まもなく取材に向かいます!
昨年12月にシリアのアサド政権が崩壊して半年が経ちました。気候が暖かくなったこともあり、シリア周辺国に避難していた難民の多くが、故郷への帰還を始めています。
私はこの10年ほど、トルコ南部のシリア難民コミュニティを取材してきましたが、取材させていただいた家族の半数以上が、すでにシリアに帰還したか、今年中に帰還する予定だと聞いています。トルコ南部のオスマニエ県やハタイ県で難民として暮らしていた夫の家族も、すでに半数がシリアに戻りました。
今回、こうしたアサド政権崩壊後の状況を、ギリシャ、トルコ、シリアの3カ国で取材します。
ギリシャでは、アサド政権崩壊によって難民としての立場が揺らぎ、欧州を目指す旅の途中で葛藤するシリア人移民の現状を。
トルコでは、まもなくシリアへ帰還しようとする難民、そして様々な事情から帰還を決められずにいる難民を。
そしてシリアでは、内戦によって荒廃した故郷でどのように復興が始まっているのかを取材します。
最近では、トランプ米大統領がシリアへの経済制裁解除を表明するなど、シリアでは復興への新たな動きが次々と見られます。こうしたアサド政権崩壊後のシリアと、そこで生きる人々の「今」を見つめてきます。

(「妻が買い物の間、インコを愛でるシリア人男性」 Reihanli, Turkey,2023)
今回も子連れ取材です
二人とも小学生なので、皆様に堂々とは言いづらいのですが、今回も子連れでの取材となります。特に次男のサラームは、4月に小学生になったばかりですが、いきなり一ヶ月近く学校を休ませて現地に連れて行くことになります。子供の生活リズムを崩してしまう申し訳なさも感じつつ、広い世界を自分の目で見て、生きた学びに繋げてほしいという思いもあります。
まもなく出発となりますが、気を引き締め、多くの皆様にシリアの人々の現状を知っていただけるよう努力します。
取材へのご支援のお願い
今回の取材も、大変恐縮ながら、厳しい経済状況の中での実施となります。本来なら、もう少し取材費を貯めてから出発したいところですが、これまで関わってきた難民のシリア帰還という重要な転換点をどうしても記録したいという思いから、現地に向かいます。
恐縮ですが、ご無理のない範囲で、取材へのご支援(カンパ)をいただけますと、大変ありがたく存じます。どうぞよろしくお願いいたします。
●取材期間:
2025年5月28日〜7月4日
●取材地域:
・ギリシャ:アテネ近郊を予定。
・トルコ:南部ハタイ県のアンタキヤ、レイハンル、オスマニエ県のオスマニエ。
・シリア:ダマスカス、中部ホムス、パルミラ、(情勢を見て)西部ラタキア。
●取材内容
①アサド政権崩壊によるシリア人移民への影響。②2023年のトルコ・シリア地震後の、トルコ南部におけるシリア人被災者の現状。
③トルコ南部に暮らすシリア難民の、シリア帰還をめぐる状況。
④避難生活を終え、シリアへと帰還してきた人々の姿。故郷での生活再建の様子や、その思いなど。
●取材の応援先(小松の個人口座)
三井住友銀行
八王子支店
普通
8495661
コマツユカ

(「仕事から帰る父を待つシリア人の子供」 Reihanli, Turkey,2023)
(そのほかお知らせ)
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(地震で貸家の壁にヒビが入ったと話すシリア難民の家族」 Reihanli, Turkey,2023)
(2025年5月27日)