11月26日、亜細亜大学様での取材報告会が終わりました 〜反省と裏話〜

11月26日開催の亜細亜(アジア)大学様での取材報告会が終わりました。当日は、学生を含め、さまざまな層の方々に聞いていただきました。ご来場された皆様、どうもありがとうございました。

ナジーブさん(左)と私。真ん中にいるのはナジーブさん長男のライアン君。

亜細亜大学へ

当日は気持ち良い秋晴れのなか、武蔵境駅から徒歩15分ほどの亜細亜大学へ。会場は大学ならではの、200人が聴講できる教室でした。なんと言ってもスクリーンの大きさが素晴らしく、写真が大迫力で見ていただけそうです!

イベントは15時から。一時間前の14時には、司会の岡崎弘樹先生(中東政治の研究者)とコメンテーターのナジーブ・エルカシュさん(シリア人ジャーナリスト)と打ち合わせ予定でしたが、コメンテーターのナジーブさんの姿が見えず。岡崎先生が電話すると、なんと「まだ千葉!!!」とのことで、岡崎先生も、「もう〜、ナジー、頼むよ〜」とツッコミを入れておりました。

ナジーブさんは普段、アルジャジーラなどと契約し、日本など東アジア地域のニュースをアラブ系メディアに配信しているジャーナリストです。2日前にバンコクから10日ぶりに帰国したばかりで、お疲れの様子。

この日、ナジーブさんは子供の預かりを急遽しなければいけなくなったようで、子供を連れてくることがなかなかうまくいかずに遅れているとのこと。それは大変です!私自身も、突然の子供の体調不良など、こうした子供の預かり先をめぐる問題にたびたび苦労してきたので他人事とは思えず心配しました。

そのうちイベント開始時間へ。ナジーブさんは、イベントが終わるまではなんとか来るだろうということで、それもまた、アラビックタイムの文化(時間にとらわれずゆったり過ごす)を体現されているかのようで、貴重なご来場タイミングだと思いつつ、お話を始める時間となりました。

ナジーブさんの子供たちと岡崎先生の子供たち。我が息子たちは連れられず。

反省点

結果、20日の関野さんとの対談報告会の時よりも、より情勢やシリア難民の現実などに特化した専門性の高いお話をする予定だったのですが、結果的に、あまり変わらないお話となってしまいました。

また、お話ししたい気持ちが先行して話がとても伸びてしまい、申し訳ないことになりました。結果、私は話が伸びすぎ、ナジーブさんは遅れ、司会の岡崎先生に大変に申し訳ないことになってしまいました(岡崎先生、すみません)。

以下、今回の講演会で考えた反省点です。これらを次回以降しっかり生かしたいと思います。

・パソコンの画面ではなく、1秒でも多く、聴講者のほうを見て話すこと。

・座って話すより立って話す。話し手の体がより多く見えていたほうが、聴講者が話に入りやすい。

・一方的にこちらで話し続けるのではなく、聴講者に問いかける。話の内容について考えていただくことで、聴講者がより話に入り込める、共感できる。

・ユーモアを織り込む。真面目な話だけでは、人は聞きづらい。

・五感に伝わる表現を心がける。視覚、聴覚、味覚などが刺激されるような、具体的なエピソードのお話をする。

・一時間以上話すなら休憩をとる。またどんなに長い話でも90分でおさめるようにしたい。

以上、反省も多いですが、じっくりお話をさせていただきました。その後、17時近くになってナジーブさんが子供たちと到着され、質問タイムの後、コメントをいただきました。そのお話が、まさにシリア人からの視点であり、本当に素晴らしいものでした。

以下に、特に心に響いたいくつかのお話を書きたいと思います。

ナジーブさんと次男のライザックくん。アラビア語で「彗星」の意。まだ3歳です!

