありのままを、写真に切り撮っていく。それが、写真家としてこの世界に生きる挑戦だと信じている」(本文より)

2203CAPA 写真雑誌『CAPA』様に寄稿させていただきました(2022年3月号) 写真雑誌『CAPA』様に寄稿させていただきました(2022年3月号)

「公益社団法人 日本写真家協会」の正会員となりました(2022年4月6日)

大変光栄なことに、この度、日本最大の職業写真家の組織である「公益社団法人 日本写真家協会(Japan Professional Photographers Society, 略称JPS)」の正会員となりましたことをご報告させていただきます。

写真家としてまだまだ未熟ではあり、何より経済的なサバイバル状態ですが、この時代をいかに写し取っていけるかを問い続け、表現の道を突き詰めていきます。今後も活動へのご理解と応援とを、どうぞよろしくお願いいたします。

*公益社団法人 日本写真家協会

https://www.jps.gr.jp/aboutjps/

「見えない入管問題を考える」 HP有料会員サイトでのイベントのお知らせ

有料会員様向けにトークイベントを開催いたします。

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期日:3月30日(水)20:00〜22:00  zoomによるオンラインイベント

テーマ:「見えない入管問題を考える〜収容者の家族として〜」

ゲスト:カタクリ子さん(偽名・入管収容者 妻の会会員)

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小松由佳HPでは、有料会員様向けに月に一回のトークイベントを開催いたします。今月のトークイベントは、入管問題をテーマにした企画です。2021年10月の時点で、在住外国人労働者数は173万人、実に10年前の3倍近い数字に達しています。日本の深刻化する労働者不足を、こうした外国人労働者が担っている一方で、外国人の在留資格をめぐる問題も増えています。

特に在留資格のない非正規滞在者の外国人が、自国への強制退去令を受け、送還までの間に収監される入管収容施設(茨城県牛久市の「東日本入国管理センター」など)では、年々長期収容が常態化し、収容者への非人道的な扱いについて国際人権条約機関からも勧告を受けています。

本トークイベントでは、ガーナ人の配偶者が牛久の入管施設に二年間にわたって収容された経験を持つカタクリ子さん(偽名・入管収容者 妻の会会員)をお招きし、その経験をお話いただきます。現在、カタクリ子さんの夫はガーナへと強制送還され、家族はバラバラの状態です。夫の入管施設への収容が、家族にどのような日々をもたらしたのか、そこで感じた思いや課題、入管問題を知らない日本人に知ってもらいたいことなど、当事者の立場から語っていただきます。

▶︎カタクリ子さんについての記事(こちらはジャーナリストの志葉玲さんによるものです)

https://news.yahoo.co.jp/byline/shivarei/20220222-00283233

イベントではまず、カタクリ子さんに1時間ほどのお話をいただき、その後は質問タイム、意見交換をしたいと思います。入管問題についての関心を深めるクリエイティブな時間となればと思います。皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

またイベントのズーム情報は、イベント当日に有料会員の皆様にメールにてご連絡させていただきます。

また当日ご参加できない皆様も、後日、イベントの録画動画をサイトに公開いたしますので、そちらをご覧ください。以上、どうぞよろしくお願いいたします。

*こちらは小松由佳HPの会員様向けのイベントです。参加ご希望の場合、大変恐縮ですが、会員登録手続きを頂いてからのご視聴となります。よろしくお願いいたします。

<小松由佳HP 有料会員(月額1000円)のご案内について >

https://yukakomatsu.jp/membership-join/

小松由佳(2022年3月25日更新)

映画「国境の夜想曲」サイトにて、感想を掲載いただきました。

・・・どんな場所でも、どんな夜でも、必ず朝は来る・・・

イラク、レバノン、シリア、クルディスタンを舞台にしたドキュメンタリー映画、「国境の夜想曲」。その名の通り本作は、国境地帯での人々の営みを、圧倒的リアリティと、光と影を印象的に捉えた美しい映像によって描いた作品です。

「国境の夜想曲」 

https://bitters.co.jp/yasokyoku/

2022年2月11日より、全国ロードショー。気鋭のドキュメンタリー映画監督して知られるジャンフランコ・ロージ氏の最新作で、ヴェネチア国際映画祭にて三冠を受賞しています。

大変恐縮ながら、私も同地域を取材しているというご縁から、「国境の夜想曲」の感想を作品のサイトに寄せさせていただきました。どうぞご覧ください。

https://bitters.co.jp/yasokyoku/interview1.php

「国境の夜想曲」は、中東地域を舞台にしたこれまでの映画とは全く違った、新しいドキュメンタリーです。本作の素晴らしい点は、彼らが誰であり、どこに生きているのか、背景にある情勢や政治についての具体的な部分を語ることなく、ただ目の前に存在している人間の姿を圧倒的リアリティで写し出している点です。そうした点で、例え人々が政治やイデオロギー、民族によって分断されていても、カメラが捉えた人々はカテゴライズで分断されることなく、あるがままの人間として私たちに迫ってくるのです。ぜひ映画館での大画面での鑑賞をお勧めいたします。

                                        (2022年2月2日)

拙著『人間の土地へ』(集英社インターナショナル/2021)が「梅棹忠夫・山と探検文学賞」の最終選考作品に選出されました(2021年12月28日)

http://umesao-tadao.org/11thpre.html

「梅棹忠夫・山と探検文学賞」は、日本における文化人類学のパイオニアである梅棹忠夫氏にちなみ、登山や探検活動をテーマとした作品に贈られる文学賞です。2021年5月に山本美香記念国際ジャーナリスト賞を受賞したこの作品が、「未知の領域」へ挑むという点でも評価をいただいたことを大変光栄に思います。大賞の発表は2022年3月となります。