12/17〜1/13までワセダギャラリーにて開催させて頂きました写真展『The Homeland 〜故郷へ帰還するシリア難民〜』が終了致しました。

(写真展の撤収をお手伝いいただきました皆様。どうもありがとうございました!一カ月にわたる写真展では、たくさんの皆様にサポートいただきました)
会期を通じて、幅広い年代や層の方々にご来場いただき、シリア情勢や内戦、難民問題に対し、多くの関心を寄せていただきました。
12月20日と1月10日の2回にわたり開催したギャラリートークでは、ジャーナリストの安田純平さんとウード演奏家の常味裕司さんにご登壇いただきました。それぞれの専門分野や体験からお話しいただき、参加者の皆様と共にシリアへ想いを馳せる素晴らしい時間となりました。
どちらも、会場が人で埋め尽くされるほどの反響を呼びましたが、特にシリアの方々も参加したウードの演奏回では、「シリアを身近に感じた」、「いつか現地に行ってみたい」など、シリアとの繋がりを積極的に模索したいという声も多数お聞きすることができました。
加えて、本展示は過去10年近くにわたり継続してきたシリア難民の写真展と、来場者の層が大きく異なる点も印象的でした。大学内での開催という背景もひとつの理由かもしれませんが、石油関連の商社など多くの企業関係者の皆様が足を運んでくださいました。今後、シリアでのビジネス展開を模索されてらっしゃるという方もおり、企業の皆様のシリアへの関心の高さを実感しました。
ちょうど昨年末には日本政府によるシリアへのODA(政府開発援助)再開も発表され、今後は政府主導の国際支援に加え、民間による支援やビジネスも本格化していくことでしょう。

(車で写真の搬入をお手伝いいただいた、ダラア出身のシリア人、マジェドさん。夫ラドワンの車を譲り受け、免許をとって1カ月にもかかわらず、ワセダギャラリーまでいらしてくださいました)

(マジェドさんと長男サーメルと川嶋さん。川嶋さんには搬入も搬出もお手伝いいただき、大変ありがたいことでした)
このように、アサド政権崩壊から一年という節目に開催した本写真展からは、来場者の皆様の顔ぶれからも、シリア復興への可能性を感じさせるものとなりました。
そしてここからは個人的な話になりますが、夫がシリアに帰還した件です。
本写真展のタイトルは、『The Homeland 〜故郷へ帰還するシリア難民〜』だったわけですが、その「故郷へ帰還するシリア難民」の一人として、私の夫が、しかも写真展の会期中にシリアへと帰還するという、ドラマのような展開に(涙)!
「人生はワンダフル!」としか言いようがありません。リアルな難民帰還を、身をもって感じた忘れられない写真展となりました(涙)。
(夫は現在、故郷シリア中部パルミラにて、「ホテルトモダチ」の建設を進めています)
そして今回の写真展は、早稲田大学高等研究所様、早稲田大学総合人文科学研究センター様の主催・共催をいただき実現したものであることを最後にお話させていただきたいと思います。
写真家にとって、多額の経費を必要とする写真展を、取材活動と並行して継続的に開催していくことは容易ではありません。
そのような中、大学からの助成により今回の展示が実現したことは、大変ありがたく素晴らしいことでした。貴重な機会をいただきました早稲田大学高等研究所様、ならびに早稲田大学総合人文科学研究センター様に、心より厚く御礼申し上げます。
そして、会場に足を運んでくださった多くの皆様、本当にありがとうございました。皆様とのひとつひとつの出会いに、改めて深く感謝を申し上げます。
国民の融和を掲げ、一日も早い復興を目指している現在のシリア。局地的な武力衝突や、破綻した経済や崩壊したインフラなど、まだまだ課題は山積みですが、復興の動きも加速しています。そうしたシリアの現場にこれからも立ち、そこに生きる人々の姿を見つめていきます。
皆様、また次なる写真展でお会いしましょう!
どうもありがとうございました!
小松由佳

(搬出をお手伝いいただきました皆様。ありがとうございました!)