心に響いたナジーブさんのお話

<ナジーブさんの話より>

・パルミラに残るパルミラ遺跡は、シリア最大の観光地だった。一方でパルミラには、シリア最悪とされる刑務所があった。たくさんの観光客を集めるパルミラ遺跡は表のシリアで、刑務所は裏のシリアだった。パルミラは、その二つが同時に存在する街だった。

・パルミラにあった刑務所では、非人道的な扱いが繰り返されてきた。こういうことをやれるのは人間じゃないと言えるほどの、世界でもシリアにしかないようなひどい拷問が行われてきた。パルミラの刑務所に入っていた人が書いた『巻き貝』という本があるが、それを読むとどんなに酷いことが行われてきたか分かる。例えば、2人がやっと立てるような、呼吸もやっとできるくらいの狭い空間に監禁されて立たせられ続け、座らせないという拷問もあった。どちらか一人が死ぬまで、または死んでも立たせられ続けたり。

・ISとシリア政府は共通点がとても多い。特にメディアを使った印象操作など。ISが2回目にパルミラを占領し、それを再び政府軍が奪還した後、政府はパルミラ遺跡の円形劇場で、ロシアの楽団を呼んでオーケストラ演奏をさせたりした。斬首など恐ろしい刑罰を行うISよりも、オーケストラ演奏などをする政府の支配のほうが、より文化的で優れているのだというプロパガンダではなかったか?

・パルミラは、シリアの中で「見捨てられた街」と言われている。現アサド大統領の故郷ラタキアからも遠いし、ISに攻められたときに、迅速に守られなかった。

・パルミラ遺跡などパルミラの考古学には、イタリアと日本が非常に深く関わってきた。沢山の日本人の考古学者がパルミラで働いた。しかし、パルミラの考古学者ハーレッド・アサド氏がISによって殺害されても、日本のメディアはほぼ反応がなかった。イタリアではもっと大きく取り上げられて、彼の功績が讃えられたのに。

・ISがパルミラの博物館を破壊して遺物を持ち去ったりしたとされるが、それ以前に、その何倍もシリア政府が国外に密輸していた。

・日本の人々には、シリアについてもっと連帯を示してほしい。日本には、(専門家でも)間接的にシリア政府を応援している人がたくさんいて不満を感じる。

                                 以上、ナジーブさんのお話しでした。

ナジーブさんのお話の中でも、「表のシリアと裏のシリア」という言葉にハッとさせられました。

ナジーブさんの長男ライアン君。逆さ吊りに大喜びしていました。

イベント後は、関係者で打ち上げへ。その間も、2人の子供たちをあやし、ご飯を食べさせ、歯磨きさせてお世話をするナジーブさんのイクメンぶりに驚きました。ジャーナリストとして一流のお仕事をされているプロフェッショナルなナジーブさん。お仕事だけでなく、全てにおいて真摯に誠実に、そして前向きに取り組んでいる姿を感じました。

帰りがけ、そのナジーブさんからこんなお話が。非常に考えさせられる、むしろ今後考えていくべき内容だったので、以下に記録として書きたいと思います。

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「小松由佳 オンライン取材報告会」11月28日 20時開催 の参加申込先について

こちらはzoomを使ったオンライン取材報告会です。

小松由佳HP有料コンテンツ会員の皆様、取材前にサポートをいただきました皆様、困窮されている方々は無料で参加いただけます。一般の方は、恐縮ながら参加費1000円をいただきます。ご自宅から是非、まったりご参加ください。視聴のお申し込み先は以下となります(HP有料コンテンツ会員の皆様はお申し込み不要です)。

https://peatix.com/event/3426889/view?k=ef67876df8674a8f7f070d0a9ce272deff91d9fd

お知らせが大変遅くなってしまい申し訳ありません。どうぞよろしくお願いいたします。またこちらは録画しますので後日視聴も可能です。ご希望の方は、HPの「コンタクト」より、その旨をご連絡ください。

探検家、人類学者の関野吉晴さんとの対談イベントが終わりました

11月20日のイベント、「地球永住計画 公開講演 〜冒険者たち〜 小松由佳(フォトグラファー)×関野吉晴(探検家・医師)」が無事終わりました。

当日は、多くの方にお越しいただき、満員御礼をいただきました。どうもありがとうございました。こちらのイベントは会場の都合で人数制限がありましたが、26日からオンデマンドで3日間視聴いただけます。オンデマンド視聴のご案内は、公開され次第、ご案内します。

人類学者でもある関野吉晴さんとの対談を楽しみにしていたのですが、後半は現場での経験を一人で話してしまい、関野さんに申し訳ないことになりました。関野さん、すみませんでした。

打ち合わせでお茶をした際、かつて関野さんがグレートジャーニーの旅をされた国々が、その後の戦禍で立ち入れなくなった地域も多く、シリアもそうした地域のひとつだと聞いていました。もっとその当時の話をこちらから質問したらよかった、と反省しきりです。関野さん、ありがとうございました。

また最後の質問タイムでは、「パルミラで破壊された街や、そこに暮らし続けている人々を目にして大きなショックを受けた」と話をしたところ、あるお客様より、質問がありました。

「取材を終えて死生観は変わりましたか?」

死生観も変わったのかもしれないけれど、それ以前に、やはり人生観が変わりました、とお答えしました。取材は、人生経験を積む場となりました。

詳細は、26日以降から3日間限定のこちらのイベントのオンデマンド視聴や、別の会場での取材報告会にて聞いていただきたいです。今週26日には、亜細亜(アジア)大学様にて取材報告会があり、そちらでもお話いたします。

また、今回のイベントは日曜の夕方からということで、いつもながら子供をどうするか問題が勃発。東京都国分寺市の知人に子供たちを預かっていただけることとなり、大変助かりました!預け先は国分寺市恋ヶ窪の「憩い広場びぃだま」のY夫妻。子供たちは、Y夫妻を「びぃだまじいちゃん、びぃだまばあちゃん」と呼んで慕い、いつも可愛がっていただいております。

当日はサツマイモ掘りをさせてもらい、大きな大きなサツマイモがたくさん採れました。最後にピザにのせて食べたとか。Y夫妻、ありがとうございました!

また、こちらの「憩い広場びぃだま」は、一日一組限定でランチを出しており、イベントも開催しています。来年1月14日には私のトークイベントもやらせていただくことになりました。会場は、今年新築したばかりの木の温もり溢れるとても素敵なログハウスです。こちらも是非、ご参加ください(最寄駅は西武線恋ヶ窪駅です)。

以上、たくさんの皆様に活動に関わっていただき、取材報告会の一つ目が終わりました。どうもありがとうございました。さて、取材報告会はあと3回続きます。引き続きよろしくお願いします。

小松由佳

〜以下、今回のイベントの裏話〜(以下は、有料会員の皆様のみご覧いただけます)

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取材報告会のお知らせ(2022年11月22日)

皆様、7月から10月にかけて行ったシリア難民の取材では、たくさんの応援とご理解をいただき、どうもありがとうございました。精神的に疲れを感じるほどに、自分ができうる限りのぎりぎりの深い取材ができました。これから、取材内容をしっかり発表するべく、動き始めています。

取材報告会の開催・企画までに時間をいただきましたが、今月より報告会を行わせていただきます。ぜひご参加いただき、現地の感覚を追体験いただけましたら嬉しいです。実に波乱万丈の取材でした・・・。

大変ありがたいことに、亜細亜大学講師の岡崎弘樹先生や、探検家・人類学者の関野吉晴さんからもお声がけをいただき、複数の会場にて、報告の視点を変え、報告会を何回か行わせていただきます。今のところ、リアル報告会が3回、オンライン報告会が1回の予定です(お声がけいただけたら、もっとやらせていただくかもしれません)。

取材報告の主なテーマは以下になります。

シリア難民への反発が強まるトルコ社会 / 欧州を目指すシリア難民 / シリア、パルミラの今 / シリア人の結婚文化

ぜひご参加ください。

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< 今後の取材報告会 >

①11月20日 19:00〜21:00  「 地球永住計画 公開講演 〜現代の冒険者たち〜 」 

関野吉晴(探検家・人類学者・医師)× 小松由佳(ドキュメンタリーフォトグラファー) 

武蔵野プレイス(東京都・武蔵境駅すぐ)にて  参加費1000円(オンライン視聴の場合)〜1500円(会場にて参加の場合)

グレートジャーニーの探検家でもあり、人類学者の関野吉晴さんとの、対談形式の報告会です。関野さんの人類学者的見地からの、ユーモアあふれるお話が満載の予感です。こちらは会場の都合で、会場にて参加可能な人数が40名限定です。その後、オンライン視聴が可能です。お申し込みサイトは以下より。

・当日払いチケット 1500円
https://www.kokuchpro.com/event/852157af876f20654f44ce2c7da2f2e0/

・前売り特別割引チケット 1000円
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01kkw4hb89q21.html

・オンデマンド収録配信 視聴チケット 1000円(11/26配信)
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01qkyhdrjaq21.html

②11月26日 15:00〜17:00   「 <現地>から考えるシリアの現在 」

亜細亜大学武蔵野キャンパスにて  入場無料・事前登録不要

日本在住のシリア人ジャーナリスト、ナジーブ・エルカッシュ氏がコメンテーター、シリア政治文化が専門の研究者、岡崎弘樹先生が司会を務めます。大学での開催ということもあり、よりシリア情勢の専門的視点に特化した報告会です。ナジーブさんの、シリア人もびっくり冗談満載トークに注目です!事前登録など不要です。

③11月28日 20:00〜22:00  「 小松由佳 オンライン取材報告会 」zoom使用 後日視聴可能

平日の夜となりますが、zoomを使ったオンライン取材報告会です。小松由佳HP有料コンテンツ会員の皆様は無料で参加いただけます。一般の方は、恐縮ながら参加費1000円をいただきます。夕食を食べながら、コーヒーを飲みながら、ご自宅から是非、まったりご参加ください。視聴のお申し込み先は、後ほどお知らせいたします。

④12月11日 「小松由佳 取材報告会 」 時間・会場未定(午後13時頃から16時頃まで、都内にて予定) 

こちらは、日曜日の午後に開催予定のリアル報告会です。小松由佳による、シリア文化体験を織り交ぜた、ざっくばらんな雰囲気の報告会を考えています。シリアのお茶やコーヒーを飲んだり、お菓子を食べたり。取材報告会でもあり、シリア難民の世界観に触れられる時間となるよう企画中です。お申し込み先は、後ほどお知らせいたします。会場を現在探していますので、ご存知の方は、ぜひご紹介ください(プロジェクター・スクリーンの使用、飲食、金銭のやり取りが可能な会場)。参加費は、1500円を考えております。

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以上、どうぞよろしくお願いいたします。会場にて、皆様のご参加をお待ちしております。

ほか、取材報告会についてのお問い合わせは、以下の「コンタクト」よりお願いいたします。

https://yukakomatsu.jp/contact/

取材で経験した三大ショック、その真相・・・(2022年11月11日)

長らく、こちらの有料会員コンテンツの更新ができずにおり申し訳ございません。実は、10月はじめに帰国してから、取材で経験した出来事により、半ば虚脱状態になっておりました。

記事の更新が思うようにできず、皆様にはご迷惑とご心配をおかけしましたことをお詫びいたします。本当にすみませんでした。

今回、取材後に虚脱状態になってしまった背景について、また取材者としての葛藤について、オーディオプログラムにてお話をさせていただきました。

大変マニアックな、そして個人的なお話となりますが、この取材で経験した三大ショック事件、その真相について、ぜひご視聴ください。

今後は、コンスタントな記事の更新を心がけます。皆様、この度はすみませんでした。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

〈オーディオプログラムのご視聴は以下より↓〉

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